2014年05月10日
先日、昨年末に日本へ行った15名のミャンマー人研修生が、すでに5名逃げて困っていると、ある日本の入管が嘆いていたと聞きました。また今日別ルートでまた逃げ出したと聞きました。
3年の研修期間が終了間際に逃げるならわかりますが、日本に行って間もない数か月で逃げ出すのですから・・・ちょっと問題です。
最近、3年溶接工として3年間研修に日本に行っていたスタッフを雇用しました。
事務補助に加え、研修での生活や仕事、専門用語など、これから研修に行くミャンマーの人々に伝える任務です。
彼に聞いてみると、自分は手取りが10万円あったから逃げませんが、同時期にいった仲間の中には5万円ぐらいの子がいたりして、逃げたそうです。
先日、これから送り出されるミャンマーの方が残業代込で7万円って聞きました。残業していないのにコミコミでしかも7万円は、そりゃ逃げてしまうかなぁ~。と。私も逃げます(笑)。でもミャンマーの田舎の子は、月給70万チャットですから、その意味がわかるはずがありません。で、日本で働いてその現状に気づいて・・・シンガポールのように逃げたらすぐ入管に捕まるのなら逃げないのですが・・・。
ミャンマーでの工場での賃金は、月給1万円以下が当たり前の世界ですので、月給5万円でも高給だろうと考える方も少なくないようですが、当たり前ですが日本は日本でミャンマーの方を実習生、研修生で呼ばれる企業側は、逃げられるリスクも考慮して給料設定やして、受け入れ体制も再構築が必要です。
お金だけの問題でもありません。
ある日本向け送り出し機関にて日本語教育を受けていたミャンマーの方が弊社から送り出して欲しいと面接に来られました。6カ月日本語を勉強したが日本に行けないので、送り出し機関に理由を聞いたところ、一回で送れるのは3~5名、日本に行けるのは申し込み順、彼の前には600名いるから、まだまだ時間がかかる、とその送り出し機関から言われたそうです。それで手付金10万円を支払ったがあきらめて弊社から送り出してほしいと懇願してきました。
こちらはあくまでもサポートするのであって、日本で働けるかどうかは本人と受け入れ企業次第でこちらには決定権はありませんよ。と説明しました。それを聞いてショックを受けていたようでした。業者は600名×10万円を稼いで・・・。
何とかしないといけないですね~。
カテゴリ:実習生・グルーバル人材