J-SATは25年間ミャンマーにて事業を行う実績と経験からミャンマー進出における

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ミャンマーのつぼ~ミャンマーから西垣がお届けするブログ

今年で6年目を迎えた社会人向け視覚障害者マッサージ短期訓練コース

今年で6年目を迎えた社会人向け視覚障害者マッサージ短期訓練コース。今年は8名が卒業。この6年間でトータル60人が社会に飛び立ちました。

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このプロジェクトは弊社運営ゲンキーの利益を元に、ミャンマー社会福祉省との共同事業になります。弊社からは技術指導としてゲンキーのベテラン施術者派遣と食費などの経費負担。社会福祉省からは場所と受講者集め、宿泊施設などを提供。幼いときに盲学校に通えず大人になってしまった人を対象にしたこのプロジェクトは、ミャンマー政府からの評価は高く、どの組織からの支援も外国人技術指導も必要なく、ミャンマー人だけで企画、立案、資金繰り、すべて回る仕組みが出来上がりました。

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ゲンキー設立当初から、支援はいつか止まる。援助に頼らず自力で運営できる体制を作る。日本人ら技術者    を一時的に連れてくることは可能だが、それを50年、100年続けるのは難しい。視覚障害者は50年後も100年後も存在するだろう。外国人技術者が入ったシステムにすれば、それを抜け出すことは至難の業。専門技術者常駐なしでは難しく、時間はかかるかもしれないが、一度頼ると永遠に頼るシステムになってしまう。 一つ一つ自らで運営できるシステムを作りだすことが必要です。と8年前に宣言したことが、ようやく実ってきました。

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今では、全国に50以上の視覚障害者マッサージ店が出来上がりました。ゲンキーはそのうち2店舗だけですので、ほとんどが地元の人々らだけで運営されていることになります。 もともと趣味的なところで始めたゲンキー。 ところが、弊社の中軸事業に発展するであろう、今の介護訓練センターがあるのもゲンキー無しでは存在していません。

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視覚障害者マッサージ施設を作ろうと思ったのは、2008年5月のビルマ(ミャンマー)史上最悪の自然災害サイクロン・ナルギスががきっかけ。 その時にまさか介護訓練センターを運営するとは頭の片隅にもなく・・・。 介護訓練センターのパートナー、ミャンマー医師会の元会長や保健省元役人らは、ゲンキーの活動をよく知っておられ、彼らの団体には多くの日本人が訪れる中、パートナーには我々を選んでもらいました。 計算して物事やると上手くいかず、計算しないで行うと自然と結果がついて来るもの。計算をして行ったものは、ほとんどうまくいきません。よく言われますが、それをまさしく体感しています。

ミャンマー国立大学での日本語授業がスタート

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6月1日 マンダレーコンピュータ大学と技術大学マンダレー校でJ-SATが受託した日本語授業がスタートしました。マンダレーコンピュータ大学は在校生の半分が大学院生で残りの学生もコンピュータ大学希望の成績優秀者のみが入学できる難関大学です。当日は生憎の雨の中、朝9時からということで心配されましたが、希望者50名全員出席し、「あ、い、う、え、お」からの授業がスタートしました。

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技術大学マンダレー校は、勉強したい第2外国語について昨年学内の学生に向けにアンケートを実施。「圧倒的に日本語を学びたいという結果でした(シンソー学長)」とのことで、今回J-SATが日本語学校を受託することになりました。同校では今回の日本語クラスに定員50名のところ200名近い学生が応募。授業初日には学長自らが挨拶するなど、大学としての期待が強く感じられました。

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いずれの大学も新学期が始まる今年12月以降はもう一クラス増設する予定。日本語コースは卒業2年前から日本語授業を開始し、卒業時には日本語検定試験レベルN3を目指します。ミャンマーの新卒は卒業後、語学学校や会計などの専門学校に行くか、そこから就職活動を行うことが一般的です。これまで日本語が話せるITエンジニアらを日系企業が採用しようとした場合、採用後自社教育していたのが一般的でした。

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今回受講している学生らは、卒業時にはすでに日本語N3レベルが身についていることから、卒業前に就職活動を開始。J-SATとしては求職企業を積極的に生徒らに紹介し、日本やタイ同様、卒業と同時に就職するシステムを作っていければと思います。

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