J-SATは25年間ミャンマーにて事業を行う実績と経験からミャンマー進出における

人材支援、市場調査、会社登記等、会社運営をトータルサポートします。

ミャンマーのつぼ~ミャンマーから西垣がお届けするブログ

国際交流基金の日本語教材をミャンマーで販売開始!

【新刊】 コミュニケーションできるようになる、生きた日本語を学べる新しい教科書

「まるごと 日本のことばと文化」入門編ミャンマー語版が出版

 ミャンマー人専門人材紹介会社 株式会社ジェイサット(本社:ヤンゴン、以下 J-SAT)は、国際交流基金と共に、コミュニケーション目的型の新しいタイプの日本語教科書「まるごと 日本のことばと文化」のミャンマー語版を2020年9月1日(火)に発売いたします。

ミャンマーと日本の関係が密になっていくにつれて、日系企業で働いたり、就労や留学のために日本に行くミャンマー人が年々増えています。つまり、職場、学校、コミュニティで、実際に生きた日本語を使ってコミュニケーションするようになることが求められていると言えます。

このような高まる期待におこたえすべく、国際交流基金とJ-SATが協力をし、コミュニケーション目的型の新しいタイプの日本語教科書「まるごと 日本のことばと文化」のミャンマー語版を出版します。文法や文型の知識だけ増やしても日本語を自由に使えるようにはなりません。「まるごと」は、日本語が使われる場面ごとに必要とされる「can do」を目標にして、日本語を使ってできることをひとつひとつ増やしていくことをサポートします。また、コミュニケーションの土台となる日本の文化も、フルカラーの写真やイラストを通して楽しみながら学べるように工夫されています。

 

「まるごと」のもう一つのメリットは、インターネット上の音声サンプルなどの副教材や自習をサポートするeラーニングを自由に活用できることです。「まるごとのことば」というサイトでことばを調べたり、「まるごと日本語オンラインコース」に参加して自学自習で学び続けることもできます。

 ・まるごとのことば: https://words.marugotoweb.jp/

・まるごと日本語オンラインコース: https://www.marugoto-online.jp/info/

 ミャンマーが求める新しいタイプの日本語教科書「まるごと」入門編は、にほんごの仕組みを体系的に学ぶための「りかい」と聞く・話す練習の実践のための「かつどう」の2冊からなります。学習者が購入しやすいよう、できるだけ価格設定をおさえて2冊セットで10,000ミャンマーチャット(約800円)で販売します。

今後、初級(A2)、中級(B1)レベルの出版も視野に入れて、利用者のみなさまの声を聴いていきたいと考えております。

 ■書籍概要

・教材名:「まるごと 日本のことばと文化」入門A1りかい編・かつどう編

・発行者:J-SAT Co.,Ltd.

・発行日:2020年9月1日

・価格 :りかい編 200頁 5,500チャット(約440円・オールカラー)、

     かつどう編 148頁 4,500チャット(約360円・オールカラー)

・取り扱い書店:ミャンマーの下記店舗

Yangon – Sarpay Beikman, Arr Yone Thit , Sarpaylawka, WE distribution, Innwa

Madalay – Nagar , Nyo , Htun Oo, Khit Mee, Seikku Cho Cho (1,2)

技能実習生制度における技術移転とは?

国際人材協力機構(JITCO)主催の【第28回外国人技能実習生・研修生日本語作文コンクール】に応募した日本で働いている各国の技能実習生の作品(2971編)の内、ジェイサットアカデミー卒業生である技能実習生一人が入賞しました!

まずはご一読ください!

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彼女は今、ビルの清掃やベットメイクの研修をしています。

来日当初、友達から、大学卒業して掃除の仕事をやっていることが恥ずかしくないのか?とよく聞かれ、自分でも恥ずかしく感じていたそうです。
ところがある日、自分がベッドメイクした部屋に宿泊したお客様が、その仕事ぶりに、笑顔で感謝してくれたそうです。
そして、自分が行った仕事がお客様に喜びになることが、私にも喜びになることに気づいたそうです。

技能実習制度とは、OJTを通して技術移転する制度と認識をしています。日本で学んだことが帰国後生かされていないのがこの制度の問題と言われることも、しばしばあります。

私は技能実習制度は、日本で学んだ職務内容・技術をそのまま移転することだけが目的ではないと考えています。日本人でも、転職し同じ職務内容をやり続ける人は多くはないと思います。もちろん転職時に前職の職務内容に固執することはありますが、採用側もそれがすべてではなく、前職の仕事の経験は職務内容が違っても使える部分が多いと理解していると思います。

今回入賞した彼女は、まだ来日半年です。研修期間3年間でN1を取得しようとする彼女の日本語習得意欲もあり、彼女が研修を終えミャンマーに帰国したら、ビルメンテナンス業以外の企業からも採用依頼があるのは間違いありません。「お客様に喜んでもらうことが生きがい」というスキルを学んだ彼女の技能実習生活は、今のところ成功だと感じます。

最近よく聞かれるのは、有料介護施設がほとんどないミャンマーに、介護技能実習生は意味があるのか?ということ。ミャンマーが高齢化社会に入るのは30年後。当然、それまで介護需要など多くはありません。

介護研修からは介護技術以外にも、多くのことが学べるに違いありません。
彼女らは研修後帰国し、すぐに介護施設で働かなくてもいいと思っています。他の職種でも十分日本で習得した技術を移転してくれるのではないでしょうか。

さらに言えば、日本にいく介護技能実習生の多くは20代前半。30年後といえば50歳前半。帰国後すぐに介護の仕事がないとしても、彼女らが40歳後半になる頃は経営者として、現場責任者として必要とされていると容易に想像できます。

彼女の作文の最後はこの言葉で〆られています。

「日本の技能実習生の皆さんにも、ぜひ自分の仕事の素敵な価値をみつけて欲しいです」

業界初!ミャンマー進出日系企業向けの最新人事データを総合的にまとめたハンドブックをリリース

ミャンマー人専門人材紹介会社 株式会社ジェイサット(本社:ヤンゴン、以下 J-SAT)グループは、ミャンマー人材業界では初となる、ミャンマー進出日系企業向けの人事データを総合的にまとめた2020ー2021年度版をリリースしました。長年の同データと比較した動向変化を分析。給料の実態や昇給状況はもちろん、ミャンマーにて企業経営する上で不可欠となる人事労務に関する生のデータを集約しています。

■ミャンマー進出日系企業3分の1以上の最新データが集約
2020年1月にミャンマー進出日系企業165社から回答された、昇給・給料・福利厚生・人事労務に関するアンケート調査結果を中心に構成されています。現在の日系商工会登録社数を考えると3分の1以上となるデータが集約されています。

人材紹介会社の強み生かした過去データと比較し、総合的な見地から動向分析

経済発展著しいミャンマーでは給料など経営環境が日々変化しているものの、政府公表データへの信ぴょう性を含め、正確な情報の入手困難なことが、毎年経営課題にあげられています。弊社では面接済ミャンマー人大卒求職者4万2千人以上を保有し、80%以上の進出日系企業に人材を紹介している強みを生かし、毎年各企業へのアンケート調査を実施し、現場に即した生のデータを収集してきました。給与相場や昇給状況などの単一的な人事データだけではなく、「人事課題」「昇給」「給与相場」「賞与」「福利厚生」「採用と教育」「有給休暇」「内田クレペリン検査からみるミャンマー人材」など、多様なテーマを網羅して、長年の人事データと比較し動向変化を分析しています。

 

■貴重な人事データを無料配布
人事データはミャンマー進出日系企業の方々からの協力で成り立っており、日系企業のミャンマー進出の成功がミャンマー経済の発展、ミャンマーの人々が豊かに生活できる礎になることを期待して制作しています。無料で配布させて頂きますので、提供を希望の方は、J-SAT担当 恵中(えなか)までメールにて連絡ください。 メールアドレス:enaka@j-sat.jp

ミャンマーにて『道をひらく』(PHP研究所)販売決定!

毎月10日に配信している【J-SAT通信】でもご紹介しましたが、J-SATが出版代理店となりPHP研究所が出版する『道をひらく』『松下幸之助物語』が年内にもミャンマーにて販売されることになりました。

ミャンマー国内で唯一、出版ライセンスを所有する外資系企業として、これまで日本語学習者向けの教材『みんなの日本語』『日本語総まとめ』などの販売を手掛けてきましたが、いよいよ一般書にもその分野が広がってきました。

私が1998年にミャンマーで起業した際、1996年からヤンゴンで暮らす中で、情報不足が諸外国との経済発展の違いと感じて、一番最初に行った事業が出版事業でした。当時は検閲が厳しく、一般紙の出版も1か月以上検閲に時間がかかる時代で、また外国人名義での出版は許可されませんでしたので、1年半で限界を感じ撤退しました。

あれから20年、インターネットが普及するも、今もミャンマーに必要なものは良質な情報、と感じています。現在、ミャンマー進出済み日系企業や日本での就労を希望するミャンマー人が急増する一方、いざ就労を始めると、日系企業で働く考え方や仕事に対する向き合い方に苦戦している声が人材から多く聞かれます。

彼らと接する企業からも、相対的に考え方がまだまだ未熟であると感じている声も少なくありません。『道をひらく』は、松下幸之助氏が歩んだ人生体験から、人生を歩む上でいかに「素直に生きること」が大事であるかことが綴られており、人生、仕事、考え方の基本を提示してあげられる貴重なバイブルになると確信しています。私自身も、2000年代の経済的に厳しい時代、この本の冒頭にある「道」の部分から何度も勇気をもらいました。

J-SATでは、ミャンマーの若者が自らの道を切り開き、将来のミャンマーの発展に繋がることを期待して、両書もミャンマー人にとって手に取りやすい形で普及できるように販売していきます!