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ミャンマーのつぼ~ミャンマーから西垣がお届けするブログ

外国人介護人材の受け入れ日程まだ決まらず・・・

現在5期生まで育成している日本向け介護人材育成センター。

2015年7月から始めたこのプロジェクト。すでに1期生は全員辞めています。(涙)

2期生はすでにN3全員合格。3期生は11月末で日本語教育終了。という状況。
今年11月来日開始、とも噂されていましたが、今もまだ来日日程は決まっていません。日本国内では様々細部の詰めが行われていると言われていますが、昨日衆議院が解散、そして総選挙。さらに、遅れそうな感じです。

弊社の介護人材育成センターは月ー金までの完全全日制で仕事をしながらでは続けられません。

日本語教育開始前には1か月間の座学、1ヶ月の介護現場研修を乗り越え、本当に介護をやりたい人材。とはいえ、日本に行くのは介護技術習得だけでなく、お金を稼ぐのも目的。彼女らの家庭は決して豊かではありません。だから日本という見知らぬ地で出稼ぎという選択肢を選んだという生徒がほとんどです。

ミャンマーではまだまだ就職口が少ないため、家族を代表して子供らがお金を稼ぎます。今弊社の学校に通う生徒は、家族の生活費稼ぎ頭。弊社の学校に通うということは、彼女らに1年間収入ゼロというリスクの高い状況になります。だからこそ、日本語を毎日勉強し頑張っていますが、日本に行く日が発表されず、さすがに精神的にもピークに達してきています。

いつ日本に行けるのか?どうなってるのか?と不安な声が飛び交い、昨日も説明に行ってきました。

数名は泣きながら、親に申し訳ない・・・、友達は他の(技能実習の)仕事でもう日本へ行った。自分が希望する介護はあきらめ、両親のためお金稼げる仕事に変更したい・・・などと泣きながら訴えています。
弊社としてはどうすることもできず・・・。

日本では外国人介護人材受け入れに関して細部を決めていると聞いていますが、決めたところでどこまで外国の人が日本に介護職を希望してくれるか、そちらが心配になります。

介護に興味があっても、日本語のハードルが高く、さらに介護技術も勉強しなければならず、日本に行くまで時間がかかる。一方、惣菜や今度始まると言われるコンビニのレジなど、そこまで日本語力が必要ない技能実習ならそこまで大変ではない。給料はというと、夜勤がある惣菜やコンビニならそちらの方が稼げる、となれば、どこまで介護に興味を示してもらえるか未知数です。

介護技術及び出稼ぎする国として、日本を選んでもらうためにも、入国できる日を一日も早く決定する必要があるかと思います。生活が厳しい彼女ら、いつ日本に行けるかわからないで日本語に集中できるのか、そしていつまでも待ってもらえるのか、正直不安です。