J-SATは25年間ミャンマーにて事業を行う実績と経験からミャンマー進出における

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ミャンマーのつぼ~ミャンマーから西垣がお届けするブログ

ゲンキー10周年記念セレモニーが盛大に行われました!

ゲンキー10周年記念セレモニーが盛大に行われました。

セレモニーでのスピーチは長く退屈なものが多いですが、登壇者はいずれも、創成期から関わって苦労した人らのもので、今では信じられないような環境下で作り上げた当時の話が多く、とても興味深いスピーチばかりで、私も当時を懐かしく思い出しました。

まずは、ミャンマー政府社会福祉省から、現在副局長になった Daw Maw Maw Oo氏。

彼女は2011年からこのチミダイン国立盲学校長に着任し、社会人向け視覚障害者マッサージ短期習得コース・サマースクールを立ち上げてくれた当時の校長です。ミャンマー政府側の代表として、GENKYができる部分とミャンマー政府として提供できる部分の役割分担、生徒募集から採用まで、ゼロから作り上げてくれました。彼女はサマースクール立ち上げ後、サガイン盲学校長に転勤となりました。サガイン盲学校では、GENKYと同じ仕組みをサガイン盲学校内に作り上げ、現地で多くの視覚障害者マッサージ師育成に貢献しました。
現在ヤンゴンには視覚障害者マッサージ店が60店舗ほどありますが、サガイン盲学校から近い第二の都市マンダレーにも30店舗ほどあり、いずれも繁盛し普及したのは、彼女がサガイン盲学校にて視覚障害者マッサージを浸透させ育成した功績が大きいです。

そして次のスピーチは Daw Yu Yu Swe 氏。

 

私がGENKYをやろう考えた時のチミダイン国立盲学校長。彼女がいなければ、ここまで視覚障害者マッサージは普及していなかったと言い切れます。GENKYの初期メンバー選出から政府からの営業許可まで、すべて無償で協力してくれました。その後、ミャンマー政府社会福祉省の課長となり、WHOやJICAなど多くの国際機関の窓口は彼女が担当するなど、省庁内で影響力を持ち、視覚障害者マッサージだけでなく、彼女の働きで、ミャンマーにおける障害者の社会的地位を大きく改善させています。
今回彼女のスピーチで私も初めて知ったことがありました。
我々が初めてGENKYをやりたいと相談したとき、彼女はこれまで多くの人から相談受けたが、お金目的の人が多く断ってきたそうです。GENKYの目的は、GENKYの店を増やすことではなく、視覚障害者の社会的地位を向上させ、そして視覚障害者マッサージを全国に普及させることであったので協力した。そしてそれは間違っていなかったとの話でした。

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無茶ぶりの私のリクエストを着実にこなしてくれ、さらにパワーアップしてくれたのが彼です。大手財閥企業オーナーの長男で今は大手建設会社の大社長ですが、日本で働いた経験もあり、日本式サービスとミャンマー政府や住民らをまとめあげてくれました。スピーチでは現場での苦労話が中心。開店前、改装工事をやりながも周辺住民からは反対の意見多数。「マッサージ店はいかがわしい」「眼の見えない人は歩けなく危なく住民には迷惑」などなど。開店後も「視覚障害は伝染するのか?」「眼の見えない人がマッサージなんてできるのか?身体つぶされないか?」などなど。今では考えられないことですが、これらはほんの一部で多くの問題がありました。今となっては懐かしい思い出ですが・・・。

最後には、今もGENKY視覚障害者マッサージ師の中心、Ko Soe Htay 氏。

今日の視覚障害者マッサージ店が普及したことを喜ぶとともに、サマースクールでの苦労話をスピーチしました。サマースクールで教えれる生徒数は12名が限界と思い、そう制限していたのですが、最初は40名近くが応募してきました。いずれも金銭的には厳しく、交通費もままならない家庭環境。合格できなかった視覚障害者家族にお小遣いをあげ、泣きながら帰る家族らがいて辛かったそうです。

当日は、サプライズで勤続10年の社員らに特別報奨金を贈呈。彼女は孤児院で育ち、今でもGENKYの店舗メンバーとして頑張っています。

両店舗の多くご利用頂いているお客様にもお越し頂きました。
中には、1マッサージ1スタンプ、30スタンプで1枚となるスタンプカードを30枚持っているお客様もおられ、リピーター客だけで80%を売り上げるGENKYの基礎となっています。

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GENKYで視覚障害者マッサージとして働いたのはこれまで64名(うち結婚したのは29名)。これまで働いたスタッフらも参加。うち数名が独立していますが、2店舗のオーナーや3階建てのマッサージ店のオーナーになって成功しています。

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久しぶりに会った仲間同士で終了後も皆楽しく談笑していました。
今回参加した全員が幸せになるほんと、いいプロジェクトだとあらためて感じました。

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このプロジェクトを言い出したのは私ですが、今回の参加者のうち、一人でも欠けたらここまで成功できなかったとあらためて感じました。皆が協力できたのも、GENKYだけのためでない、皆が自分のことだけでなく、社会全体のことを考えて行動した結果だと思います。
その気持ちを「J-SATグループの原子」として、あらためて全社員で共有したいと強く感じたセレモニーでした。

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普及活動をはじめて今年で10周年、 ミャンマー人視覚障害者マッサージが 全国100店舗まで拡大!

【プレスリリース】

ミャンマー人専門人材・派遣会社 株式会社ジェイサット(本社:ヤンゴン、以下 J-SAT)グループは、J-SATグループが行うミャンマー人視覚障害者マッサージの普及活動が今年で10周年を迎え、全国100店舗まで拡大しましたことをお知らせいたします。

2009年より実店舗「GENKY(ゲンキー)」を開設し、その店舗売上で「短期視覚障害者マッサージ技術習得コース」を開始、視覚障害者が実際に働くマッサージ店としてミャンマーで経営しております。

■視覚障害者マッサージの認知度・店舗ゼロから10年で全国100店舗まで拡大

これまでGENKYでは64名の視覚障害者が働き、7名が独立し店舗をオーナーとしてマッサージ店を経営、29名が収入を安定して得ることができ結婚しています。店舗売上で運営している「短期視覚障害者マッサージ技術習得コース」は9期生を迎え、すでに97名が卒業し全国の視覚障害者マッサージ店で活躍しています。2009年以前はゼロであった視覚障害者マッサージ店は今では全国100店舗以上にまで普及。2013年にはミャンマー政府からその活動が表彰される等、国内外で高く評価されています。

■全くのゼロからスタートした視覚障害者マッサージ

2008年5月、死者・行方不明者13万人以上出したサイクロン・ナルギス。たくさんの人々が仕事や生活でダメージが残る中、良質なマッサージ店を探すJ-SAT代表西垣が偶然出会った、チミダイン国立盲学校内にあった視覚障害者マッサージ。知名度のない視覚障害者マッサージは1時間500チャットと、今では考えられない値段で施術を求められていました。

当時、ヤンゴン市内にはきちんとしたマッサージ店はほとんどなく、これを盲学校の中だけに置いてはいけない、施術料金を引き上げないといけないと決意し、チャイナタウンに一号店をオープンさせたのが2009年3月のことでした。

オープン当初は、視覚障害者を全く知らないお客様がほとんどで、中には、視覚障害は触れると伝染しますか?と、心配する人も少なくありませんでした。今では、健常者が働く人気マッサージ店でも、メニュー項目に「Blind Massage」と加わるほど視覚障害者マッサージはミャンマー市民の間に広がっています。

■会員数は16,786名、30回以上の来店顧客数は643名!脅威のリピート率を誇るGENKYの特徴

視覚障害者が独立できる店舗作りをコンセプトに、障害者支援をあえて訴えない地域密着側マッサージ店を目指して経営。会員メンバー数は10年で16,786名に達し、マッサージ1回1スタンプ、30スタンプで到達するVIPメンバーは643名と圧倒的なリピート率で、視覚障害者マッサージ認知度向上に貢献しています。

■世界でも珍しい補助金、寄付金に頼らない視覚障害者支援

視覚障害者支援は寄付金を元手に運営するというスタイルでは全国に普及しないと考え、設立当初から補助金、寄付金に頼らない経営スタイルを追求しました。一般的な健常者のマッサージよりも敢えて高い施術料金をつけ、さらにサクラタワーというヤンゴン最高級のオフィスビルに店舗を構え、サービスでは日本流を取り入れることにより、一般的なマッサージとは一線を画す「視覚障害者マッサージ」というマーケットを作ることに成功。GENKYで働く視覚障害者は当時、外資系で働くミャンマー人と同等以上の給料を得られたことから、多くの視覚障害者がマッサージ技術を覚えることを希望。そのため、日本のNGOや財団などが相次いで視覚障害者マッサージ支援を開始したことにより、「視覚障害者マッサージ」というブランドだけで集客できる市場が完成し、全国に店舗が普及していきました。

■視覚障害者の大部分が小卒以下、後天性視覚障害者が約4割という現実からみる課題と将来展望

現在は全国に視覚障害者マッサージ店ができ、マッサージ技術を覚えようとする視覚障害者が増えましたが、その技術力には差があり、統一された資格が存在していません。ミャンマーでは健常者含め高校までの進学率は33%と基礎教育の場が作られておらず、視覚障害者の進学率は発表されていませんが、GENKYで働いた64名の視覚障害者の6割にあたる39名が小学校中退です。このような社会的環境で、国際的な基準を満たす資格の確立は難しいことから、状況に合わせた国家資格の設立が待たれるところです。

また、日本など先進国では医療技術の進歩により視覚障害者は減少傾向にありますが、ミャンマーでは、事故や病気などによる後天性の視覚障害者が多いのが現状です。正確な数字は発表されていませんが、例えば、GENKYの視覚障害者マッサージ師64名のうち約半分の28名は、後天性視覚障害者です。視覚障害者マッサージを整備することは大切ですが、根本的な視覚障害者を減少させる取り組みが今後は必要になってきています。

■視覚障害者マッサージ店GENKY(公式サイト: http://genkyclinic.com )

[ GENKY 50ST店 ]
No.83, 50St(Middle Block), Ground Floor,Pazundaung Township, Yangon
Phone  :09-8615036、09-441433579
営業時間:09:00AM-10:00PM 年中無休

[ GENKY 12ST店 ]
No.64, 12th Street(Middle Block), Ground Floor, Lanmadaw Township, Yangon
Phone  :09-73145681、09-441433578
営業時間:09:00AM-10:00PM 年中無休

[ Genky Kyal Sin店 ]
No.241, 35st Upper Block, Kyauktada Township, Yangon
Phone  :09-42727-3939
営業時間:09:00AM-10:00PM 年中無休

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【料金】
ボディマッサージ 45分  9,000チャット
60分 10,000チャット
90分 13,000チャット
フットマッサージ 45分  9,000チャット
60分 10,000チャット
ボディ(45分)+フットマッサージ(45分) 90分 15,000チャット

【10周年記念特別プロモーション】

プロモーション1:2019年6月2-9日まで 全コース 50%OFF! 半額です!
プロモーション2:全店舗 日本式ゲンキー特製うちわ プレゼント(先着順)
プロモーション3:シルバー会員、ゴールド会員、プレミア会員がスタート!
スタンプカード1枚 毎回1,000チャット割引
スタンプカード3枚 毎回2,000チャット割引
スタンプカード5枚 毎回3,000チャット割引

*詳細はゲンキースタッフまでお尋ねください。

 

短期視覚障害者マッサージコース1期生の結婚式

視覚障害者マッサージ普及を目的に開講した、3か月短期集中視覚障害者マッサージコース。GENKYのスタッフが中心となり、視覚障害者マッサージ師として自立できるよう、2010年から盲学校に通えなかった視覚障害者を対象、現在は9期生のコースが行われています。

その記念すべき1期生の結婚式に出席してきました。ミャンマー伝統音楽団が演奏する華やかな結婚式で、お相手は、同じく視覚障害者マッサージ師でもある視覚障害者の女性。お二人とも幸せそうで、盲学校の職員もうれしそうでした。

思い起こせば、2008年5月、死者・行方不明者13万人以上出したサイクロン・ナルギス取材コーディネートや当時管理していた400名の縫製工場被災処理に疲れ、きちんとしたマッサージ店を探していた時に偶然出会った、盲学校内にあった視覚障害者マッサージ。1時間500チャットという考えられない値段で施術していました。当時はヤンゴン市内にはきちんとしたマッサージ店はほとんどなく、これを盲学校の中だけに置いてはいけない、施術料金を引き上げないといけないと思い、チャイナタウンに一号店をオープンさせたのが2009年3月のことでした。

視覚障害者マッサージ店という新しいマーケットを創造し、今では視覚障害者がマッサージするのは当たり前になったミャンマー。寄付がなくても運営できるモデルを構築できたのが、普及した大きな要因と思っています。とはいえ、当時は10年後に全国100店舗にまでなるとは全く想像できませんでした。
新婚夫婦をみて、いいプロジェクトだとあらためて感じた結婚式でした。

余談ですが、同じテーブルには、占い師の先生がおられました。アウンサンスーチー氏も見る有名な先生で、全国で占い師を育成しています。生活自立支援の一環として、視覚障害者や戦争孤児にボランティアで占いを教えてるそうで、今日結婚した女性も教え子で、彼女は占い当たりますよー と話してくれました。なるほど、ミャンマーでの占い師育成は、自立支援に最適ですね!

 

タイ盲人協会からポンチャイ先生再び!

タイ盲人協会から来て頂いたポンチャイ先生。

ゲンキーには過去何度か来て頂き、足マッサージを主として、技術移転してもらっています。

ポンチャイ先生はミャンマーは戦車があって危険なところと長年思っていたようですが、スデダゴンパゴダをはじめ、素晴らし場所と素晴らしいミャンマーの人に感動して、今ではミャンマーをとても気に入って頂いています。

今回からは、ゲンキーに新しく入った新人らを中心、細かな技術指導を行ってもらいました。

ポンチャイ先生は英語もミャンマー語もダメですので、タイ語⇔ミャンマー語の通訳に来てもらっての指導。タイ国境出身で、普段はタイ人観光客のガイドをしている隣人が喜んでやってくれています。

今後も半年を目安に来緬してもらい、ゲンキーのスタッフ技術向上を支援して頂きます。

ゲンキー3号店はサクラタワーから徒歩3分!

2009年3月に営業開始した視覚障碍者が働くマッサージ店『GENKY(ゲンキー)』
ゲンキーの成功により、当時視覚障碍者マッサージは、盲学校内にある2店舗のみから、今や全国に広がり100店舗以上になりました。

ゼロから作り上げた立役者の二人が今回、独立して店舗を運営することになりました。

この二人は店舗を引っ張って来ただけでなく、マッサージ訓練センターでも積極的に指導に関与し、多くの視覚障碍者に技術を伝え、社会で活躍できるよう育成してきました。

今回ゲンキーの名前で独立したいと申し出があり、暖簾分けし頑張ってもらうことになりました。店舗は彼らが捜してきました物件。サクラタワーから徒歩3分!
とても便利な場所にあります。

店舗名は Genky Kyal Sin.
名前の由来は、オーナー2名の名前、Thet OO と San Lin Aung の 『S』 と 『T』 から来ています。そこから『STAR』。ゲンキースタッフの希望の”星”。

 

店内は清潔で技術は保証済み。ダウンタウンで働く方々やダウンタウンにお越しの際はぜひお立ち寄りください。

 

営業時間:年中無休(09:00-21:00)
住所:No.241,35st. Upper Block.
電話:09-427273939

 

今年も国立ヤンゴンチミダイン盲学校から夕食招待されました。

今年も国立ヤンゴンチミダイン盲学校から夕食招待されました。

今年も視覚障碍者が働くマッサージ店 「GENKY」 の売り上げ運営し、GENKKYスタッフらが指導する「社会人向け視覚障碍者マッサージ育成コース」を盲学校で行います。
今年で9回目となります。

その感謝という意味で、今年も盲学校から夕食をご紹介受けました。
昨年は、この夕食会からブランドサッカーへとつながりました。
今年はというと、、、今年もとても興味深い会合となりました。

もともと視覚障碍者マッサージがミャンマーにやってきたのは95年頃。
私費ボランティアで、ある日本人が盲学校にきて半年間マッサージ技術を5名に教えたそうです。うち1名は今もうちのGENKYで働いています。

今回一緒に食事をしたのはその5人のうちの一人、タンゼンさん。

彼のこれまでの人生の道のりは非常に興味深いものでした。

彼はもともと軍人で、20歳の時に戦地で地雷が爆破し、その破片が目に入り全盲になりました。負傷後ヤンゴン郊外の病院に入院、戦地で突然視力を失った彼は、人生に絶望し、何度も入院していた4階から飛び降り自殺しようと考えたそうです。当時の看護師が、生きてるだけでありがたい。生きてることに感謝しないといけないと何度も励まされ、ヤンゴンチミダイン盲学校を紹介されました。この学校は設立100年以上の歴史を持ちます。

彼はチミダイン盲学校を紹介され、1975年に入学しました。
入学すると、彼は一人の全盲の先生に出会いました。
彼は全盲ですが、籐製品を作るスペシャリストで視覚障碍者の生徒にその技術を教えていました。結婚もし子供も4人いました。全盲なのに家族を作っていることに感銘を受け、生きる希望を再びもち、自分も家族を持とうとがんばったそうです。

ちなみに、その先生の4人の子供のうちの一人、アウンソーウィンさん(写真左)も今回食事会に参加しました。彼はボランティアで父親の仕事を盲学校で子供のころから手伝い、その後盲学校に就職、現在は副学長として働いています。

タンゼンさんは運動神経がよかったことから、パラリンピックの選手にも選ばれ82年には日本にも競技で訪問したことがあるそうです。

そんな彼が95年に視覚障碍者マッサージに出会い、そして学校内で細々とマッサージを続けていました。そこに2008年私が盲学校にやってきたそうです。

2008年に私がGENKYを設立しようと決意し、当時の校長にマッサージ師数名集めてもらうことを依頼したとき、彼にも声がかかったようですが、彼は参加せず、その後シュエチャーというレストランを経営するところがGENKY同様、視覚障碍者マッサージ店をすることになり、そちらで働くことになりました。

2009年に私が、盲学校に通えず大人になってしまった視覚障碍者の方々のためのトレーニングスクールを開講することを決意し、その開講式を迎えた日、彼もその場にいたそうです。
その時、私が開講式のスピートこう話したようです。

「マッサージ技術を覚え、みなさんが独立するためのコースです」

それまで10年以上マッサージを学校内でやってきて、まさか学校外にお店ができるようになるとは夢にも思わなかったそうですが、そのときの私の言葉に感動し、それを心の支えにがんばってきたそうです。

そして3か月前。彼はついに独立を果たしたそうです。お店の名前は最初にマッサージを教えてくれた日本人への感謝を込めて彼の名前。(今は他界されているそうです。)

彼の年齢は現在61歳。4人の父親でもあります。

店のオーナーは大変で、最近は忙しく、家に帰れず店に泊まることが多くなってると、嬉しそうに語ってくれました。

GENKYができたのち、視覚障碍者マッサージがミャンマー全国に普及し、今では全国で100店舗以上できました。「視覚障碍者が働くマッサージ店」というだけで客が集まるまでにブランディングにも成功しました。

ただ、少し心配なのは、視覚障碍者を雇用するばかりで、育成を考えてくれるとこが少ないと校長は嘆いていました。

このマッサージコースの修了証書があれば、どこでも就職できる力があるようで、マッサージコースに参加したいと全国から候補者が集まるようになりました。ただ、教える指導員に限りがあるので、すべて受け入れることができません。数名は両親とヤンゴンにやってきて落胆して地方に戻るそうです。

まだまだやるべきことは山盛りですが、今回もたくさんのやる気を頂いた食事会でした。

ゲンキークリニック 2017年1月1-14日まで移転リユーアルプロモーション!

ゲンキークリニック 2017年1月1-14日まで移転リユーアルプロモーションを行います!

2017年12月23日 GENKY・ゲンキークリニックがボーアウンチョーストリートから50ストリートへ移転しました。

新しい住所と電話番号は下記の通りです。電話番号に変更はありません。

2017年1月1-14日まで移転リユーアルプロモーションを行います。

特典1:1000チャット割引
特典2:Wスタンプ
特典3:VIPメンバーに特別プレゼント

ぜひゲンキークリニックにお越しくださいませ!

新住所:No.83, 50St(Middle Block), Pazundaung Township, Yangon
電話番号:09-8615036
公式サイト:http://genkyclinic.com/

ボディマッサージ 45分6000チャット 60分7000チャット 90分 10000チャット
フットマッサージ 45分6000チャット 60分7000チャット 90分 10000チャット
*VIPカードの方は1000チャット割引

視覚障害者マッサージ短期集中訓練コースの修了式

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マッサージ店「GENKY」の売り上げ、J-SATグループからの寄付とゲンキーのスタッフによる指導で開催されてきた視覚障害者マッサージ短期集中コース。今年で7回目を迎えました。

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毎年、盲学校の夏休みになる3-5月までの3か月間を利用して行っています。今年は12名が無事卒業しました。

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うち3名はゲンキーへの内定が決まっており、残り9名も全員就職が内定しています。

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今年もヤンゴン管区社会福祉相にご出席頂き、またMRTVも取材に来られました。

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ゲンキーがなければ今の弊社の成長はなく、また介護人材育成事業もありませんでした。本業が忙しくゲンキーの経営に力が入っていませんでしたので、来年3店舗目の出店を計画しています。

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ミャンマーに来て20回目の記念すべき仕事納めは12月31日ではない!

2016年12月28日。
ミャンマーに来て20回目の記念すべき仕事納め。
(正確には明日から一泊二日の海外出張で一件仕事がありますが、ほぼ終わり)

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12月31日以外の仕事納めは20年で初めて。
今年は、明日12月29日はカレン族の正月で祝日。
12月31日は土曜日で1月1日が日曜日。
12月30日を臨時休日にし本日が仕事納めとなりました。
仕事始めは1月2日になります。

昨年の仕事納めをブログで見てみました。

「そして、2015年の仕事納めは…
政権交代が実現した総選挙が終わり、2016年4月は新政権が始動。
弊社も2016年4月を目標に、ついに動き出します。
事務所はついにサクラタワーに統合され各事業部が同じ事務所内に入り、2016年1月ー3月まではシステム再構築。そして4月に突入!
新政権同様、2016年1-3月に最終チェック、そして4月から本格的にスタートできるよう最終準備に入りたいと思います。」

と書いていました。

実際本格的にスタート、9月には事務所を拡張、300m2を超える広さになりました。さすがに1年前はここまで予想していませんでした。

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1年を振り返り、大学セミナーも21大学を越え、ついに大学内に日本語授業も受託することになりました。本日現在、ミャンマーのトップ理系4大学で日本語講座を持つまでに成長。さらに機械CADクラスも受託。
そして、2015年7月からスタートさせた介護人材育成センターが順調に立ち上がり、法案も通過。いよいよ来年から送り出しがスタートします。

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ここまでは拡大、拡大、拡大で来た3年間。
その集大成として単独誘致で行った、ブラインドサッカー普及活動。

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しかし、ここまで拡大できたのは、競業他社がほとんどいなかっただけ、20年がんばってきたご褒美。
それを象徴して、事務所にあった幸福の木が開花。

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5年に一度咲くか咲かないかという珍しい花で、甘美な香りで1週間咲続けました。
その花も今日仕事納めと同時に終わりました。

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ご褒美は今日で終わり。
2017年からは新たな戦いとステージが待っています。
これから大手競業他社がくることが予想され、2016年までの成功体験は過去のもの。気を引き締めていかないと、アッという間に崩壊してしまいます。
「信をもって、社内充実」

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これをキーワードに2017年は100名を超えた社員の底上げに重点を置き、地に足つけて頑張っていきたいと思います。

今年一年本当にご支援誠にありがとうございました。
来年もご指導宜しくお願いいたします。

よいお年をお迎えくださいませ。

大成功に終わったブラインドサッカー普及活動

NPO法人日本ブラインドサッカー協会の招待で、2016年12月13日~15日までの4日間にわたり、ミャンマーでブラインドサッカーの普及活動を実施。日本選手権4連覇中のAvanzareつくばに所属し日本代表キャプテンの川村選手と福永選手にミャンマーまでお越頂きました。

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民政移管後、海外からの投資が入ってくるも視覚障害者を取り巻く環境はあまり変化なく、そこでチミダイン盲学校の校長やGENKYスタッフらと相談しブランドサッカーを提案。GENKY設立時からお世話になっている、筑波技術大学形井教授に相談したところ、筑波技術大学教員で日本代表でコーチをしている福永選手をご紹介頂きました。そして、福永選手から日本代表キャプテンの川村選手をつないで頂き、今回ボランティアでミャンマーにお越頂くことになりました。

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ミャンマー社会福祉・救済再復興省からスポーツ省に交渉してもらいフットサル競技場の使用許可をもらいました。また、フェンスは試行錯誤を重ね、水道官をつかったもので代用。

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ブランドサッカー用ボールを20個発注、ユニフォーム、ソックス、シューズなどすべてJ-SATグループ各社が稼いだ利益で準備、J-SATグループでの単独スポンサーで実施致しました。

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ミャンマー社会福祉・救済再復興省とスポーツ省からも開会式に参加。ミャンマーの経済発展とともに、視覚障害者を取り巻く環境も改善させていきたいというスピーチもありました。

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すべて手作り、弊社スタッフが動き回り準備、開会式も手配。自画自賛ですが、J-SATチームキビキビ動きました。

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ミャンマー地元からの注目度も高く、テレビ局は全局、雑誌も数社来られました。日本のメディアも来られ、広く告知できたこと、あらためてお礼申し上げます。

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NHK「ブラインドサッカー日本代表 ミャンマーの若者と交流(2016年12月13日放送)」

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mitv – Soccer Training: 1st Time For The Visually Impaired People【2016年12月15日放送】

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Myanmar Times 誌
今回は、チミダイン国立盲学校(政府系代表)、カワイジャン盲学校(キリスト教系代表)、ゲンキーマッサージ店(マッサージ店代表)と3つ組織団体から各チーム10名づつ選抜して行いました。

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ブラインドサッカーのルール説明から始まり、ドリブル練習、ディフェンス、攻撃練習などに続き、最終日にはミニゲームもできるほどに上達しました。

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各校長からの評価も高く、視覚障害者スポーツがほとんどないミャンマーに、ぜひ継続的にブラインドサッカーが普及できるよう指導者を定期的に誘致して欲しいというリクエストもありました。継続していくことが大切ですので、ここからが勝負です。
今回の結果を分析し、今後につなげていきたいと思います。

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川村選手や福永選手によれば、ミャンマーの視覚障害者選手層は厚く、また視覚障害者を取り巻く環境が厳しいことが、逆に身体能力を上げているようで、10年先は日本代表も危ういという話もありました。(確かにうちのGENKYスタッフは、晴眼者でもつまづくダウンタウンを一人で歩きバスにのって移動できます・・・)

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当初は最終日にPK戦でもできればという打ち合わせでしたが、彼らの身体能力が予想より高かったことで、ミニゲームを行うことになりました。

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かなり激しいスポーツで、当日は頭を切り出血する選手も出ましたが、無事大きなケガなく終えることができました。

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ミニゲームはすべて0-0に終わり、最後はPK戦に。

ミャンマー代表チームがオリンピックに出場するのは正直難しいですが、パラリンピックであれば十分可能。2020年東京パラリンピックでブランドサッカーミャンマー代表が活躍となれば、国内中が大騒ぎになることは間違いなく、視覚障害者への理解や環境が変わることは間違いありません。
これは楽しみになってきました。

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最終日は各盲学校そして、メリーチャップマン聾学校、ヤンゴン日本人学校も訪問しました。

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今回ご協力して頂いた関係者の方々、本当にありがとうございました。
これをぜひ継続していきたいと思いますので、引き続きご支援宜しくお願いいたします。