J-SATは25年間ミャンマーにて事業を行う実績と経験からミャンマー進出における

人材支援、市場調査、会社登記等、会社運営をトータルサポートします。

ミャンマーのつぼ~ミャンマーから西垣がお届けするブログ

ミャンマーで成功できるかどうかの重要なポイント

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弊社の顧問(と我々が勝手に呼んでいる)が来緬されました。
日本にてご自身も起業され成功されている実業家。弊社の今があるのは、この方のお陰といっても過言ではありません。
い つも我が社が問題を抱えた時、事業の方向性を決めるタイミングにお越頂き、解決するご助言を頂いています。多く、というかほとんどご自身が経営者として過去に経験された事柄ばかりで、この判断をしたらこうなった。という答えがそこにはあります。日本で経営するのもミャンマーで経営するのも相違ない、日本人従業員も ミャンマー人従業員も 場所や民族は違えど同じ人間 、会社経営に違いはない。ということがよくわかります。

今回は弊社が今最も力を入れている社員教育を行って頂きました。

リーダー候補グループと一般社員を3グループに分け、2日間に渡りセミナーを行って頂きました。
日本から準備されて来られたのですが、こちらに来てから教育現場の現状を見てお聞き頂き、そして急遽、ミャンマー用にアレンジされました。

例えばリーダー候補に対しての自分の役割について。ミャンマー用に「部下を教えるのがリーダーの役割」と教えられていました。なるほど。部下の指示を与え方などもそうですが、そういえば私もそこに期待しているなぁと。ミャンマーでは特にしっくりきます。セミナー後社員らに聞いてみると、とてもわかりやすく具体的でしっくりした。と大好評でした。

以前にも書きましたが、日本企業、日本人相手の商売であっても、日本式は必要ですが、その伝え方は日本人に対してと同じでは伝わりません。この違い、2,3年ミャンマーで経営して深く付き合ってもなかなか理解できるものではありません。20年会社を経営してもまだまだわからない・・・
日本のものを翻訳するだけの人材教育は使い物になりません。
ハードルは高いですが、うまく人材育成できるかどうか、ミャンマーで成功できるかどうかの重要なポイントだと最近切に感じます。

ミャンマーコンピュータ大学と工科大学マンダレーの2国立大学とMOU調印しました。

2016年5月4日J-SATとミャンマーコンピュータ大学、工科大学マンダレーが日本語授業を受託するMOU調印式がそれぞれの大学にて行いました。

日本企業での勤務を希望する在校生に対し、授業の中で日本語教育を行うだけでなく、大学卒業後スムーズに日系企業に就職できるようサポートします。

■ミャンマー新政権の樹立と教育改革がもたらす魅力ある大学づくり
2016年4月に新政権が樹立したミャンマー。ミャンマーに進出しミャンマー日本商工会議所に登録する企業は300社を越えており、4月の新政権発足の影響もともないさらに加速する見通しです。
ただ、本格的に採用を行う進出企業は一部であり、営業開始準備を未だすすめているところも少なくありません。長年米国制裁などの影響で民間企業数が圧倒的 に少ないこともあり、大学進学率が10%を満たないミャンマーの大学の卒業はおろか、難関の工科大学やコンピュータ大学を卒業しても、就職先がない状況が これまで続いています。
このような状況下、2010年に民政移管したミャンマー政府は教育改革を推し進めており、これまで大学運営について、中央政府に権限が集中していたものを 各大学に移行。2015年からは、大学に合格した学生は住居登録している地区近くの希望学部がある大学に通わないといけなかったものが、学生が自由に大学 を選べるようになるなど、様々な改革が行われています。これらの動きにともない、各大学独自に就職相談会を開催、語学を学べるクラスをつくり就職率を上げる、ISOを取得するなど、大学がそれぞれ独自特徴を持ちはじめ、生徒の質の向上、受験者数の向上を目指し魅力ある大学作りを始めました。

■ミャンマー人材に日本語力を求める日系企業
日系企業で働く場合、日本で勤務する場合はもちろん、ミャンマーで勤務する場合であっても日本語力を求める企業は多いです。特にIT分野では、優秀で安価なシステムエンジニアを使って日本のオフショアア拠点として進出する企業が最近急増しており、直近3年間では大手IT企業から中小企業まで100社近くが進出しています。これまではIT人材を採用する場合、自社で日本語教育を行っているところが多かったが、大学在学中に日本語を習得できれば日系企業への就職には有利になり、大学側からの期待も大きいことがわかっています。

■人材不足の切り札として期待される外国人人材
少子高齢化が深刻化し、あらゆる業界で人手不足が進む日本では、2015年度、日本で働く外国人が90万人を突破しました。特に中小企業にとっては戦略的 に外国人を受け入れることが、人口減少が続く中でも企業が成長する条件と位置づけている企業も増え始め、J-SATの子会社でミャンマー人高度人材送り出 し機関であるMIBTIでは、2015年から技能実習生の就労期間が制限されず、長年正社員として雇用できる技術ビザを取得し日本で働くことができる、 ミャンマー人エンジニアの問い合わせが急増しています。

■日本語教育の内容
大学卒業後、日本企業にて働きたい在校生を対象とし、各大学が選抜。日本語教育期間は2年間で1日90分<1コマ(45分)×2コマ>週2日。日本語力は 卒業までに日常的な場面で使われる日本語をある程度理解することができる、日本語検定試験N3レベル到達を目指します。日本語テキストはJ-SATが運営 する日本語学校で使用しているオリジナルテキストを使用し、日本語教師もジェイサットのスタッフが担当します。

■就職に直結させる日本語教育
J-SATは2015年度、ミャンマーの大卒者に、管理職やエンジニア、会計など600名以上日本企業に進出させている実績があります。また2014年より科学技術省の協力のもと、ミャンマーの主要国立大学でキャリアセミナーを行っており、2016年7月も全国16大学にて最高学年約5,000名にセミナーを予定。各大学において就職支援も行い、これまでの経験で培った大学と連携し、ミャンマー進出済み日本企業や、日本にてミャンマー人エンジニアを必要とする日本企業に、日本語教育を受けた人材を、卒業と同時に就職できるよう積極的に支援していきます。

○マンダレーコンピュータ大学University of Computer Studies, Mandalay(UCSM)
http://www.ucsm.edu.mm/

マンダレーコンピュータ大学(UCSM)は1997年に設立された国立大学です。生徒数は現在900名。(うち450名は大学院生)ミャンマー国内ではヤンゴンコンピュータ大学と 並び、学部と大学院を持つコンピュータ専科大学で、特に上ミャンマーにある12コンピュータ国立大学(*)の総本山としてミャンマーを代表するコンピュー タ大学。
これまでDepartment of English(英語科)、Department of Burmese(ビルマ語科)があったが、新たにDepartment of Japanese(日本語科)を今回設立。

*Computer University, Myitkyina, Computer University, Bhamo,
Computer University, Kalay
Computer University, Monywa, Computer University, Mandalay,
Computer University, Pakokku
Computer University, Lashio, Computer University, Kengtung,
Computer University, Taunggyi
Computer University, Panglong, Computer University, Meiktila,
Computer University, Magway

○技術大学マンダレー Technology University Mandalay(TUM)
http://www.tum.edu.mm/

工科大学マンダレー(TUM)は1955年に設立された国立大学です。生徒数は現在約5,000名10学部あります。技術大学マンダレーはミャンマー第二の都市マンダレーにあり、工科大学、高等専門学校の上ビルマ地区における中心学府でミャンマーを代表する工科大学。近年は第二言語習得を強化し、学内に語学専用 の局を設立。外国企業からの依頼が多いため、すでに英語、中国語を設立済み。今回は日本語を開設し、将来的には韓国語、タイ語も作る予定で企業と協議を進めています。