J-SATは25年間ミャンマーにて事業を行う実績と経験からミャンマー進出における

人材支援、市場調査、会社登記等、会社運営をトータルサポートします。

ミャンマーのつぼ~ミャンマーから西垣がお届けするブログ

豊橋設計社とともに、工科大学マンダレーに機械CADクラスを開設します。

1998年からミャンマーで日本企業の進出・人材・就職支援を行う株式会社ジェイサットコンサルティング (ミャンマー、代表:西垣 充、以下 J-SAT)と、1992年から愛知県豊橋市にて機械設計を主にした機械・電気電子・ソフトウェア設計会社の株式会社豊橋設計(愛知県豊橋市、代表内山幸司、以下豊橋設計)と、ミャンマーを代表する技術大学マンダレー(TUM)が機械CAD運営実施について、 2016年7月20日に正式契約したことをお知らせいたします。機械CAD技術習得を希望する在校生に対し、CAD設計という専門性の高い分野でeラーニングを制作し、2013年からミャンマーに進出、ミャンマー人エンジニアを育成する豊橋設計の高い技術スキルで教育、世界で通用するエンジニアを育成します。授業は新学期の2016年12月1日からスタートします。

豊橋設計社からはプロジェクターとスクリーンが寄贈されました。

■ミャンマー新政権の教育改革と世界的需要が高まる機械CAD技術
2016年4月に新政権が樹立したミャンマー。ミャンマーに進出しミャンマー日本商工会議所に登録する企業は4年前の6倍、310社を越えており、新政権発足後、さらに加速しています。2010年に民政移管したミャンマー政府は教育改革を推し進めており、これまで大学運営について、中央政府に権限が集中していたものを 各大学に移行。2015年からは、大学に合格した学生は住居登録している地区近くの希望学部がある大学に通わないといけなかったものが、学生が自由に大学 を選べるようになるなど、様々な改革が行われています。これらの動きにともない、マンダレー技術大学では今年6月から日本語クラスを独自に作るなど活発な活動を続けており、世界的に需要が高く生徒らからも希望の多い機械CADクラスを全国の大学に先駆けて設置することになりました。

■日本国内での技術者採用厳しく2013年にミャンマーに進出した豊橋設計

豊橋設計は、幅広い業種の大手メーカーから自動車工場に導入するロボットや大型プラントの配管、造船や製鉄所などの設備設計を詳細な図面に落としこむ作業などを行っています。2013年にはいち早くミャンマーに進出し日本の業務の一部をヤンゴンにて行っています。ミャンマーでは当初から新卒者を採用し、一から教育して業務をおこなっています。近年、日本国内での設備投資の活発化に伴い仕事の依頼は急増するも、日本国内での採用環境は厳しく優秀な人材を獲得することが難しくなっており、ミャンマー人エンジニアの一部は日本本社でも勤務しています。

■協業3社の強みを生かした技術移転システム

今回の機械CAD授業は3社の強みを最大限生かしたシステムで運営されます。豊橋設計は、愛知県や熊本県で自動車部品加工専用工作機械・自動車部品組立専用工作機械・半導体製造装置の設計、3DCADを用いたCADスクールを運営しており、長年培ったノウハウと自社ミャンマー人エンジニアが講師を担当。J-SATは設立1998年の老舗ミャンマー進出コンサルティング会社で子会社にミャンマー国内、国外への日系企業への人材派遣・紹介サービスの最大手で大学側との調整など授業全体を管理。パソコンやネット回線などハードウェアも提供します。ミャンマーを代表とする工科大学マンダレーは、場所と人材を提供。さらに、ミャンマーエンジニア協会の理事でもあるシンソー学長の幅広い人脈でミャンマー全国に機械CAD技術を普及していきます。

■SOLID WORSを利用した機械CAD教育の内容

業界屈指の操作性と豊富な3次元設計機能を備え、データ互換性・拡張性に優れたSOLID WORSの3DCADを利用。将来機械CADの仕事に就きたい在校生を対象とし、各大学が選抜。機械CAD教育は長年豊橋設計が作り上げてきたオリジナルテキストを利用し、豊橋設計の日本本社で働くミャンマー人エンジニアが講師として教えます。機械CADの基礎を中心に実務と中心とした200時間の授業を、平日の授業終了後や長期休暇中に短期集中的に教えます。将来的には、豊橋設計が保有するe-ラーニングも活用し全国の技術大学にも展開していく予定です。

 ■日本の3DCAD設計現状

数年前まで、3DCADでの設計は製品開発設計ツールとして使われて来ましたが、昨今では工作機械、製造装置、プラント設備等、分野に関係なく製造業全般で普及するようになりました。しかしながら、今まで2Dの設計しかしてこなかった設計者は3D設計に馴染めず、企業とし導入したくても操作できる人材が不足していることも現実です。日本の大学、専門学校は時代の流れで、ほとんど3DCADで授業を行っていますが、3Dで慣れてしまうと、製造現場で使う2D図面が読めなくなるという問題もあります。ベテランは2D、若い人は3Dという、3D設計に移行する過渡期にあります。この過渡期を乗り越え、将来日本のものづくりを発展させるためには、若い人材が2D図面を理解できて、3DCADが操作できる技術を身につけなければなりません。3DCAD操作ができるだけでは、設計者として力不足です。

工科大学マンダレーでは3D設計の過渡期から発展期にある日本の製造業が求める、2D図面が理解でき、3DCAD操作ができる技術をつけさせたいと考えています。授業では2D図面から3D、3Dモデルから2D図面への展開ができる人材を育成します。

 ■日本からの遠隔認定試験

豊橋設計ではミャンマー子会社の3DCAD端末画面を豊橋設計本社コントロール室から、見ることができます。(写真は2名の指導者が全画面をリアルタイムで見ながら指導しています)業務指示、会議、遠隔操作指導を日本から行っています。

工科大マンダレーではこのシステムを使い、日本の技能検定試験と同じ品質の機械設計製図CAD検定を、日本の本社から実施します。遠く離れたミャンマーでの授業端末を日本からリアルタイムに見ることができ、その授業端末を遠隔で操作することもできます。

■ミャンマー全国の大学と提携し、就職に直結させるJ-SAT
J-SATは2015年度、ミャンマーの大卒者に、管理職やエンジニア、会計など600名以上日本企業に進出させている実績があります。また2014年より教育省の協力のもと、ミャンマーの主要国立大学でキャリアセミナーを行っており、2016年7月も全国17大学にて最高学年約5,000名にセミナーを開催中。各大学において就職支援も行い、これまでの経験で培った大学と連携し、ミャンマー進出済み日本企業や、日本にてミャンマー人エンジニアを必要とする日本企業に就職できるよう積極的に支援しています。少子高齢化が深刻化し、あらゆる業界で人手不足が進む日本から、J-SATの子会社でミャンマー人高度人材送り出し機関であるMIBTIでは、長年正社員として雇用できる技術ビザを取得し日本で働くことができる、 ミャンマー人エンジニアの問い合わせが急増しています。J-SATでは今年6月から工科大学マンダレーとマンダレーコンピュータ大学で、今年8月からは工科大学タンリンでも日本語授業を受託しています。

○工科大学マンダレー Technology University Mandalay(TUM)
http://www.tum.edu.mm/

工科大学マンダレー(TUM)は1955年に設立された国立大学です。生徒数は現在約5,000名10学部あります。技術大学マンダレーはミャンマー第二の都市マンダレーにあり、工科大学、高等専門学校の上ビルマ地区における中心学府でミャンマーを代表する工科大学。近年は第二言語習得を強化し、学内に語学専用の局を設立。外国企業からの依頼が多いため、英語、中国語クラスに加え、今年6月からは日本語クラスを開設しています。

 

 

 

 

バンコクでミャンマーセミナーやります。

特別講演

『難解なミャンマー市場にて抜け駆け成功する方法を一挙公開 〜 豊富な事例と経験からミャンマー進出の現実と課題をお伝えします』

JAPAN SAT CUNSULTING CO., LTD

代表取締役 西垣 充氏

    国内人材派遣部門 統括マネージャー 森川 晃氏

日時:2016年715日 (月曜日) 16:0018:00 (15:30受付開始)

会場:パーソネルコンサルタント社 セミナールーム

金額:1000バーツ+VAT (定員50名 先着順)

お申込み:takeshima@personnelconsultant.co.th / 092-256-7715 (竹島)

―――― 講演内容 ――――

【内容】

◆ミャンマー進出の課題と克服ポイント

 ・2016年に政権交代。旧政権との違いとは?

 ・工業団地はティラワだけじゃない!シンガポール資本の注目の工業団地を公開!

 ・タイ企業にとっても影響与える“カンチャナブリ~ダウエイ”、“メ

ーソット~ヤンゴン“ 最新情報!

・会社設立は、実は簡単。会社設立後どこの会社も陥る落とし穴とは!

 ・成功している会社はマスコミ出演拒否! 知られざる成功している企業の特徴、事例を公開!

◆日系企業の8割が利用するミャンマー人材派遣・紹介会社から見る現場報告

 ・最近の日系ミャンマー進出予定。進出済み企業の特徴と傾向とは?

・進出済み日系企業の最新の賃金と福利厚生報告

・ミャンマー人の退職率を下げる秘策とは?

・優秀なミャンマー人材採用方法には盲点があった!そこを克服する秘策とは?

・大卒登録者15000名以上のインタビュー結果から見る最新ミャンマー人材動向!

◆ミャンマーでのインターネット事情について

 ・ミャンマーのInternetの実力は?

 ・ミャンマーのどこでも“モバイル”ソリューション

 ・ミャンマーの海賊版率

 ・ミャンマーのIT人材動向

 ・PC1台から太陽光パネルまで・・・

―――― 講師プロフィール ――――

【講演者の紹介】

西垣 充 にしがき みつる)氏

株式会社ジェイサットコンサルティング 代表取締役

森川 晃(もりかわ あきら)氏

株式会社ジェイサットコンサルティング 統括マネージャー

96年にヤンゴンに赴任、98年に起業後、現在に至るまで一貫してヤンゴンに常駐し会社を経営している。西垣を中心とジェイサットグループの社員数は106名(ミャンマー国内)。うち日本人スタッフ7名、日本語検定1級(N1)保持ミャンマー人正社員10名。

ミャンマー法人設立19年目で、長年メディアが規制されていた軍政時代において、独自の政府ルートで取材許可を取得し、ミャンマー全国や政府内に幅広い人脈を構築。長年にわたるリサーチを通してミャンマー資本企業やミャンマー進出済み欧米、中国企業、ミャンマー人のデータを収集。

ミャンマー進出済み日系企業の多くが利用する人材支援事業において最新の日系企業の動向をつかみ、ミャンマーに特化した進出支援300社以上の豊富な実績と経験と各事業部を使いトータル的な視点から支援を実現している。

大阪府商工労働部や福岡県商工労働部のミャンマー案件を担当。JETROプラットフォームコーディネーター(ミャンマー)も務める、ミャンマーを代表する老舗コンサルティング会社。

福田 浩喜(ふくだ ひろき)氏

KDDI Myanmar Co., Ltd. Managing Director

1983年KDDI(旧KDD入社)。ニューヨークに14年、ハノイに6年の海外駐在を経て、2015年4月にKDDIミャンマー(ヤンゴン)赴任。KDDIミャンマーはKDDIの海外展開100拠点目。一方で、2014年よりミャンマー最大通信キャリアであるMPTとJoint OperationをはじめたKSGM(KDDIと住友商事の合弁会社)と共に、通信に強いSI会社として活動中。設立4年目を迎え、社員数72名、うちミャンマー人59名、日本人13名を束ね、ミャンマーに進出される多くの日系企業様の、オフィス構築、工場構築を、内装からITインフラ構築、人事給与、会計ソフトまで、ワンストップソリューションでサポートしている。2015年8月からは、24時間365日対応のIT保守サービス(Help Desk)『Club KMM』を立ち上げたて、ミャンマーで24時間活動のSI会社となる。

筑波大学説明会に大入り、立ち見!

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筑波大学は2016年6月26日ヤンゴン・サクラタワーにてミャンマー人向けの留学説明会を単独で開催しました。今年卒業予定の大学生や日本語を勉強する学生など200人以上が参加、立ち見が出るほどに盛況でした。

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当日はミャンマーのジャーナル10誌、ミャンマーのテレビ4局が取材に来るなど、ミャンマー国内での注目度も高く、日本語ができなくとも留学する方法などについて、セミナー終了後も筑波大学関係者に詳しく質問する参加者で長蛇の列ができていました。

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翌27日はヤンゴン工科大、工科大学モービー校、工科大学タンリン校、西ヤンゴン工科大、ダゴン大、ヤンゴン外国語大の6校の学長や国際関係担当者らが参加し説明会を開催。6大学のうち、3大学は学長自らが出席するなど、提携を含めた積極的な意見交換が行われました。

筑波大には現在、学生約1万7千人のうち海外からの留学生が3000人。日本企業は国内での人材確保が難しくなっている中、茨城県内の企業からもミャンマー人留学生をグローバル人材として活用したいという声も年々増えており、幅広い分野で留学生を受け入れたいことから、国立大学単独としては珍しい説明会になりました。

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今回のイベントコーディネートは弊社J-SATが大学やマスコミとの調整など含む全体イベントコーディネートを担当。説明会当日に参加したミャンマー人らにアンケートを取ったところ、大学から紹介されて参加したという学生が約6割を占め、9月に授業が終わることを受けて、海外への大学進学先が卒業後の選択肢の一つとして考えている学生が多く、新卒就職事情が厳しいことも浮き彫りとなりました。

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これまで、日本の大学からミャンマーの各大学へのアプローチは特定大学に限られ、少なかったことから、ミャンマーの大学が日本の大学との連携についての関心が高いことが明らかになりました。タイや韓国の複数大学はすでに幅広い大学と提携を結んでいることから、今後日本とミャンマーの大学の交流が進み、人材交流が活発化することを、多くの日本企業が望んでいると思われます。