2016年07月09日
筑波大学は2016年6月26日ヤンゴン・サクラタワーにてミャンマー人向けの留学説明会を単独で開催しました。今年卒業予定の大学生や日本語を勉強する学生など200人以上が参加、立ち見が出るほどに盛況でした。
当日はミャンマーのジャーナル10誌、ミャンマーのテレビ4局が取材に来るなど、ミャンマー国内での注目度も高く、日本語ができなくとも留学する方法などについて、セミナー終了後も筑波大学関係者に詳しく質問する参加者で長蛇の列ができていました。
翌27日はヤンゴン工科大、工科大学モービー校、工科大学タンリン校、西ヤンゴン工科大、ダゴン大、ヤンゴン外国語大の6校の学長や国際関係担当者らが参加し説明会を開催。6大学のうち、3大学は学長自らが出席するなど、提携を含めた積極的な意見交換が行われました。
筑波大には現在、学生約1万7千人のうち海外からの留学生が3000人。日本企業は国内での人材確保が難しくなっている中、茨城県内の企業からもミャンマー人留学生をグローバル人材として活用したいという声も年々増えており、幅広い分野で留学生を受け入れたいことから、国立大学単独としては珍しい説明会になりました。
今回のイベントコーディネートは弊社J-SATが大学やマスコミとの調整など含む全体イベントコーディネートを担当。説明会当日に参加したミャンマー人らにアンケートを取ったところ、大学から紹介されて参加したという学生が約6割を占め、9月に授業が終わることを受けて、海外への大学進学先が卒業後の選択肢の一つとして考えている学生が多く、新卒就職事情が厳しいことも浮き彫りとなりました。
これまで、日本の大学からミャンマーの各大学へのアプローチは特定大学に限られ、少なかったことから、ミャンマーの大学が日本の大学との連携についての関心が高いことが明らかになりました。タイや韓国の複数大学はすでに幅広い大学と提携を結んでいることから、今後日本とミャンマーの大学の交流が進み、人材交流が活発化することを、多くの日本企業が望んでいると思われます。
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