2015年02月06日
弊社ではこれまで技能実習生制度での日本への送り出しは積極的ではありませんでした。
理由は受け入れ条件が納得できないから。条件さえ整えば今後は送り出していきますが、組合経由でしか送れない現状制度では受け入れ企業負担が大きく、それがミャンマー人の賃金に跳ね返ってきますので難しいのが現状です。
弊社ではミャンマー人派遣において組合をなるべく通さないようにしている一つの理由は、悪しき慣例が残っていること。
例えば、ミャンマー(送りし国)での滞在費用はすべて送り出し機関持ち。食事や飲酒代はもちろん、女性の紹介や接待費も送り出しが出すのが当たり前のようです。
その費用は回り回って、日本に働きに行くミャンマー人が持たされるのですが・・・。
当地にある送り出し機関のいくつかは、日本への飛行機代(渡航費)もミャンマー人から取っているところもあります。(普通は日本の受け入れ側が負担しているはずなのですが)
先日行われたミャンマー送り出し機関の会合では、日本の受け入れ企業や組合はミャンマーでは一切お金を払わず、我々(ミャンマー人)が日本へいったら自分たちで食事代は出さされた。など不平不満が出ていました。
(弊社が送り出す場合は、組合の方がミャンマーに来られてもそんな接待一切しませんので悪しからず。)
その時会合で一緒にあがった議題は、日本へは公益財団法人である国際研修協力機構JITCOを通さず、ミャンマー協会を使いましょう。と。民間団体であるミャンマー協会が数千人規模の実習生を欲しいといいう話は当地ではいたるところで聞こえてくる話で、なぜかそうなっています。
ただ、その実習生の受入条件だと大半が不法滞在になり逃げるだろうなぁ・・・というような感じですので、弊社は一線を引いています。
その受け入れ条件でも行くといっているミャンマーの人は逃げること前提である場合も少なくありません。
また、実習生の場合、日当での給料支払いが多いです。ミャンマー人を安く雇用したいところが多いからなのか、その条件をよくみます。その意味を送り出し側もきちんと説明していないのかもしれないです。つまり、雨が降ったりしたら給料ゼロってことを。
私も送り出しをやりだしてから知りましたが、ほんとひどいシステムだなぁーーと。
平均賃金が安い国だから安い賃金で日本に来てくれる、日本は給料がいいので喜んできてくれる。なんて過去の話。日本よりも外国人に給料を払う国はたくさんあります。
そういった世界の現状をを早く認識して頂きたいものです。
「日本人は他国に比べ給料が安くて良質な人材」
東南アジアの国々で、そんなことが囁かれている時代です・・・。
カテゴリ:会社関係,実習生・グルーバル人材