2015年02月08日
昨日付け、読売新聞での報道。
「難民認定の偽装申請問題で、茨城県内の水産加工会社などで働いていたミャンマー人の技能実習生33人が昨年6~12月に相次いで実習先から姿を消し、その後全員が入国管理局に難民申請していたことが分かった。」
http://www.yomiuri.co.jp/national/20150207-OYT1T50001.html
逃げたという事実とともに、送り出し機関に支払った金額、そして彼ら日本で受け取れる給料や待遇などをぜひとも検証して頂きたいものです。
弊社にも数カ所から実習生を送り出せないかという依頼はあります。いつも私は、最低限、韓国と比べてよい条件でないと逃げます。ということをお伝えしています。残念ながら、韓国に比べて給料や待遇が低い場合が多いです。
そもそも日本人正社員の給料が低下しているという、根本的、構造的な問題なのかもしれないですが。
そもそも日本での給料や待遇が悪くても行くという人は、到着後明らかに逃げる、難民申請する、それらを行うことを前提に来日するということは容易に予想でできます。
それ以外にも様々な誘惑があります。
例えば、先日日本に出張に行った弊社ミャンマー人スタッフ。
滞在3日間の間に、見知らぬミャンマーの人から、「難民申請しませんか」「このままミャンマーに戻ったらせっかく日本に来たのにもったいない。助けますよ」などなど、多くのメッセージがフェイスブックに入っていたとのこと。
実習生で働いていると、「難民申請もXX万円で取得できますよ。」「日本の就労ビザもXX万円で取得できるから、サポートします。」などなど悪魔のささやきは頻繁にあるそうです。
女性の場合だと、あからさまではなくとも、一旦不法滞在にさせてしまい、そして夜の世界に誘う。というようなこともあるらしい。
一昨年から再開し始めたミャンマー人の実習生制度。
昨日、地方の日本語学校に行ったら、実習生で日本行きたい子や日本語学校へ留学したい子が多かったので、理由を尋ねたら、非現実的な夢物語を語っていました。
すべて、日本から訪ねてきた日本人が話していたそうで、現実の話をしたら、教師も含め皆ショックを受けていました。
昨今は、日本語がかなり話せると、日本に行かなくともヤンゴンの方がお金を貯めれる場合も多く、日本語学校経由ではなく、奨学金を得て大学に直接留学するなど、彼らに多くの道を示して、きちんとした情報を伝えることが大切なのかと思います。
せっかく日本語を勉強しようと考えてくれたのだから、彼ら、彼女らを大切にして欲しいものです。
カテゴリ:会社関係,実習生・グルーバル人材