J-SATは25年間ミャンマーにて事業を行う実績と経験からミャンマー進出における

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ミャンマーのつぼ~ミャンマーから西垣がお届けするブログ

謹賀新年。仕事始めは恒例の寄付旅行。

新年明けましておめでとうございます。

本年もよろしくお願い致します。

今年のJ-SATは1月3日が仕事始め。

仕事始めは恒例の寄付旅行。
2017年1年間、社員らが給料などから寄付したものを届けるイベント。

今年は452米ドルと4762650チャット、合計で約45万円 集まりました。
さすが、寄付大国世界一!

寄付の場所も社員らが捜してきました。
寄付施設の条件は、援助がなく困っている施設。
昨年は仏教系でしたので今年はキリスト教系の施設の孤児院。
といっても宗教色は薄く、孤児は改宗などは必要ありません。

ヤンゴンから車で約3時間。マウービンにある施設で金銭的にかなり厳しい施設。
10年前に2人の孤児を預かったことから始まり、今では100人近くに。

多くが、今も紛争が絶えないカチン州やシャン州での戦争孤児。そして、最近社会問題になりつつある、捨て子。
田舎から若くして出稼ぎや学業でヤンゴンに来て、子供ができてしまい親にも言えず・・・。

孤児の中には約1週間ジャングルなどを歩いて街までたどり着き、救出された子もいました。
この施設を運営することになった牧師は、もともと親が商売で成功した裕福な家庭で生まれたそうです。ところが小学5年の時に親の体調崩れたのをきっかけに倒産。不遇の時に誰も助けてもらえず、彼は小学生ながら朝4時から仕事し学校へ、学校終わったのち、連日深夜0時頃まで働き何とか生きてきたそうです。

そのときに、将来大人になり困った人が出会ったら自分は助けると誓ったそうです。その体験から、10年前に孤児に出会い、自分の生活が厳しいが見捨てず、今の孤児院の原型ができたそうです。

「孤児院の規模が大きくなるのはよくない。それは孤児が増えること。孤児院がない世界が理想。」と語ります。そのため、この施設も長らく名前はありませんでした。
宣伝の仕方も寄付の集め方もわからず、資金的にはかなり厳しい状況です。
今は、自らバイクタクシーをやり、その利益で日々の食費を捻出している状況でした。食事といってもご飯と野菜少しの一日1~2食。塩を米さえあれば何とかなると言っています。

今回、子供らに2000チャット分のお菓子詰め合わせをヤンゴンから用意して持っていきました。受け取った子供らの反応で驚きました。
多くの子がすぐに食べない。聞けば、もったいないのですぐには食べないと。
お菓子の詰め合わせから、どのお菓子が食べたい?と聞いたら、キャンディを指さしました。スナック菓子などは食べたことがなく、飴(あめ)しか味がわからないからのようでした。

ヤンゴンで生活していると、こういった子供らに会うことはほとんどないのですが、日本でも報道されているロヒンギャの問題だけでなく、ミャンマー国内には今も国境付近など各地で内戦が行われています。ヤンゴンの人口はミャンマーの10%のみ。ミャンマー全体でみれば、まだまだこういった現実があることを、ヤンゴンで働く我々も知っていなければならないと強く感じます。

こういった現実を自分の目で見てヒアリングして、そして自分の恵まれた環境を受け止め、自分のやるべきことを社員全員が再認識しました。

自らの使命を感じ、今年1年も社員一同全力でがんばります。
本年もよろしくお願い致します。

下記、施設の住所です。ぜひ皆様、訪問してみてください。

Ko Chit Myo Oo
No. 12 Qr, Myothit 7th St, Maubin
09-422481499(日本からは、+95-9-422481499)