J-SATは25年間ミャンマーにて事業を行う実績と経験からミャンマー進出における

人材支援、市場調査、会社登記等、会社運営をトータルサポートします。

ミャンマーのつぼ~ミャンマーから西垣がお届けするブログ

J-SAT主催セミナー1000名以上が参加!

毎年恒例のJ-SAT主催キャリアセミナー。今年は「交渉術」について。

ミャンマー特有の交渉術について、それぞれの業界から3名の講師をお迎えしセミナーを行いました。
まずはU Aye Kyaw氏。誰もが知る人事関連教育の第一人者でミャンマー政府への指導も行っています。そして、年収2000万円を誇る企業で働くミャンマー人人事責任者として、おそらく頂点に立ち、ミャンマー人の憧れDaw Shwe Yee女史。最後に、叩き上げの事業家Aung Thamardi Gold and Jewelley Shop 創業者のU Aung San Win氏。

それぞれ違うキャリアを歩んできた経験からくる「ネゴシエーション(交渉術)」
概論が多いセミナーにおいて、具体的で実践的なセミナーはミャンマーの人々にも響いたようで、参加者の97%がアンケートで今後の自分の仕事に役に立つ と回答していました。

会場は1000名近くのミャンマーの若者が集まり、最後は立ち見も出るほど大盛況。きちんと事業部だけで運営管理、仕切れるようになり、J-SATにとっても、貴重な社員教育の場になっています。

さて次回はどんなメンバーでどんなセミナー内容になるのか。企画案が楽しみです。

 

「みんなの日本語」ミャンマーで発売決定!

1998年に出版されて以来、日本語教育の定番としてロングセラーの『みんなの日本語 初級Ⅰ 』(スリーエーネットワーク社)。この本のミャンマーにおける出版許可を、J-SAT社が取得し販売することになりました。

日本語を勉強する外国人の90%以上の人が利用するというテキスト。ミャンマーでは、残念ながらコピー本が氾濫し、多くの人が白黒コピー教材を使用しています。中には、日本語学校がコピー教材を販売しているところさえあります。

日本語を勉強する一番最初の教科書がコピーの白黒海賊版。この環境を是正できればと長年感じていたところのこの話。今回、スリーエーネットワーク社のご厚意で、『みんなの日本語』がミャンマーで低価格で販売できるようになったことから、一気にコピー版を廃絶することが可能なると考えています。

白黒コピー版は現在、2000~3000チャットで販売されています。それを、コピー版にはない解答集やCDが付き、しかもカラー。それで4000~4500チャットで販売できることになります。海賊版に100円プラスすればオリジナル教材になります。

実は私が1998年に独立した際、最初に行ったのは出版事業でした。
当時は軍政で検閲は厳しく、月刊誌とはいえ、申請から出版まで約2ヶ月かかり、検閲で削除されるところも少なくない、という時代でした。
出版事業を行った理由は、ミャンマーでは情報が限られ、国の発展には情報が必要と感じたためでした。残念ながら、経験も知識もなく、敢え無く出版事業は諦め、別の事業に切り替えたのですが、設立20年を経て、原点である出版事業が今回できることになったことは、感慨深いです。
しかも、前回は日本人として出版ライセンスは取得できなかったのですが、今回は情報省から特別に外国人名義で(初めて)出版ライセンスを頂くことができました。

ミャンマーでは日本語勉強する人が急増している中、まだまだ教材が少ない状況。これを機に、オリジナル日本語教育教材をミャンマーにて普及させていければと思います。

インターン朝比奈さんのスピーチ

弊社でインターンしていた朝比奈さん。

送別会ですばらしいスピーチをされていたので転記させて頂きます。

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J-SATでインターンを始めてから、もう7か月も経ってしまいました。今日送別会を開いて頂きましたが、実は私は6月いっぱいまではJ-SATにいますので、あと1週間ではありますが引き続きよろしくお願い致します。

まず、わたしのような世間知らずのただの大学生に、ミャンマー国内の優秀な人材が集まるJ-SATで働くチャンスを与えて頂き、本当にありがとうございました。

皆さんの前でこうやってお話しするのは最初で最後ですので、J-SATでの多くの学びの中で一番知って頂きたいことを、今日はお話しさせてください。

まず、「楽しく仕事をする」「仕事を楽しむ」。同じような言葉ですが、意味が全く違います。

私が日本にいたとき、社会人になるのが本当に嫌で、「楽しく楽して仕事をして」お金を稼ぎたいと思っていました。「仕事以外で、使えるお金を稼ぐため」に働く。仕事自体に楽しさは見いだせていませんでした。

そんな中でJ-SATでインターンとして働き始め、J-SATの事業が誰かの人生を助け、ひいてはミャンマー社会の発展に貢献すると知りました。そして、社員のみなさんと関わっていく中で、仕事で苦労をしながらも、自分や会社の成長を「楽しんでいる」と気が付きました。「楽しい仕事なんてない、仕事は自分で楽しくするものだ」と。

そして、私自身もインターンの業務で何か壁にぶつかった際、それを超えられたときの喜びは、遊んでいるときに感じる「楽しい」という気持ちとは比べ物にならないものだと感じました。

働くことが「自分自身を成長させ、ひいては社会貢献になる」と思える今、私は社会人になることが本当に楽しみです。考え方も以前の「楽しく仕事をしたい」ではなくて「仕事を楽しみたい」へ変わりました。

日本へ帰ってからも、自分が成長できるように自分磨きをしていきたいです。たくさんの方に助けられたミャンマーでの生活、そしてこの感謝の気持ちを忘れずに、いつかミャンマーに恩返しをしたいです。

本当にお世話になりました。ありがとうございました。

 

社名変更のお知らせ【新社名:J-SAT Co.,Ltd.】

拝啓

貴社ますますご隆盛のこととお慶び申し上げます
平素は格別のお引き立てを賜り 厚くお礼申し上げます
さて このたび弊社は 6月1日付けで社名を左記(下記)のように改称いたしましたので
お知らせ申し上げます
今後とも 何とぞ変わらぬご支援ご指導を賜りたく、お願いかたがたご挨拶申し上げます
敬具

2018年6月1日

旧社名:Japan SAT Consulting Co.,Ltd.
新社名:J-SAT Co.,Ltd.

福岡アジアビジネスセンターでの海外人材活用セミナー

福岡県が運営する福岡アジアビジネスセンターは、県内中小企業の皆様が積極的に海外展開できるよう、情報提供から現地でのサポートに至るまでワンストップで支援を行っています。

今年も弊社がアドバイザーを受託させて頂いており、外国人材採用についての問い合わせが多いことから、セミナーを開催させて頂くことになりました。

セミナーでは、弊社からエンジニアを採用して頂いている企業様ご協力頂きました。具体的に採用経緯やその手順、採用後の苦労などお話して頂き、とてもわかりやすく、参加された方も参考になったと思います。

船の設計を行っているこの会社の従業員数は10名。技術者は6名。うちミャンマー人スタッフが3名と技術者の半分がミャンマー人。船の高度な設計を行い、日本語も仕事では問題ないほど話せているようです。ミャンマー人を採用し売り上げは150%アップしたとのこと。

もちろん、そこに至るまで、外国人を受け入れるということで様々ご苦労されていますが、会社として日本を楽しんでもらおうと、会社として様々工夫されています。

また、2か月前に日本にやってきたミャンマー人スタッフも登壇。

日本語勉強し始め一年弱にも関わらず、普通に話す日本語力に会場は驚かれていました。
現在同社で働くミャンマー人エンジニアは女性ということもあり、将来はミャンマーに戻るかもしれないが、ネットがあればミャンマーでも問題なく仕事できるので、当初考えてなかったが、将来はミャンマー法人設立もあるかもとのお話でした。リスクが少なく、最も効率的に海外進出できる好例かと思います。

 

第8回目社会人視覚障碍者向けマッサージ育成講座の修了式

今年で8回目を迎えた社会人視覚障碍者向けマッサージ育成講座の修了式に参加しました。

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ゲンキーから指導者と講座費用、場所と生徒募集はチミダイン盲学校が担当し運営。今年は12名が無事修了することができました。

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このコースは全国100店舗近くある視覚障碍者マッサージ店には有名で、どこからも卒業生が欲しいと依頼が殺到しています。

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視覚障碍者マッサージ店第一号のゲンキー設立を立案して節目の10年目。
この節目に、来月、開店当時から働いているスタッフが独立します。ゲンキーの暖簾分けをするので、ゲンキー3号店となります。

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もともと独立するための施設施設がゲンキーの設立趣旨。
長年働いたベテランらが、どんどん巣立ち、そして新しい新人が入ってきて技術とサービスを勉強して独立する。その仕組みがようやく、10年目にして実現できそうです。

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人材育成奨学計画と初等教育カリキュラム改訂プロジェクト

先日、日本政府とミャンマー政府との間で、総額6億2,000万円を限度とする無償資金協力「人材育成奨学計画」の交換公文の署名が行われました

https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_006079.html

これにより、最大48名の若手行政官等が日本の大学に留学することになり,将来ミャンマーの各分野で同国の開発課題の解決に貢献することが期待されるとともに,日本とミャンマーの相互理解や友好関係の構築に寄与することが期待されています。

日本政府から様々な支援がミャンマーに行われていますが、そんな中でも「初等教育カリキュラム改訂プロジェクト」は時間はかかるも国を変えるすごいプロジェクトと感じています。

ミャンマー語、算数、英語を始めとした主要5教科だけでなく、音楽や図工、体育、生活など全教科に及んでおり、日本政府として全教科を担当するのは世界でミャンマーだけだそうです。
これが実現したのは、当時の教育相が日本の大学に留学経験があったためトップダウンで決まったそうです。そういえば、工科大も日本に留学経験ある大臣が、効果大には実験設備が必要と日本式の工科大を目指し、様々な実験設備を導入しました。残念なのは両大臣とも他界してしまったこと。
工科大の実験設備は埃をかぶっていますが、教科書の方は着実にすすんでいます。

日本のNGOが地方の公衆衛生プロジェクトでは、「手を洗いましょう!」「せっけんを使いましょう!」とよくやっています。それが一番大切なのですが、できていない。しかしながら小学1年生の教科書にはそれが登場します。工場管理でQCを教えてる前に、まずQCはなぜ必要なのかと説明しないと、なかなかミャンマーのワーカーには伝わりません。

ある日本の医療系大学の方とお話する機会がありました。
世界中から医学を学びに留学されているそうですが、入学当初はミャンマーの医大生だけが、極端に学力が低いそうです。ところが入学後、急カーブでその能力差は埋まり、1年後には追い付き、追い越すのだそうです。

この教科書プロジェクトがもたらす未来のミャンマーは楽しみです。