2017年02月11日
弊社では、自身の大学時代での経験がミャンマーで働くきっかけになったことや、ミャンマー人学生のサポートを行っていますので、日本の学生にもインターンの機会を作っています。
弊社への学生インターン募集要項には、「戦力とは期待していません。」と明記しています。「ミャンマーの方に影響を与えたい」と言われる学生も多いですが、実際は影響を与えてもらう方が多く、それが人生に大きなインパクトを与えると思っています。
貴重な学生時代の時間、ムダに過ごすのは勿体なく、弊社では厳しく、残業あり、土日出勤あり、無謀な出張あり。生活は、弊社スタッフと同じ、洗濯機なしの寮生活。
給料は一部支給しています。日本人としては安いですが、ミャンマー人スタッフよりは高い金額。自分の給料で家族を支えているミャンマー人スタッフも多くいます。学生だから、と言い訳される方、海外生活を体験したいだけ、という方は基本お断りしていますし、来られてもミャンマー人スタッフから我々が怒られます。
先日スカイプ面接をした学生は、志望動機がが中途半端でしたので、一次面接でお断りさせて頂きました。
昨年2月に弊社にインターンに来た坂下君。
大学でビルマ語を勉強してきたとはいえ、普通に日本語、英語、ビルマ語が飛び交う事務所ですので、最初は聞き取れず苦労していました。
そんな中黙々と業務を行い、システムの改善を1年間こなしてきました。
ミャンマー人候補者と面接をしたり、彼らの履歴書を日本語でまとめていく中で、彼なりのミャンマー人像ができあがったことから、最後の3か月、ミャンマーの地方大学に行き、学生や大学を調査をしたいと希望してきました。基本一人でバス移動。途中、銃声が聞こえる中移動したこと、訪問した大学では急遽セミナーを開催して欲しいと、彼一人でビルマ語を使って学生や教授陣を前にセミナーを実施したこともあったようです。そのセミナーを聞いて・・・とヤンゴン事務所に登録に来た学生もいました。しっかり営業面でも貢献してくれました。
その総決算として、ジェトロ事務所にて行うミャンマー人材セミナーで1コマ持ってもらうことにしました。1日30名限定で2日間開催。申込み2日間で満席、出席者は上場企業の支店長や人事責任者、中小企業の経営者がほとんどで、ミャンア―のプロである方々の前に、初日は緊張もあって惨敗、アンケートでも酷評されました。その日、徹夜し立て直し、二日目のセミナー終了後アンケートでは、大学情報が役に立ったという意見も出て来ました。彼が調べた情報は、今年出版予定の本にも反映させる予定です。
弊社ではインターンで来た学生にも仕事のやり方についてはお伝えしますが、手取り足取り教えることはなく、あくまでも自分でやり遂げないといけません。自分で企画し実行する。弊社からは、他社にはない環境とスタッフを提供しています。
送別会終了後、「やり残したことはある?」と聞いたら、「うーーーん」と1分以上考えていたので、充実したインターン生活だったと思います。
将来お互い何をしてるか、再会が楽しみです。
お疲れ様でした。