2022年01月05日
新年明けましておめでとうございます。
2020年3月末に始まったコロナ自粛に伴い業務のオンライン化に成功した弊社が翌年の2月1日、14名の新入社員を迎えたその日、クーデターで状況が一変。6~8月にはコロナ第3波が猛威を振るい、社員も8割以上が感染、社員や日本で活躍する弊校卒業生らのご両親が数名他界するなど、怒涛の如く難題が押し寄せました。長年続いた軍政時代に遡っていく感覚ですが、インターネットや海外送金が利用できる今は当時より恵まれたビジネス環境。2022年はコロナ禍同様環境に合わせるだけでなく、進化を目指して挑戦します。
また2021年2月1日は、日本から「社会貢献者表彰」受賞内定の連絡をいただいた日。翌日の全体朝礼では、社員全員に次の決意を伝えました。「J-SATは周りに振り回されず、J-SATにしかできない、J-SATが社会のためにできることに集中し、J-SAT流のやり方で社会に貢献しよう」。
同年10月に大阪産業局で開催したオンラインセミナーでは、定員の2倍近いお申込みがありました。新たな進出や取引を考える企業も多く、あらためてミャンマーには高いポテンシャルと大きな期待があることに気づかされました。
今、いちばん心配していることは、若者らへの教育です。2020年3月から学校はほぼ閉鎖。現在は一部再開されていますが、十分な教育環境とは言えません。特に大学はまだ厳しい状況ですが、日本企業がミャンマーで活躍するには優秀な人材が不可欠です。教育の空白を埋めるためにも、日本を避難と教育の場にしたい。ただお金を稼ぐだけではなく将来に備えたOJTの場になること、1人でも多く日本企業に就職して実務経験を積めることを願っています。
昨年からスタートした「ジェイサットナビ」。ミャンマー研究を代表する専門家やミャンマーと関わりのある人など多くの方々にご協力いただき、無事に始動できたことにこの場を借りて感謝をお伝えします。未来のミャンマーを知るには過去を知ること。同じことを繰り返しながら少しずつ成長しているミャンマーです。先行き不透明とは言われますが、結局、普遍的なものを理解することが最も大切なので、今後も有益な記事を掲載していきます。
ミャンマーは2022年も厳しいでしょう。しかしそれも永遠ではない。いずれまたミャンマーブームが訪れ、成長カーブを描く日がやってきます。ミャンマーの人々と向き合い、今の環境でも、J-SATだからできることを1つ1つ実行し、ミャンマーと日本に貢献していければと思います。
2022年もどうぞよろしくお願いいたします。
カテゴリ:会社関係