男性棟に戻ってみると、別の部屋に移動して、ミャンマーの薬草でできている、ハッカのようなにおいのするものをつけてやってくれと頼まれている様子、動きが良く取れない方、目の見えないマッサージの方、比較的元気で耳が遠い方の3人が、ああだっこうだと笑顔で助け合ってやっている姿は、実にほほえましいものがあります。
また、女性棟2階です。本日は2階の女性はかなりの方がチャペルでお祈りの儀式のようなものに出かけていました。が、もう一人、待ち構えていたかたにサービス。おわると、なにやらこれはみんなからの気持ちです、とお菓子の袋を持たせられています。
???お気持ちはうれしいのですが、ときどき腐ったものや、食べかけのものが入っていることがあるので、目の見えるあなたがチェックしてあげてね、と介助のWarさんにアドバイス。
このころ1階では、ベッドから落ちて以来腰の痛みがひどいと訴える方のマッサージ。
また、男性棟にいくと、1976年に東京大学で英語のMDをとったという、英語の上手な、
パーキンソンとアルツハイマーの男性が、うれしそうにサービスを受けていました。彼は、怒鳴ったり、さわいだりしてみんなをこもらせていましたが、ここのところ落ち着いて、我々との会話を楽しんでいます。お蔭様で、我々が、ゆっくりみなさんと接する時間が持てるようになったからではないでしょうか。
1階の女性棟では、リュウマチで節々が痛んで痛んでとおっしゃる方のサービスに入っていました。この方も時間がないから今日はマッサージできない,
などと申し上げた日にはかんしゃくを起こしたほど、このマッサージのファンです。
男性のマッサージの方をチャペルの前で座らせて、女性棟にお迎えに行っている間、チャペルから、今日はじめから順番を待って待ちきれずにチャペルに行っていたいた男性がでてきました。
今度こそは、という感じで、チャペルの前のいすでサービスを提供することになったようです。
2人の女性マッサージの方をお連れして引き上げようというとき、前回報告させていただいたあの女性が、来て来て!と呼んでいます。少しまだ表情は硬いものの、笑顔でさっさか歩いてきて、
私にマッサージしてないよ、と。
写真は撮ってくれるな!と怒りましたが、3分ほど、納得していただくまでマッサージしていただきました。
彼女は、旦那さんが暴力を振るう人で、そのために片方の耳がたたかれて聞こえないらしいんです。養子の子がいたが、逃げ出したということ。だれも、訪問しに来てくれる人はいいなくて、
この木曜日が楽しみだということです。明るくなって、話をしてくれるようになって本当に良かったです。