J-SATは25年間ミャンマーにて事業を行う実績と経験からミャンマー進出における

人材支援、市場調査、会社登記等、会社運営をトータルサポートします。

ミャンマーのつぼ~ミャンマーから西垣がお届けするブログ

ミャンマーにおけるコロナショックとは?

コロナショックがミャンマーにも広がってきています。

本日2020年3月25日からミャンマーへの外国人の入国が事実上停止しました。

ヤンゴン封鎖も時間の問題と言われています。
そんな状況下、160名の社員を抱えているのに余裕ですね~とコメント頂きました。
いや自分の中では、危機感がかなりあるのですが。。。
なぜそう見えるのか、今朝事務所に来る途中、歩きながら考えてみました。
そこで気づきました。

ああ、この状況はミャンマーで経営していく中で、日常の環境だったと・・・

私は今から22年前に独立しヤンゴンで会社を興しました。
と、ともにアジア通貨危機がやってきました。
大変だー、と思ってたら、対ミャンマー米国制裁が強化されました。
それから7年間今のような封鎖に近い状態が続き・・・

中国の法制度が変わり、2006年頃から縫製業がミャンマーに移転し始めました。
おおお、と思ってたら、

2007年に僧侶デモがあり、ヤンゴン市も戒厳令。日本人が射殺されたことにより、日本から完全に見捨てられました。

復旧し始めたと思った矢先、2008年にナルギスがあり被災。空港閉鎖。

ヤンゴン市も壊滅的被害を受けました。リーマンショックが世界的にはありましたが、当時はすでにミャンマーは長年リーマンショック状態でしたので、あまり影響がありませんでした(苦笑)

約20万人が亡くなったと言われるナルギスですが、今回のコロナ対策のように、ミャンマー政府の緊急時の初動は早く、奇跡的なスピードで復旧。

今のような状況になったのは2011年から。まだ10年も経っていない。

つまり、20年のうち半分以上は今のような状況下、いやそれよりも悪環境下での会社経営を余儀なくされていたので、慣れてるからだと納得しました。

確かに今回は世界的という意味で大変ではありますが、ミャンマー的にはこの20年間だけでも度々繰り返されてきました。そういう意味では88年を経験しているスタッフらは頼もしいです。

弊社ミャンマー人スタッフらを見てると、ナルギス被災、僧侶デモを経験している組と、小学生として経験した社員では、今回のコロナショックの捉え方は明らかに違います。そういう意味では地方出身者と都市部出身者とでも違うように感じます。

J-SATアカデミーは当局指示により閉鎖し、現在は遠隔管理・補修授業で対応。想定以上の成果をあげています。毎日宿題が出され、テストも定期的に行われています。生徒、先生らは普段より大変、早く学校再開して欲しいと悲鳴をあげてます(笑)

サクラタワー事務所は密集していることもあり、勤務は1日置き、交代制で業務行っています。

これまでこういった状態の時に、様々準備をしたおかげで乗り切ることができました。今回も様々な仕掛けのアイデアが溢れてます。コロナ明けのロケットスタートが楽しみです!

いずれにしてもミャンマーはもちろん、世界でのコロナウイルス感染の早期収束を願います。

ミャンマーコロナ感染者ゼロには理由がある!

ミャンマーは東南アジアではラオスとともに数少ないコロナ感染者ゼロです。それはウソではないかと一部報道されてますが、コロナ感染が深刻な場合、今の時代、隠すことはできないかとも思います。

実際コロナを併発して亡くなった方は7名と発表されていて、実際発表されている隔離者数も結構多いです。隔離者の中には日本人も含まれてるといいますが、まだ爆発的に増加はしてないようです。

日本では、検査数が少ないから感染者数が少ないとも一部では言われてますが、死者数が少ないから爆発的ではないと言われていて、ミャンマー政府も日本政府同様の方針のようです。

ミャンマーでは空港での入国制限は台湾並みに1月中旬には行ってましたし、消毒液は今も入手は容易。店舗に入る際は消毒液が普通ですし、路上販売ですら消毒液を見かけたりします。

手で食べる習慣が残っていて、食事前には手を洗う人が多い、高温多湿が苦手と言われるコロナウィルス、ヤンゴン本日の最高気温は38℃ですので、その辺りも影響しているのかもしれません。ただ、心配は、これからタイなど出稼ぎに行ってる人々がミャンマー正月に帰国すること。

引き続き、ミャンマー政府には、頑張ってもらいたいものです。

 

 

コロナ対策で労働者の海外派遣手続きが停止されました。

ミャンマー政府労働省から、海外への労働者派遣に関わる手続きと新規の申請受け付け中止や、日本語学校の閉鎖等が3月18日から実施されるとの通達が3月17日15時にありました。

新型コロナウイルス感染症対策の一環で、相変らずの突然通告ではありましたが、1週間前ぐらいから、その噂がありましたので、J-SATアカデミーではその対策も事前に行っており、18日中に何とかスムースに在宅学習に切り替えることができました。

カリキュラムは予定通りに行えるような仕組み作りを行い、来日が今回の在宅学習で遅れないよう、スマホなど活用しフォローしていきます。毎週試験もあり、在宅学習終了後には、編入試験もありますので、生徒らは気を抜けません!

生徒らは(先生も)、宿題が多すぎて(準備が多すぎて)通常授業の方が楽!と、口々に話しています、(笑)

幸い、水祭りは中止ですので、勉強に集中できますし・・・。

生徒らは、来日後に勤務しながら日本語の在宅学習が待っていますのでその練習、弊社としても遠隔管理・学習は、5G時代が到来するミャンマーでは、日本語教育の幅が広がります。

コロナで大変ではありますが、これを機会としてJ-SATアカデミーは、様々前進していきたいと思います。

尚、刻一刻と状況が変わってはいますが、コロナがなくともミャンマーの4月はミャンマー歴正月で10連休です。今回の労働省の処置により、エンジニアや技能実習生、特定技能生らのミャンマー側出国手続きが1カ月ほど遅れることになるかと思われます。ただ、これは4月末に政府手続きが再開した場合で、まだまだ予断は許しません。

Genky 50Street店、12Street 店とも一時閉鎖します。

Genky 50Street店、12Street店とも政府指示により本日から閉店となります。再開は未定ですが、4月いっぱいは閉鎖するようにとの指示が出ています。

決まり次第ご連絡させて頂きます。

コロナ感染者ゼロ継続中のミャンマーより

ミャンマーでのコロナウイルス現状について(2020年3月6日朝)

ミャンマーでのコロナウイルス現状について、問い合わせが多いですので、こちらに記載しておきます。(3月6日朝現在)

本日現在、日本滞在者の入国禁止等の制限は行われていません。

ヤンゴン市内のホテルや大型施設に入館の際は検温が行われており、平温以上だと基本入館禁止となるようです。

シャングリラホテルの場合、37.5℃以上の場合、ホテルに所属している医療従事者の検診があり、隔離。もしチェックイン時の場合はチェックインできません。チェックイン後であっても、外出後ホテルに戻った際に37.5℃以上の場合、客室には入ることはできなくなります。ホテルでの隔離後、体温下がらない場合は所定の病院への搬送となるようです。

ちなみに弊社が入るサクラタワーでも検温行われており、37.5℃以上だと入館禁止となります。

検温チェックする人がたまに不在になったり、31℃でもOKとなっとなったり、それはそれで・・・ですが、コロナについて様々噂はあるものの、生活上はあまり支障は出ていません。

ミャンマー入国の際に提出する検閲申告書は下記のものです。

イミグレーションへ行く前に、この申告書を担当官に提出、簡単な問診があります。
ミャンマーへの乗り入れ便について、乗客減少により減便や運航停止されていますので、最新の情報入手を心がけてください。

昨晩、在ミャンマー大使館からニュースメールが入りましたので下記転記しておきます。

============

在留邦人の皆様へ
当地滞在中の皆様へ

2020年3月5日発信

1.2月28日から新型コロナウイルス感染症対策のためとして,ミャンマーの空港(国際線のみ)において下記の措置がとられておりますので,ご留意下さい。
(1) 当国に到着するすべての国際線旅客は,検疫申告書を提出する必要があります。
(2) 到着後の体温検査において体温が38度以上あり,咳,くしゃみ,息切れの症状がある場合には,検疫のルールに従い指定病院に隔離されます。

2.当地におけるコロナウイルスの感染確定例があるとの情報には接していませんが,発生の可能性は今後も排除されませんので,最新情報の入手に努めるとともに,咳エチケットや手洗い等を心掛け,体調管理には十分留意して下さい。
また,当地保健・スポーツ省では新型コロナウイルスに関し以下のウェブサイトで情報提供を行っております。高熱,せき,くしゃみ,息切れの症状がある場合には,早めに最寄りの医療機関に相談することを勧めています。
【ご参考】保健スポーツ省新型コロナウイルスウェブサイト
https://mohs.gov.mm/Main/content/publication/2019-ncov
(保健省連絡先)
中央伝染病部門:067-3431432, 067-3431434, 09-429228991, 09-459149477
公衆衛生緊急オペレーションセンター 067- 3420268
ヤンゴン空港健康検疫部門 09-799983833
ヤンゴン地域公衆衛生局 09-449001261, 09-794510057
マンダレ―地域公衆衛生局 09-2000344, 09-43099526

本お知らせは,在留届にメール・アドレスを登録された方,「メルマガ」に登録された方及び外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録をされた方に配信しています。

■問い合わせ先:在ミャンマー日本国大使館領事部
電話:95-1-549644~8
FAX:95-1-549643
メール:ryoji@yn.mofa.go.jp

寄付旅行先から写真とビデオレター

弊社には社内に寄付BOXが設置されています。

毎月の給料などから、社員一人ひとりが自分の気持ちで寄付をしていて、集まった寄付を毎年最終営業日に社員全員で寄付旅行へいっています。

多くの会社では全社員で社員旅行へいきますが、J-SATは「人がやらないことを最初にやる!」ことを常に心がけるようにしています。

そこで全社員ただ旅行するのではなく、自ら寄付したお金を寄付し、ミャンマー国内の現状を社員自らが見て体感することを目的にしています。

ミャンマーは寄付大国ということもあり、ヤンゴンから日帰りでいけるところの多くは、どこかの寄付が入っていました。「人がやらないことを最初にやる」J-SATとして、検討した結果、社員やJ-SATアカデミー生の出身者から候補地を募ることにしました。

多数の応募があり検討した結果、シャン州北部チャウメ町モマ村にあるモマ小学校へ学校遊具を寄付することになりました。

この小学校の校長が、J-SATアカデミー生の実兄で、当地は教科書を購入するのも難しいような治安状況のようで、校長と予算に合わせ様々話し合った結果、学校遊具を寄付することになりました。

そして、完成したという報告とともに、動画と写真が送られてきました。

2020年度もいい寄付ができるよう、社員一同がんばります!

社内研修でビエンチャンへ!

【ミャンマー人社員の成長=J-SATの成長】

として成長してきたJ-SAT。

海外視察も積極的に行っていますが、今年最初の研修先はビエンチャン。

ビエンチャンとなった経緯はというと・・・

昨年、ブラインドサッカー・ラオス代表を私財し育成してきた島野代表監督がミャンマーに来られました。その際、ビエンチャンの中国化、中国ラオス高速鉄道の話を聞き、これはミャンマーの少し先の姿で勉強になると思い、即決しました。

全行程島野監督のアレンジで、送り出し機関やラオス日本センター、JETROなどを訪問。観光地も含め、ラオス政府の方々にご案内頂く贅沢な視察となりました。

来年開通するラオス中国高速鉄道プロジェクトの現状など、これからミャンマー中国高速鉄道プロジェクトが始まるミャンマー視点では、さらに勉強になるものでした。

このプロジェクトに関わる中国人5万人が旧正月に帰省し、コロナが原因でビエンチャンに戻れずプロジェクトが止まっている現実をみて、社内体制を一層強化する必要性を、一緒に来た社員らと情報共有しました。

今回参加した社員らは、来月の全社員の前で、月初セミナーでの発表が義務付けられています。
どのようにビエンチャンを捉え発表するのか楽しみです。

鉄道開通後の変化をまた見に来ます。島野監督、ありがとうございました!

ジェイサットアカデミー第10回目交流会

ジェイサットアカデミー第10回目 交流会が開催されました。

今回もスケジュール厳しい中、素晴らしく感動的な交流会でした。スピーチコンテストの入賞者をご覧くださいませ!

初級レベル大会優勝者
第1位
名前  :イ- ユェ アウン
クラス :実習生クラス-8
学習期間:6ヶ月目
テーマ :私の一番好きな映画

リンク :  https://youtu.be/BGtkMxMU1FI

第2位
名前  :プ- ミャッ チェ リー
クラス :介護クラス-8
学習期間:5ヶ月目
テーマ :私の夢

リンク : https://youtu.be/V54dpzUnk5I

中級レベル大会優勝者
第1位
名前  :ミン コ テッ
クラス :Kクラス
学習期間:8ヶ月目
テーマ :心に残っている言葉

リンク : https://youtu.be/CDcK7K7VBKU

第2位
名前  :ト- ジン ミィン ウー
クラス :エンジニア-27クラス
学習期間:10ヶ月目
テーマ :私を変えた出来事

リンク :  https://youtu.be/3PS25Uwnt7Y

GENKYの4店舗目は古都バゴー!

視覚障がい者が働く店「GENKY(ゲンキー)」 の4店舗目は古都バゴー!

2009年3月に開業したGENKYの創業メンバー No.3 Ye Htut Win さんと No.8 Aye Thidaさん。
夫婦でゲンキープロジェクトに参加し、2年間ゲンキーで働いて貯めたお金で故郷バゴーに土地を購入。そこに家を建て独立。バゴーでマッサージ店を開業し、経営しています。

二人はゲンキー設立当初からファンが多く、指名No.1、No.2でした。今回久しぶりに施術してもらいましたが、テクニックは更に磨きがかかっていました。是非多くの方々に体感してもらいたいです。バゴーに行かれる方、チャイティヨ帰りの方はぜひお立ち寄りください!

1時間の施術料は、何と4000チャット!場所はヒンターコン・パゴダの隣です。

せめて5000チャットに値上げしたらと提案したのですが、村から時間をかけて来られる固定客が多く、1000チャットの差は大きいのでこのままの料金にしますとのことでした。

 

ちなみに6年生と2年生の子供がいて、エーティダさんは生まれつき全盲ですが、料理を作るのが得意。油の音などで調理するテクニックはすごいです。

2009年に彼女のことをブログに書いていました。

「将来の夢は、健常者と同じように平等に働きたい。健常者が一歩進むなら十歩進み、夫婦二人自分達の力で家を建て生活してたい。そして自分の子供には自分の子供時代のような経済的苦労はさせず、時代の先端の仕事をして社会に貢献できる子供、そして他の視覚障害者ののために尽力して欲しい願っており、そのために息子を全力でサポートし、子供に頼られる親になるため日々奮闘している。」

Ms.Aye Thida(エーティダ) NO.8

旦那のイェさんのことを書いた2009年のブログには

「2009年に友人であるZaw Htaw Oo(No.1)に誘われGENKYに参加。これまで息子の将来のことを考えると不安で仕方なかったが、今は希望の光が見えてきて毎日がうれしい。自らGENKYで稼いだお金で近々村に家を購入予定。息子には将来全国に住む盲人をサポートする仕事で活躍して欲しいと願っている。これからもマッサージ技術を磨いて多くの患者を治したいと思っている。」

Mr.Ye Htet Win(No.3)

あれから10年、夫婦の夢は着実に実現してきています!

Genky Alintan
Add : 11, Bokone 18 Qr, Hinthar Kone Pagoda Road, Bago
Ph: 09-262633248 , 09766114476

【ミャンマーを知るための60章(明石出版)】第5刷決定!

【ミャンマーを知るための60章(明石出版)】第5刷決定!

ミャンマー研究者オールスターが集まった、「ミャンマーを知るための60章」。編集部から連絡があり、第5刷が決定したそうです。

久しぶりに自分のパートを読んでみました。

私のパートは「物価の現実と所得水準★見えない消費力の源、出稼ぎ労働★」。

シティーマートの社長や役員にヒアリングした直後の執筆でしたので、「シティーマートに一般ミャンマー人が来始めたのは、2008年ナルギス被災で国際NGOによる寄付で高品質を知った後」など、そのエピソードは6年経過した今読んでも、我ながら面白かったです。

執筆者総勢69人で、ミャンマー研究者オールスター。歴史や文化、経済などミャンマーのすべてがこの本に濃縮されています。このメンバーに入れるだけで光栄です!

7年前に出版されたものですが、普遍的なものが多く、今でも十分楽しめ勉強になります。読まれていない方はぜひご一読ください!