J-SATは25年間ミャンマーにて事業を行う実績と経験からミャンマー進出における

人材支援、市場調査、会社登記等、会社運営をトータルサポートします。

ミャンマーのつぼ~ミャンマーから西垣がお届けするブログ

ミャンマーコンピュータ大学と工科大学マンダレーの2国立大学とMOU調印しました。

2016年5月4日J-SATとミャンマーコンピュータ大学、工科大学マンダレーが日本語授業を受託するMOU調印式がそれぞれの大学にて行いました。

日本企業での勤務を希望する在校生に対し、授業の中で日本語教育を行うだけでなく、大学卒業後スムーズに日系企業に就職できるようサポートします。

■ミャンマー新政権の樹立と教育改革がもたらす魅力ある大学づくり
2016年4月に新政権が樹立したミャンマー。ミャンマーに進出しミャンマー日本商工会議所に登録する企業は300社を越えており、4月の新政権発足の影響もともないさらに加速する見通しです。
ただ、本格的に採用を行う進出企業は一部であり、営業開始準備を未だすすめているところも少なくありません。長年米国制裁などの影響で民間企業数が圧倒的 に少ないこともあり、大学進学率が10%を満たないミャンマーの大学の卒業はおろか、難関の工科大学やコンピュータ大学を卒業しても、就職先がない状況が これまで続いています。
このような状況下、2010年に民政移管したミャンマー政府は教育改革を推し進めており、これまで大学運営について、中央政府に権限が集中していたものを 各大学に移行。2015年からは、大学に合格した学生は住居登録している地区近くの希望学部がある大学に通わないといけなかったものが、学生が自由に大学 を選べるようになるなど、様々な改革が行われています。これらの動きにともない、各大学独自に就職相談会を開催、語学を学べるクラスをつくり就職率を上げる、ISOを取得するなど、大学がそれぞれ独自特徴を持ちはじめ、生徒の質の向上、受験者数の向上を目指し魅力ある大学作りを始めました。

■ミャンマー人材に日本語力を求める日系企業
日系企業で働く場合、日本で勤務する場合はもちろん、ミャンマーで勤務する場合であっても日本語力を求める企業は多いです。特にIT分野では、優秀で安価なシステムエンジニアを使って日本のオフショアア拠点として進出する企業が最近急増しており、直近3年間では大手IT企業から中小企業まで100社近くが進出しています。これまではIT人材を採用する場合、自社で日本語教育を行っているところが多かったが、大学在学中に日本語を習得できれば日系企業への就職には有利になり、大学側からの期待も大きいことがわかっています。

■人材不足の切り札として期待される外国人人材
少子高齢化が深刻化し、あらゆる業界で人手不足が進む日本では、2015年度、日本で働く外国人が90万人を突破しました。特に中小企業にとっては戦略的 に外国人を受け入れることが、人口減少が続く中でも企業が成長する条件と位置づけている企業も増え始め、J-SATの子会社でミャンマー人高度人材送り出 し機関であるMIBTIでは、2015年から技能実習生の就労期間が制限されず、長年正社員として雇用できる技術ビザを取得し日本で働くことができる、 ミャンマー人エンジニアの問い合わせが急増しています。

■日本語教育の内容
大学卒業後、日本企業にて働きたい在校生を対象とし、各大学が選抜。日本語教育期間は2年間で1日90分<1コマ(45分)×2コマ>週2日。日本語力は 卒業までに日常的な場面で使われる日本語をある程度理解することができる、日本語検定試験N3レベル到達を目指します。日本語テキストはJ-SATが運営 する日本語学校で使用しているオリジナルテキストを使用し、日本語教師もジェイサットのスタッフが担当します。

■就職に直結させる日本語教育
J-SATは2015年度、ミャンマーの大卒者に、管理職やエンジニア、会計など600名以上日本企業に進出させている実績があります。また2014年より科学技術省の協力のもと、ミャンマーの主要国立大学でキャリアセミナーを行っており、2016年7月も全国16大学にて最高学年約5,000名にセミナーを予定。各大学において就職支援も行い、これまでの経験で培った大学と連携し、ミャンマー進出済み日本企業や、日本にてミャンマー人エンジニアを必要とする日本企業に、日本語教育を受けた人材を、卒業と同時に就職できるよう積極的に支援していきます。

○マンダレーコンピュータ大学University of Computer Studies, Mandalay(UCSM)
http://www.ucsm.edu.mm/

マンダレーコンピュータ大学(UCSM)は1997年に設立された国立大学です。生徒数は現在900名。(うち450名は大学院生)ミャンマー国内ではヤンゴンコンピュータ大学と 並び、学部と大学院を持つコンピュータ専科大学で、特に上ミャンマーにある12コンピュータ国立大学(*)の総本山としてミャンマーを代表するコンピュー タ大学。
これまでDepartment of English(英語科)、Department of Burmese(ビルマ語科)があったが、新たにDepartment of Japanese(日本語科)を今回設立。

*Computer University, Myitkyina, Computer University, Bhamo,
Computer University, Kalay
Computer University, Monywa, Computer University, Mandalay,
Computer University, Pakokku
Computer University, Lashio, Computer University, Kengtung,
Computer University, Taunggyi
Computer University, Panglong, Computer University, Meiktila,
Computer University, Magway

○技術大学マンダレー Technology University Mandalay(TUM)
http://www.tum.edu.mm/

工科大学マンダレー(TUM)は1955年に設立された国立大学です。生徒数は現在約5,000名10学部あります。技術大学マンダレーはミャンマー第二の都市マンダレーにあり、工科大学、高等専門学校の上ビルマ地区における中心学府でミャンマーを代表する工科大学。近年は第二言語習得を強化し、学内に語学専用 の局を設立。外国企業からの依頼が多いため、すでに英語、中国語を設立済み。今回は日本語を開設し、将来的には韓国語、タイ語も作る予定で企業と協議を進めています。

J-SAT直営日本語学校で日本人日本語教師を募集いたします。

業務拡大につき、弊社運営の日本語学校にて働いて頂ける日本人日本語教師を募集いたします。

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弊社は日本語検定試験合格を目指す日本語学校ではありません。
弊社日本語学校に入るために、日本語学校では異例の入試倍率4倍の難関を合格したミャンマー人が生徒。彼らは生活、人生をかけて日本語を8-12か月、朝から晩まで日本語漬けで勉強します。
日本企業で働きたいミャンマーの方に熱意をもって日本語教育を教えて頂ける方、弊社の理念に賛同して頂ける方を希望しています。
弊社サイト(http://mibti.jp) をご覧頂き、賛同頂ける方は是非ご応募ください。

勤務地:ヤンゴン市内
勤務時間:9時ー17時
休日:土日祝日
資格:日本企業で働きたいミャンマーの方に熱意をもって日本語教育を教えて頂け、弊社の理念に賛同して頂ける方。日本語教師育成講座など受講済みの方が望ましい。
年齢・性別:不問
勤務開始:2016年8月(応相談)試用期間3か月
給料:経験による
その他:海外保険、日本からの渡航費、ビザ費は弊社でご負担いたします。
※採用が決まり次第、募集を中止します。

≪申込および問い合わせ先≫
担当 西垣 info@mibti.jp

 

今年も直接ご依頼頂きました。ヤンゴン外国語大学とマンダレー外国語大学から日本企業へのインターン。

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昨年に続き、今年もヤンゴン外国語大学日本語学科とマンダレー外国語大学日本語学科からインターンの依頼があり、来年卒業する希望者に説明会及び面接、登録会をヤンゴン、及びマンダレーで行いました。

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ヤンゴン外国語大学からは82人、61人が登録、マンダレー外国語大学からは50名のうち16名が登録に来られました。
昨年から大学勉強期間が4年間になったこともあり、ほとんどがN2以上、N1の子もちらほら出て、多くの日本企業が関心を持っています。
以前は大学卒業後、日本に留学する学生も多かったですが、年々就職希望者も増えてきています。
前期は12月から3月、後期は6月から9月ということで、5月の一か月間のインターンですが、ミャンマー進出済み企業さまらにお声掛けさせて頂いたところ、27社の企業様にご協力頂けれることになりました。

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今月、それぞれの希望する企業と受け入れて頂けれる企業との面接をそれぞれ個別に行い、来月1か月間にインターンに挑みます。
弊社も国内人材部門と日本語教育部門でインターン受け入れ予定です。

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うちには、日本の外国語大学ビルマ語学科の日本人インターンが2名いますので、面白い展開になればいいなと思います。

 

恐るべし!ミャンマー人材採用に威力を発揮する「内田クレペリン検査」!

4月1日から新人6名が入社しました。
ついに新年度がスタート。弊社もこの日を目標に準備をしてきました。
今季は事業をさらにミャンマー人材関連に集中。ミャンマー人材のスペシャリストをさらに深堀していきます。それに伴い、新人6名は全員人材部門に配属。さらに、別部署からも人材部門に移動。事務所のレイアウトを一部変更、人数が増えましたが逆に事務所はすっきりしました。
とはいえ、候補者が溜まると熱気はすごく、息苦しさを感じるような活気あるオフィスは健在です。

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今回の新人採用には新しい試みをしました。
弊社がミャンマー国内代理店を行う、内田クレペリン検査。
これまで内田クレペリン検査を当地で実施、ミャンマーの方々の驚愕の結果にミャンマーでの有効性に自信を持っていました。
活用頂いている、ある在ヤンゴン日系工場では、内田クレペリンの検査結果を基に配置転換。生産性が上がるという結果がすでに出ています。
弊社でも検査結果を受け、受付の子の処理能力が普通の日本人以上のものを持っているとの結果で部署移動。新しい部署でさっそく効果をあげています。

これまで弊社で人材採用する際、履歴書をみて面接が一次審査。その後内田クレペリンを使用し採用に役立てていました。が、今回は、履歴書、人物に会う前に検査を実施。
そこで驚くべき検査結果が出ました。42名の候補者のうち、何と15名がマルA。日本人大卒の人でも取れない結果で、他の東南アジアではほとんど出てこない人物が1/3もいました。しかも、2/3は男性!(弊社採用は5名男性、1名女性)
いつも最終面接には女性ばかり残るのに(弊社だけではないと思います)、驚きの結果でした。驚きはそればかりではありません。処理能力が高い人物から面接したのですが、一番高いのは、茶髪の地方大学普通の学部大学卒、英語は少ししか話せない若者。二番目に高かったのは、貧相な顔(ごめんなさい)で、見た目仕事はできない典型のような外観。三番目は、真面目そうな育ちの良さそうな子でした。
ええええ。と思いましたが、質問したら、キレキレの回答。恐るべし内田クレペリン検査

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面接には、内田クレペリン検査の内田社長らも同席という豪華な面接。
内田社長も。「あの面接の状況でテストの結果がなければ、誰を取るか、決断に苦慮しそうな実感を持てました。もちろん検査は万能ではありませんが、面接を補う情報としての価値は、日本以上に高いのかもしれません。ミャンマーの大卒は英語の文法と単語はよく知っているので○Aの子はすぐに話せるようになりますので、英語力は気にしなくてもいいかもしれません」
とお話されていました。

弊社の幹部は女性がほとんど。ほかの日系企業も多く女性が活躍していて、男性は・・・という声がよく聞こえて来ます。が、女性の方が面接は上手ですし服装もしっかりしている人が多い。一方、男性は面接苦手な人も多く、きちんとした評価を受けてこなかっただけかもしれません。

ミャンマーの男性の底力はいかに???来週から本格的に勤務が開始。内田クレペリン検査で好成績をあげた彼らの活躍は、注目に値します!!!

マンダレーの日本語学校が倍増してました。

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マンダレーコンピュータ大学やマンダレー技術大学での特別講義にあわせて、マンダレーにある日本語学校を訪問していました。

日本留学や技能実習生での日本への渡航が簡単になり、日本語学校などに紹介したら一人10万円強のコミッションが日本から出るとあって、日本語学校の設立が急増、ここ1年で2倍以上の17校まで増えてるようです。

ところが、いくつか訪問して話を聞いてみると、将来もバラ色な話でもないようで、留学生の就労時間違反での摘発(週28時間以上の就労)、難民申請中のミャンマー人不正就労での逮捕 などの情報がフェイスブックで拡散されていて、留学をキャンセルする人が相次いでるとのこと。
当たり前といえば当たり前なのですが、それらを事前きちんと説明して来なかったのと、行けば何とかなる。というのが通説になっていたのが原因のようです。

きちんと説明していないという意味では技能実習生も同じ。
額面の給料は伝えているようですが、社会保険や所得税なども説明し手元にいくら残る。ということをきちんと説明しないで日本についてから話が違うと揉めることもあるようです。ミャンマーではほとんどの人が社会保険や所得税を支払っていませんし、過少申告も当たり前の世界。
ミャンマー人は技能実習生の逃亡が多いと言われていますが、このあたりをきちんと説明するだけでもかなり違うと思います。

先日、東京のミャンマー大使館の公式フェイスブックで技能実習生の監視団体JITCOがミャンマー大使館を訪問したという記事がありました。

35%残業代払うといって実際は25%。なので逃げるのは当たり前。聞いていたのと(給料が実際もらえる金額など)現実が違う。いろいろ切られて(所得税や住宅手当など支払わされて)疲れただけで手元になにも残ってない。日本行くため借金になって、それも返せない。そんなコメントがあふれていました。

大学では、「10年後何をしたいか想像してから卒業後の進路を決めましょう」という話をしていました。海外に行っても手元に残るお金はよくてもUSD800(10万円)。ミャンマーでの給料が高騰してきていますので、日本に行かなくても数年すればその給料に到達できる可能性は高く、逆に日本に行き日本語だけ上手くなって経験はアルバイトだけだと、ミャンマーに戻ってきても仕事に就くのは難しいというのが現状です。

日本への大学留学や語学留学も高校卒業と同時に行けばロスがなくいいのになぁと思います。日本の大学や日本語語学学校はミャンマーの大卒に求人をかけていますが、それですと日本の大学を卒業したら25-26歳もしくはそれ以上。大学院ならいいのですが。日本の大学を4年出てさらに、外国の大学に4年間行く人は少ないので・・・はと感じています。

せっかく頑張ってきたミャンマーの方々が無駄な時間を過ごさないよう、きちんとした情報を提供していく仕組み作りが必要だなと感じています。

ミャンマーの経済発展と教育

ミャンマーの大学講義サーキット、ラスト3日間。
これまでの印象は、全体的に昨年よりもじっくり聞いてくれる生徒が増えた印象です。そして、先生方もいくつかの学校ではご参加頂き、熱心にメモされていたのが印象的でした。

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今回、各大学で特別講義をしている対象は各大学の最高学年。年代は私がミャンマーに来たのと同じ96年前後に生まれた生徒が多いです。

ミャンマーでは基礎教育については、90年後半に教育改革プログラムが計画され、教員養成制度の導入したり、授業に総合学習などが加わりましたが、急ピッチで進められたこともあって問題は山積していたようです。教育養成制度が落ち着いたのが2010年頃とも言われています。

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ミャンマーのほぼすべての大学は1988年の学生による民主化運動以降ほぼ10年間閉鎖されました。その後、完全に再開されたのは、2000年。在校生など大学閉鎖により卒業できない学生が大量に出たことによって、卒業に必要な時間数を短縮、4年の課程であったものを1年から3年で卒業できるようなシステムに変わりました。

2010年以降、短縮された大学も元に戻り、例えば外国語大学も昨年は卒業まで要する年数は3年から4年に。コンピュータ大学は3年から4年になり、さらに今年から5年間で卒業。つまり今年はコンピュータ大学からの卒業生は出ません。

これまで、11年間が基礎教育でしたが、今年6月から始まる新学期からは、12年になり、今年6月に入学する児童から従来の12年制に加え、0年生を充実させた計13年制になるとのこと。授業内容も、「覚える授業」から「考える授業」に変わるとのこと。

以前教育水準が高かった言われる1988年前後、今から30年前に大学に在籍していた優秀な人々で官僚になられた方々は、近年政府の中枢に昇進している時期でもあります。
そういった意味で、新政権発足後もミャンマーは経済成長を続けるのではと予想しています。

新しい教育改革が始まった今の小学低学年が大学を卒業する15年後のミャンマーは楽しみです。

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ということで、「ミャンマーの2030年は面白いですよー。」といろんなところでで話しています。
私は生きていたら「60歳」ですので…いいタイミングです(笑)

今年もやります。全国12国立大学でのJ-SAT特別講義!

今年もやります。12国立大学での特別講義!
昨年好評で今年度も行うことになりました。

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ミャンマーの国立大学12校で「大学卒業後進路の考え方」などについての90分特別講義を行います。
ミャンマー政府、各大学の協力により、最高学年全員に授業の一つとして取り入れて頂いています。

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これまで大学卒業就職率はほぼゼロ。大学卒業したら、専門学校などで再度技術を身につけ就職というのが一般的でしたが、進出企業数、経済発展が進むにつれて、新卒採用依頼も徐々に増えてきました。

大学で就職用セミナーを行う企業はいくつかありますが、ほとんどは企業紹介で終わってしまいます。弊社ではJ-SATの紹介はもちろんですが、力を入れているのは、これまで考えたことがないであろう、「卒業後」について考えてもらおう というのが我々の特別講義です。

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多くのところで話していますが、ミャンマー進出済みの企業をみていると、進出前はインフラ面などを気にされますが、進出後の悩みはインフラというより人材のレベルて悩まれている企業が多いように感じます。
人材を扱ってる現場にいると、経済発展に人材のレベルがついて行けないのでは と不安になります。

そんな中、ミャンマーの大学改革が数年前に始まりました。
そして来年度からは、小中高合わせて11年間だったものが12年間に改革され、「暗記教育から考える教育に」ということで、音楽や美術などの授業も行われることになるようです。
大胆で迅速な教育改革は非常に注目に値する政府の良策だと思います。

国作りは「人材」から。
我々も微力ながら、学生時代から就職のこと、将来のことを考えてもらい、よい未来が作れるサポートをしていければと思います。

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第1回目のスケジュールは下記の通りです。

2016年2月10日 ヤンゴン外国語大学
2016年2月16日 ヤンゴン工科大学・タンリン校
2016年2月17日 マンダレーコンピュータ大学
2016年2月18日 コンピュータ大学マンダレー校、マンダレー外国語大学
2016年2月19日 ヤンゴンコンピュータ大学、ヤンゴン工科大学・モービー校
2016年2月23日 ヤンゴン経済大学
2016年2月24日 西ヤンゴン工科大学、ヤンゴン工科大学
2016年2月25日 メッティーラ経済大学、マンダレー工科大学

社員数94名になりましたっ。

いよいよ今日から新議会が招集。
4月1日からの新政権始動に向けミャンマーの新大統領や閣僚人事が始まります。
昨年から朝礼で言い続けてる、「新政権と我が社は同じ」

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今月から5名増員し、社員数は94名になりました。
日本語検定1級(N1)保持者は7名。
日本語検定2級(N2)保持者は5名
日本語検定3級(N3)保持者は・・・結構います。

働ける人材を確保していることが弊社の一番の強いところ。
弊社の特徴は、日本人スタッフはミャンマー人のサポート役。
あくまでも主役はミャンマー人スタッフです。
出張をなるべく控え、12月と1月はヤンゴンにて組織改革を実施し、会社らしくシステム化してきました。動き始めると不思議なもので数字もついてきます。

新政権と同じくに、今日2016年2月1日からJ-SATは組織を固め、4月1日の新政権誕生と同時に、新J-SATスタートを切りたいと思います。

やっと出た!スマートカード【海外労働許可証】

スマートカード【海外労働許可証】は海外で働くミャンマー人が所有するIDカードになります。

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以前は技能実習生などのワーカーのみでしたが、1年程前から対象が拡大。エンジニアやIT技術者など技術ビザで日本に働きにいく場合も取得が必要と労働省から指示がありました。
とはいえ、これはあまり知られていない事実で、ITエンジニアを日本に送っている業者もいますが正式に取得しているのは少ないとも聞いています。

ミャンマー政府労働省に申請、ミャンマー政府外務省経由、在日ミャンマー大使館。そこから書類が戻り、労働省から海外労働許可が出ます。

弊社ではミャンマー国内への日系企業に人材を紹介していますが、毎月紹介成立した名前と企業、給料リストを労働省に届けることが義務付けられています。
海外についても同様の動きがでるのは当然の流れで、新政権になればさらにこれが強化されることが予想されており、弊社もスマートカードは取得してから送りだすようにしています。
尚、ミャンマー国内に法人がある企業からその日本法人に働きにいく場合については必要なさそうです。

ということで、スマートカードを申請しているのですが、通常は4週間ぐらいで許可が出ていました。が、今回はちょうど選挙前に引っかかり、東京のミャンマー大使館が選挙対応で止まり、その後、在日ミャンマー大使と経済担当が交代。これにより書類はさらに大混乱。
日本政府からの在留資格証明書は5年間ビザが発給済み。にも関わらず出国できない状況が1か月以上続きました。
日本からは怒られるし、ITエンジニアで日本からビザも出ているので、スマートカード無しで出国させてもいいか?と労働省に聞いたら、出たらライセンスはく奪と脅され・・・。
で、様々なルートを使い、ネーピード泊まり込みも数度行い、何とか本日発給できました!

在留資格証明書より取得に時間かかるスマートカード。エンジニア出すのも大変なミャンマー・・・。
様々なところで選挙後の影響が出ていて大変ですが、とにかくいい方向になること願ってます(祈)。

 

 

 

故ココウ科学技術大臣の遺産、2016年度もミャンマー全国の技術系国立大学9校、文科系国立大学3校でセミナー行います。

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一昨日急逝された、ココウ科学技術大臣。
国費留学中の日本での生活中に知り合い、20年来の付き合い。
いつの間にか出世されましたが、忙しくても、時間を作ってお会いしてくれ、いつも仕事の話はすぐ終わり、ミャンマーの今後の発展を話していました。大臣は、国の発展にはエンジニアの育成、教育が大切。教育には時間がかかるから、あと10年待ってほしい。今改革をしているところなので。と、ミャンマーにとって良いことを提案したら、大臣主導でどんどんやらせてもらえました。

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その中での一つが来年度も行うミャンマーの主要技術系大学で行うセミナー。全国9つの国立大学の最高学年全員を対象とし、働くとは。人生設計とは。就職とは。ということを学生のうちから考えてもらうセミナーです。
大臣は大阪大学に留学されていたこともあり、日本の就職課や就職活動についてもご存じで現在は大学に就職課を設置。それだけでなく、将来に向けた布石をいくつもやられていました。

最後にお会いしたのは、選挙前。選挙後はどうなるかわからないので、早めに来年度のセミナーも打ち合わせしましょう。ということでお会いしたのが最後となりました。

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一昨日の昼過ぎ、ネーピードからの訃報を聞き信じられませんでした。
今日火葬場に行き、見送りに来た人々をみて、そして柩に入った大臣の姿をみたとき何とも言えない感情が込み上げてきました。

局長、次官、副大臣時代は仕事が忙しく事務所で4時まで仕事、朝7時起きて仕事、というのが続いていたと話されていました。当時は日本に行きたいけど、留学時代から10数年以上、仕事が忙しくて行けないですねーと話していたのですが、最近は日本の援助が始まり日本に行く機会ができてきて、喜んでおられたとこでした。

彼はいませんが、彼が作りだしたプロジェクトの種は確実に進み始めています。
その一つがこのセミナー。
生きている我々がその種に水をあげ発芽させ、花を咲かせないといけない。

とはいえ、いつどうなるかわからない我が身。
それを考えたら今の我が社は私が死んだらどうなるかなーと、火葬場へ行く車の中で考えました。

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弊社幹部に、私が死んだらどうする?と聞いたら、答えはこれでした。

私がJ-SATで働く理由は優先順位で3つ。と

1.会社・社長の経営方針
2.助け合える仲間たちと働ける仕事楽しさ
3.仕事のやりがい

経営方針、理念は大切だなーと。
会社、働くことに対する考え方、理念が一緒な仲間と働くことの大切さ。
理念は死んでも引き継いで生き続ける。

明日死ぬかわからない人生で、今を大切に、今できること、今やるべきことがあることは、それだけで幸せなこと。そして、それに感謝しないと。

今日、柩に入った大臣を見たときに生まれたモヤモヤ感、しばらく抜けそうにありません。。。

生前のご功績を偲び、心からご冥福をお祈り申し上げます。