J-SATは25年間ミャンマーにて事業を行う実績と経験からミャンマー進出における

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ミャンマーのつぼ~ミャンマーから西垣がお届けするブログ

日本人が知らない日本で働く外国人労働者の現状

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昨日付け、読売新聞での報道。
「難民認定の偽装申請問題で、茨城県内の水産加工会社などで働いていたミャンマー人の技能実習生33人が昨年6~12月に相次いで実習先から姿を消し、その後全員が入国管理局に難民申請していたことが分かった。」

http://www.yomiuri.co.jp/national/20150207-OYT1T50001.html

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逃げたという事実とともに、送り出し機関に支払った金額、そして彼ら日本で受け取れる給料や待遇などをぜひとも検証して頂きたいものです。

弊社にも数カ所から実習生を送り出せないかという依頼はあります。いつも私は、最低限、韓国と比べてよい条件でないと逃げます。ということをお伝えしています。残念ながら、韓国に比べて給料や待遇が低い場合が多いです。

そもそも日本人正社員の給料が低下しているという、根本的、構造的な問題なのかもしれないですが。

そもそも日本での給料や待遇が悪くても行くという人は、到着後明らかに逃げる、難民申請する、それらを行うことを前提に来日するということは容易に予想でできます。

それ以外にも様々な誘惑があります。

例えば、先日日本に出張に行った弊社ミャンマー人スタッフ。
滞在3日間の間に、見知らぬミャンマーの人から、「難民申請しませんか」「このままミャンマーに戻ったらせっかく日本に来たのにもったいない。助けますよ」などなど、多くのメッセージがフェイスブックに入っていたとのこと。

実習生で働いていると、「難民申請もXX万円で取得できますよ。」「日本の就労ビザもXX万円で取得できるから、サポートします。」などなど悪魔のささやきは頻繁にあるそうです。
女性の場合だと、あからさまではなくとも、一旦不法滞在にさせてしまい、そして夜の世界に誘う。というようなこともあるらしい。

一昨年から再開し始めたミャンマー人の実習生制度。
昨日、地方の日本語学校に行ったら、実習生で日本行きたい子や日本語学校へ留学したい子が多かったので、理由を尋ねたら、非現実的な夢物語を語っていました。
すべて、日本から訪ねてきた日本人が話していたそうで、現実の話をしたら、教師も含め皆ショックを受けていました。

昨今は、日本語がかなり話せると、日本に行かなくともヤンゴンの方がお金を貯めれる場合も多く、日本語学校経由ではなく、奨学金を得て大学に直接留学するなど、彼らに多くの道を示して、きちんとした情報を伝えることが大切なのかと思います。

せっかく日本語を勉強しようと考えてくれたのだから、彼ら、彼女らを大切にして欲しいものです。

実習生受け入れの組合はなぁ・・・

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弊社ではこれまで技能実習生制度での日本への送り出しは積極的ではありませんでした。
理由は受け入れ条件が納得できないから。条件さえ整えば今後は送り出していきますが、組合経由でしか送れない現状制度では受け入れ企業負担が大きく、それがミャンマー人の賃金に跳ね返ってきますので難しいのが現状です。

弊社ではミャンマー人派遣において組合をなるべく通さないようにしている一つの理由は、悪しき慣例が残っていること。
例えば、ミャンマー(送りし国)での滞在費用はすべて送り出し機関持ち。食事や飲酒代はもちろん、女性の紹介や接待費も送り出しが出すのが当たり前のようです。
その費用は回り回って、日本に働きに行くミャンマー人が持たされるのですが・・・。
当地にある送り出し機関のいくつかは、日本への飛行機代(渡航費)もミャンマー人から取っているところもあります。(普通は日本の受け入れ側が負担しているはずなのですが)

先日行われたミャンマー送り出し機関の会合では、日本の受け入れ企業や組合はミャンマーでは一切お金を払わず、我々(ミャンマー人)が日本へいったら自分たちで食事代は出さされた。など不平不満が出ていました。

(弊社が送り出す場合は、組合の方がミャンマーに来られてもそんな接待一切しませんので悪しからず。)

その時会合で一緒にあがった議題は、日本へは公益財団法人である国際研修協力機構JITCOを通さず、ミャンマー協会を使いましょう。と。民間団体であるミャンマー協会が数千人規模の実習生を欲しいといいう話は当地ではいたるところで聞こえてくる話で、なぜかそうなっています。
ただ、その実習生の受入条件だと大半が不法滞在になり逃げるだろうなぁ・・・というような感じですので、弊社は一線を引いています。
その受け入れ条件でも行くといっているミャンマーの人は逃げること前提である場合も少なくありません。

また、実習生の場合、日当での給料支払いが多いです。ミャンマー人を安く雇用したいところが多いからなのか、その条件をよくみます。その意味を送り出し側もきちんと説明していないのかもしれないです。つまり、雨が降ったりしたら給料ゼロってことを。

私も送り出しをやりだしてから知りましたが、ほんとひどいシステムだなぁーーと。

平均賃金が安い国だから安い賃金で日本に来てくれる、日本は給料がいいので喜んできてくれる。なんて過去の話。日本よりも外国人に給料を払う国はたくさんあります。
そういった世界の現状をを早く認識して頂きたいものです。

「日本人は他国に比べ給料が安くて良質な人材」

東南アジアの国々で、そんなことが囁かれている時代です・・・。

バンコクでの時事放談会に参加させて頂きました。

タイにおける昨年の総括、今年の見通しなどを特派員の方々が解説するという会に参加させて頂きました。
参加者はバンコクに駐在されている企業の方。
タイ暫定政権のプラユット首相の話などに加え、ミャンマーはどうなるのか。という質問も出てくるなど、タイに駐在している方からのミャンマーに対する見方がみえ興味深かったです。

ミャンマー経済状況は過剰報道ではないか。ミャンマーに安心して投資できるのはいつなのか。みたいな質問もありました。

私なりの答えを考えてみました。

「アジア開発銀行が昨年発表した調査では、2010年のタイのGDPに達するのが2030年。これは年平均9.5%成長した最善のシナリオをたどった場合であって、あたかも来年にタイを想像する方が多く、そう想像されている方が過剰報道と思われているのかと思っています。ヤンゴン日本人商工会議所が200社を超えたといっていますが、バンコク日本人商工会議所が200社を超えたのは45年前の1970年。とはいえ時間軸は明らかに早くなっているので一概には比較できませんが・・・。実際、IT関連などミャンマーへ進出してくる企業が多く弊社もご支援している企業がありますが、進出済みの多くの経営者が、ぎりぎりのタイミングだった。と話しているのも現実で、あくまでも事業分野によりますが、弊社に人材の相談に来られている現状からみても過剰報道ではないと思っています。」
「また、安心して投資できる日は来ないだろう・・・と思います。一部の地域だったとはいえ、今から8年前に国民に向けて銃を向けてきた現実を見ていますし、つい最近まで悪の枢軸4ヶ国として北朝鮮、シリア、キューバと一緒にされていた国ですので、完全には信用できないです。とはいえ、そのリスクは規模は違えど東南アジアどの国も同じような状況と思われ、それは各企業がどうとらえるかだけかと思います」

タイで第一線で働かれる人が注目するのは、カンボジア、ラオスではなく ミャンマーのみ登場するという、皆が注目しているが、隣国であってもイマイチよくわからないミャンマーということを再認識しました。

来週は日本縦断セミナーですー!

来週は日本縦断セミナーですー!

まずは、ミャンマーアドバイザーも務めさせて頂いている福岡アジアビジネスセンターで、船井総研の先輩青野氏とセミナー。
http://www.f-abc.org/

10月14日 福岡アジアビジネスセンター

「ミャンマー最新事情&人材活用の秘訣」
18:00~19:00(セミナー)
19:00~20:00(交流会)
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続いて、広島に移動して、同じサクラタワーに事務所を持つKalvin Chair さんと山陰合同銀行でセミナー。
http://www.goukei.com/seminar/20141015/index.html

10月15日 山陰合同銀行
「現地の最新情報まるわかり ごうぎんミャンマーセミナー」
14:00~16:30 リーガロイヤルホテル広島

そのまま移動して、神戸へ

10月16日 山陰合同銀行
「現地の最新情報まるわかり ごうぎんミャンマーセミナー」
14:00~16:30 三宮コンベンションセンター

そして、ミャンマービジネスサポートデスクを担当している大阪府にて、JETROの水谷氏、キャピタルスポーツ新谷社長らとともに大阪商工会議所でセミナー。

http://www.osaka.cci.or.jp/event/seminar/201409/D11141017017.html

10月17日 ミャンマービジネスセミナー 大阪府 立地・成長支援課14:30-16:20 大阪商工会議所

ミャンマービジネスセミナー|大阪商工会議所セミナー・イベント0001

10月18日~19日 ミャンマー祭り
http://myanmarfestival.org/

昨年3万5千人を集客したというミャンマー祭り。今年は弊社もブースを出すことにしました。ヤンゴンからもミャンマー人2名らも参戦。ぜひご来場くださいませ!
わたしも会場ブースにいる予定です!

セミナーの最後は船井総研の筆本氏との恒例セミナー。
http://www.funaisoken.co.jp/seminar/314673.html

10月20日 ミャンマービジネス 事例徹底研究セミナー
13:30ー16:40 船井総研五反田オフィス

 

 

第4回ジョブフェアで見えてきたもの

2014年8月22-24日まで3日間、ヤンゴン市内タマドウホールで第4回ジョブフェアが開催されました。

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ジョブフェアとはいわゆる就職フェア。就職したい若者らが訪れて各企業に登録を行います。J-SATのブースは出展社すべての中でも最も込み合っているといっていいほどのにぎわい、3日間で1002名の登録が集まりました。途中、10数名が同時に登録、登録待ちの状態も発生しました。


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弊社も第1回から出店していますが、今回は明らかに最初の頃とは異なっていました。

まず、第1回の時は大学卒業するも仕事の経験がなく、卒業後何もしていないか、語学学校やコンピュータ専門学校などに通っている人がほとんどでした。
今回は仕事経験者が多く、転職希望者がかなりの比率を埋めていました。

また驚いたのは既存の企業での給料。多くが3年目以内で20~30万チャット。(2~3万円)50万チャット(5万円)を超える人材も結構いました。
ほとんどは外資系ではなく内資系、いわゆるミャンマー企業です。

弊社への登録者はほとんどが大卒ですが、これまでは希望給料も80000~100000チャット(8千円~1万円)ぐらいでしたが、それが150000(1万5千円)スタートぐらいになっています。転職組は20万チャット以上がほとんど。
あっという間に賃金が上がっています。

そういえば最近、ミャンマー全国で農業調査をされている日本の大学教授から、最近農業は儲からないし生活が厳しいので、廃業する農家が増えていて、若者は都市部へ仕事を求め流出していると聞きました。

ここ2年ほどで、ようやく就職口ができ始めたのは喜ばしいことではありますが・・・
世の中の流れではありますが、ここミャンマーもついにその時がやってきました。

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非常に興味深いデータが登録者情報に含まれていますので、現在名古屋商科大学からインターンに来られている松永さんに、この情報をまとめて頂いています。
現在のミャンマー人求職者の実態がわかる貴重なデーターいなるかと思います。
ご希望者は弊社までお問い合わせください!

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追伸:
ジェブフェア中、J-SATを通して就職が決まったミャンマーの方から寿司など数名から差し入れがありました。皆いい仕事をしています!

アニメーションの制作は今後東南アジアにシフトする(鈴木敏夫プロデューサー)

出勤前にテレビつけてたら、スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサー(65)が7日、NHK総合『あさイチ』(毎週月~金曜 前8:15)に生出演

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製作部門をいったん解体する方針を表明した後でいろんな報道が出てましたが、そこで今後のアニメーション界について言及。

「アニメーションの制作は今後東南アジアにシフトする。タイやマレーシア、一部はベトナムですでに制作されているが、今後はそれが加速する。人件費の問題ではなく、アニメ制作をしようとする意欲ある人が東南アジアの人々の方が多い。日本人でアニメ制作をやりたい人は東南アジアに出かけて制作するという時代も・・・」

どの業界もコストではなく、労働意欲や質を求めて外国人人材を活用という時代に突入していきそうです。

ゲーム開発やゲームグラフィック制作関連の会社が狙っているミャンマーで、ジブリアニメの一部を作る時代が来るのもそんなには遠い話ではないですね・・・。

 

ミャンマー人材事情レポート

ミャンマー人材事情レポート

ミャンマー人材事情レポートとして、弊社人材担当の桂川氏がみずほ銀行会員サイトにて3回に渡ってレポートしています。

J-SAT桂川氏のミャンマー人材事情レポート 1
「日本からは見えないミャンマー人材事情」
http://www.mzhais.com/index.php?Mod=MainMenu&Cmd=DataList&Action=Detail&Lid=26&Did=13863

J-SAT桂川氏のミャンマー人材事情レポート 2
「ミャンマー人材採用戦略におけるポイント」
http://www.mzhais.com/index.php?Mod=MainMenu&Cmd=DataList&Action=Detail&Lid=26&Did=14051

J-SAT桂川氏のミャンマー人材事情レポート 3
「具体事例から読み解くミャンマー人材の採用・定着のポイント」
http://www.mzhais.com/index.php?Mod=MainMenu&Cmd=DataList&Action=Detail&Lid=26&Did=14345

(発行:みずほ銀行 直接支援部)

2006年から奨学金を出してきたティンさんがついに日本へ!

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2006年高校2年生の時から奨学金を出してきたティンさんがついに昨晩ミャンマーを旅立ちました。
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当時のブログはこちらです。2006年6月13日に記載していました。

奨学金制度始めました。

8年前ですね。当時、低所得者層が通う学校の校長と知り合い、その校長から紹介して頂いたのが彼女でした。

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毎学期成績表の提出を義務付けて、成績が落ちたら打ち切りますよ。と、葉っぱをかけて、そして難関の技術大学土木・建築学科に見事合格しました。
そして、そのときのブログがこちらです。2009年2月21日。
今から5年前ですね・・・。

大学生への奨学金

「父親が時計修理工で一日1000チャット。母親は職無し、大学に通い兄が製麺会社で働き月40000チャット。下には9年生、4年生、幼稚園の5人兄弟。月収7万チャットぐらいという、典型的な家庭です。」

一番上は兄ではなくて姉。ですね。このお姉さんが偉いんです。自分のやりたい学問の道をあきらめて、一家の家計を支えていました。とてもしっかりしているお姉さんです。
妹も難関看護大学に通い、弟も成績優秀者として何度も国から表彰されていて、将来有望な家族です。道端で時計を修理して生計をたてるお父さん、物静かですが笑顔が素敵な方です。出発での空港では、意外にサバサバしている姉弟とは違い、一人寂しそうでした。
写真右の女性も優秀な成績で大学を卒業したのですが、卒業と同時に結婚。
弊社でお金を出して、CADの勉強と日本語の勉強をしてもらったのですが、結婚生活の方を重視して最後の最後に脱落してしまいました。
もし彼女も続けていたら・・・。

ティンさんは東北の建設会社の社長に見初められて正社員として採用。
また仕事の経験もないのに高待遇で採用して頂き本当に感謝・感謝です。

新しいスーツケースに、ミャンマーの服。もちろん裸足。この姿で今頃は仙台空港に降り立った時間です。

1年後に彼女に会うのが本当楽しみです!

がんばれー!

 

20年前から介護現場に外国人を受け入れてきた病院の挑戦

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NHKの番組で20年前から介護現場に外国人を受け入れてきた病院を紹介

日本では毎年 生産者労働人口は100万人減少
介護現場は149万人(2012年)⇒249万人(2025年)が必要

問題が多発:
ホウレンソウがいらない
すみません を言わない
など現場で問題が多発

解決策:
少数派に多数派があわせる⇒女性の進出と同じ
専門のケアスタッフを配置日本人と同じ給料水準
食事会などで徹底的に意見を聞く

結論:
結果風通しがよくない離職率が低下。病院全体の効果あり。
皆が納得する制度作りが必要

これから地方出張。
いい番組見させて頂きました。。。

日本でのミャンマー人の実習生の状況

ようやくクローズアップ現代が放送されたので、それを受けて現状を報告してみたいと思います。
先日日本へ行き、まともな受け入れ機関(組合)の方と情報交換しお互い驚きました。

日本側の方が驚かれたのは韓国やシンガポール、台湾の実態。
これについてはクローズアップ現代で取り上げられましたのでご参照ください。
http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail02_3528_all.html

少し突っ込んで説明を加えると、
韓国は政府同士で労働者契約し(2007年のデモで日本人の方が撃たれた2ヶ月後!)着々と準備を勧めていました。ここ5年で15000人以上のミャンマー人が韓国に渡っています。ちなみにミャンマー人の実習生の年間数は150名前後。
急いで日本政府は法整備を進めていますが、そもそも準備期間が違います。

日本の組合が驚かれるのは韓国でのミャンマー人の手取り。8~10万円/月ほど稼げます。これは日本とほぼ同じか日本よりいい賃金。
少し前に同じくある番組で、建設会社が外国人はすぐ辞めて帰国してしまう。日本に魅力がない。とぼやいていましたが、おそらく旧態然の給料だから、他国で働く方が稼げるから帰国したんだと思います。

アジア全体の所得が上がっており、10数年前のアジアでの日本の立ち位置とは明らかに変わっています。ただこの変化がわからない中小企業の経営者がほとんど というのが今の最たる問題だと考えています。

【なぜミャンマー人がここ半年で実習生として日本へ渡航したミャンマー人のほとんどが脱走しているのか。】

これは私も驚き、なるほどと思いました。

要は、

現在、ミャンマー人を採用している会社は、中国人もフィリピン人もベトナム人も働かない仕事をミャンマー人に依頼しています。ミャンマーは賃金が安いので中国人やベトナム人よりも安くていいと思っている会社が多く、(ミャンマーでのミャンマー人平均賃金は8千円なので×5倍の4万円でも十分と思っている。)誰も働いてくれる人がいないからミャンマー人を呼んでいるという会社が多いそうです。

賃金が安くて 他の外国人がやらないような仕事。
しかも、その実態をミャンマーの送り出し機関は正確に伝えていない。
「昔より安くで日本へ行けますよ!」
と囁きます。

しかし、現実は厳しくミャンマー人労働者は逃げ出し、各地の入管はミャンマー人に対して厳しくなり、まともな日本企業はミャンマー人採用を見送る動きになっています。

もちろん悪い会社ばかりでなく、今年3年間で溶接工として働きミャンマーに戻り、弊社で実習生の実態を教える担当をしているミャンマー人もいます。

では、どうやってミャンマー人によい労働環境を提供してもらえる企業を探すか。

まずは、ミャンマー人がアジアでどの立ち位置にあるか。

中国人にもベトナム人にもフィリピン人にも勝てる部分がミャンマー人にもあります。

それらを理解して頂けその環境を作ってくれる会社。

そんな会社にどんどんミャンマーの方を派遣していければと思います。

ミャンマー人の特性を考えた結果、まずは技術ビザでの日本採用という依頼が増えてきています。技術大学など医学部と同レベルの難関でしかも5年間無事卒業できるまではテストで半分がふるい落とされるというところを潜り抜けたエリートであっても仕事がない、月給1万円で働いているという状況が今のミャンマーです。

地頭のいい人材が中小日本企業にも喜んできてもらえる状況があるのがミャンマー人材の一番の優位性ではないでしょうか。

ただ、この技術ビザはいわゆる受験の勝ち組しかいけません。受験で失敗しても(私もそうですが)、逸材は学歴だけではありません。技術生の延長線としての実習生という形で実習生派遣ができないか。
これが弊社の今目指すところです。
まずは技術大など地頭のよいミャンマー人を通してミャンマー人の仕事ぶりと能力の高さを示し、中国人やベトナム人の代わりではなく、ミャンマー人として正当な評価をして頂き、日本人の代わりとしてミャンマーの実習生が受け入れる環境ができばと夢見ています。

今月末、日本の大手信用金庫からミャンマーのセミナーを依頼されています。
ミャンマーの投資環境をお話するのかと思いきや、ミャンマー人の人材活用について話してほしいとの依頼。1年ほど前は中小企業でも海外投資ブームがあったが、今は景気が少しよくなり国内拠点を固めようとしたところ、求人しても集まらない。日本人の代わりとしての外国人雇用を考え始めている状況とのこと。

アジアも日本も大変革が起こり始めているようです。
乗り遅れないようにしなければ!