J-SATは25年間ミャンマーにて事業を行う実績と経験からミャンマー進出における

人材支援、市場調査、会社登記等、会社運営をトータルサポートします。

ミャンマーのつぼ~ミャンマーから西垣がお届けするブログ

福岡アジアビジネスセンターでの海外人材活用セミナー

福岡県が運営する福岡アジアビジネスセンターは、県内中小企業の皆様が積極的に海外展開できるよう、情報提供から現地でのサポートに至るまでワンストップで支援を行っています。

今年も弊社がアドバイザーを受託させて頂いており、外国人材採用についての問い合わせが多いことから、セミナーを開催させて頂くことになりました。

セミナーでは、弊社からエンジニアを採用して頂いている企業様ご協力頂きました。具体的に採用経緯やその手順、採用後の苦労などお話して頂き、とてもわかりやすく、参加された方も参考になったと思います。

船の設計を行っているこの会社の従業員数は10名。技術者は6名。うちミャンマー人スタッフが3名と技術者の半分がミャンマー人。船の高度な設計を行い、日本語も仕事では問題ないほど話せているようです。ミャンマー人を採用し売り上げは150%アップしたとのこと。

もちろん、そこに至るまで、外国人を受け入れるということで様々ご苦労されていますが、会社として日本を楽しんでもらおうと、会社として様々工夫されています。

また、2か月前に日本にやってきたミャンマー人スタッフも登壇。

日本語勉強し始め一年弱にも関わらず、普通に話す日本語力に会場は驚かれていました。
現在同社で働くミャンマー人エンジニアは女性ということもあり、将来はミャンマーに戻るかもしれないが、ネットがあればミャンマーでも問題なく仕事できるので、当初考えてなかったが、将来はミャンマー法人設立もあるかもとのお話でした。リスクが少なく、最も効率的に海外進出できる好例かと思います。

 

技能実習生の在留延長・新たな資格創設へ

今朝のNHKおはよう日本からニュースを二つ。

 

「外国人実習生 在留期間延長検討」と「海外で人材育成 高専の新たな戦略」

一つは技能実習生の日本での在留期間を拡大。もう一つは、モンゴルやタイで日本の高専が人気でエンジニアが育つも、日本では就労ビザ資格がもらえず困っているというもの。
最近は技能自習性枠拡大、期間延長などが注目されていますが、それらは当然必要として、日本企業を回っていてよく聞く問題点は、別のところにあるのではと感じます。

高卒や大卒などの日本人採用が難しくなっているという企業が増えているように感じます。ポイント制の高度過ぎる外国人材でもなく、技能実習制度のようなブルーカラー外国人でもなく、いわゆる普通の大卒エンジニアやニュースにあったような高専卒業のエンジニアを雇用したいニーズがかなりあると思われます。

現在、日本の入国管理局が外国人の日本国内での就労に関して認めているのは、(2世などを除いて)極端に言えば、極僅かな高度な人材とワーカーの外国人。いわゆる中間の普通の外国人に対して、就労ビザが出にくいというのが問題なのではと感じています。

昨日は日本経済新聞で、「外国人の就労、マイナンバーで把握」としてマイナンバー法を改正し、在留資格と紐づけするとの記事がありました。

日本語学校留学が今も人気のミャンマーですが、働くための留学がまだまだ主流です。週28時間以内という就労制限があるものの、給料手渡しのアルバイトがあるので問題なく稼げると思っている人がほとんど。

以前はミャンマーの人が日本で働く道は少なかったので、今も働ける日本語学校留学が人気ですが、技能実習制度で働ける職種が広がり、さらに期間も延長となれば、日本語学校留学は日本語や大学・専門学校で勉強したい人、働きたい人は技能実習制度もしくは就労許可を取って日本へ渡航という、本来の姿がようやく実現できるのかと期待しています。
技能実習生を求める企業は、以前は賃金を抑えたい企業が中心でした。と最近は人手不足なので、賃金ではなくとにかく人材が欲しい企業が増えてきており、技能実習生を求める企業も二極化してきているようです。

今の技能実習制度でこの二極化した企業を同じ仕組みで受け入れるのは限界がきているのではないでしょうか。全く新しい制度、いわゆる高度過ぎず、ワーカー過ぎない、普通の外国人が日本で働けるシステムの登場を強く期待しています。

タンリン工科大寄付授業の工場訪問と修了式

昨年11月から始まったティラワ経済特区(SEZ)近隣近郊のタンリン工科大学における日本のものづくり技術講座(AMEICC寄付講座)。安倍首相がアジアにおいて今後3年間で4万人の人材育成を支援する産業人材の育成構想が発表されたのを受けて始まった講座の一つで、まさにミャンマーに最も必要な支援の一つと思っています。

PLC(論理制御装置)を使用した自動制御の実践力の授業から、弊社中山による、ビジネスマナー基礎講座、面接の仕方、そして今回はティラワ経済特区にある日本企業の中から、講座をもって頂き、企業側からみた講座、そして、今回は3つのグループに分けて、日本企業を訪問する講座でした。

企業訪問した学生からは、大学のすぐ近くにありながら、はじめてティラワ経済特区のことを知って驚いた、仕事のことがわかった など、まだまだ仕事の基礎知識が不足しているミャンマーの学生に効果的な機会となりました。

あとは、インターンが残されており、それで1クールが終わります。これらが3クール続きます。

先日修了式を行った1クールは50名。ビジネスマナー講座のテストでも全員が90点以上の得点。仕事を任されたら、確認すべきことは?(模範解答:期日の確認など)、ビジネスマナーはなぜ大切ですか?(模範解答:チームワークで仕事するためにはルールが必要など)などなど、基本的ですが、実は以外に知られていない大切なとこをを伝えました。

ここミャンマーの新卒には、ホウ・レン・ソウ を伝える前に伝えるべきことがたくさんあります。

日本企業で働きたい優秀な学生を中心に集めており、今年後半には就職フェアも行います。どういう結果になるか、今から楽しみです。

エンジニア19クラスの修了式

19クラスの修了式が行われました。

毎回毎回、そのクオリティーが高くなり、今回も涙、涙の修了式でした。

「あ」から勉強して10ヶ月。スパルタ教育でついていくのだけでも大変な学校ですが、印象的だったのは、みなが日本語習得に感謝していたのではなく、ビジネスマナーやチームワーク、挨拶の大切さ を学んで感謝しているということでした。
日本語も彼ら、彼女の習得はすごく、ほぼ問題なく会話できます。日本語検定試験も全員合格しています。それでも彼ら・彼女らの感謝は日本語習得ではなく、別のところにありました。これはうちの研修センターの特徴で狙いでもあるのですが、まさにそのような学校に近づきあり、うれしい限りでした。
印象的だったのは、「J-SAT ACADEMY」 のような学校を作ってくれて感謝します。
でした。

なかなか言えるセリフではないと思います。
もう一度作れと言われても作れない、先輩後輩がしっかりし、哲学を先生・生徒らがしっかり共有し、それをベースに日本で働く。
いい形になってきました。
ほぼ毎月、修了式がありますので、ぜひ多くの方に見てもらえればと思います。

下記、ユーチューブにアップしました。今回はミャンマーのテレビ局の取材が来て、カメラマンが邪魔ですが・・・ぜひご覧ください。

https://www.youtube.com/watch?v=Sul156Q9Vk0

補足で、このクラスは自らJ-SAT ACADEMY サッカー大会を企画し運営しました。

ミャンマーの人は暗記教育で言われたことしたできないという人もいますが、人それぞれ。予算から場所確保、各クラス調整などなど、素晴らしい若者もたくさんいます!

 

3月は東京、大阪で3回セミナー行います。

3月は東京、大阪で3回セミナーを行います。9日間の長期ロード、ヤンゴン→東京→北海道→大阪→長崎→福岡→大阪→ヤンゴン。全日空マイレージのおかげで助かっています。花粉が今から心配です・・・。ちなみに4月は沖縄です!

2018年3月12日(月) 15:00~17:00(受付開始:14:30)
会場: ホテルグランドヒル市ヶ谷 「真珠の間」(東館3階)
前半は、ミャンマー人材の育成と活用について、西垣より
後半は、ミャンマー人材育成支援産学官ぷらっとフォームの共同代表をされている
三菱商事、渡辺部長からその活動についてご報告をいただきます。

2018年3月16日(金)

開催時間 15:00~17:00 尼崎国際ビジネス交流会【尼崎信用金庫・国際部】
受講:無料

「ミャンマーの現地最新事情と海外人材活用について」

サンテレビの取材が入りました。

*キャピタルスポーツの新谷社長から「ミャンマーでのビジネス展開について」そして、スペシャルゲストで、ミャンマー人エンジニアを受け入れて頂いている大阪の会社の方にもお越し頂き、ベトナム人とミャンマー人の違い、技能実習生とエンジニアとの違いなどについてもお話頂く、実践的セミナーになります。

2018年3月20日(火)
開催時間:13:00~16:30(受付開始13:00~)
場所:大阪商工会議所

アセアンセミナー第2弾「タイ・ベトナム・ミャンマーとのビジネスがうまくいくコツ」~現地で起きている問題とその対応法を法的観点から解説~

 

 

 

 

 

縮小の経営

先日、離島で会社経営されている方が来られました。

現在、日本国内では人材不足が叫ばれていますが、そこではすでに10年前から人材不足で苦労され、様々な対策をうたれていました。
現在はどういった課題かといえば、縮小の経営をいかにするかということでした。
高齢化社会をどうするかと叫ばれていますが、そこではすでに高齢化からその高齢者が亡くなり、人口減少が始まっている状況。

今は人材がいなく、「とにかく人材採用が」といたるところで声が上がっていますが、そこではすでに市場が縮んでいるのが現実化している場所。つまり市場が縮小し、売り上げが絶対的に下がる現状。いかに人員整理していくか。

ミャンマー社会にはその状況が来るのはまだまだ先ですが、日本の動きと将来をきちんと考え組み立てないといけないと感じた次第です。

ミャンマーはいろいろな意味で、時代の兆候がみえやすい国です。

外国人介護人材採用促進合同交流会に参加しました。

政府、監理団体や送出機関、3団体が一同に揃い、そこに受け入れ希望企業が参加するというイベントに参加しました。

私はミャンマーの送り出し機関としてミャンマーや弊社の取り組みなどをプレゼン。

普段はミャンマー側と一部組合や受け入れ企業とだけ接していたので、非常に興味深く勉強になるものでした。

ただ皆さんのプレゼンを聞くうちに、少し違和感を感じました。

どこもいかに受け入れるかにフォーカスされていて、本来の受け入れ後どういう仕組みにして、どのように組織、展開させるか、というところが欠けているのではと感じました。さらに、日本に行きたくて仕方がない外国人が多くて、いかに選ぶかという視点も気になりました。

日本語レベルをN3に、N4にいかに教育するか。受け入れ方法とコストはもちろん大切で当然ですが、中にはどうやって日本人の給料を超えないようどうするか等々。

これはミャンマーに進出してくる日本企業に似ていると感じました。
進出前はいかに会社を作るかにフォーカスされている企業は、会社を作った後、かなりの確率で行き詰ります。進出後どういう方向性で、どういった人材の確保、配置などを組み立ててから、進出形式を決める方が成功確率は高まります。

また、米国にて米国企業で日本人が働いた仮定してみて、自分より働けない、働いていない米国人が自分より給料が高いとどう感じるのでしょうか。
最初は日本語も不十分で技術力もないので、日本人よりも給料が低いのは当たり前ですが、どんなに頑張っても給料上がらないなら、いい人材ほど辞めてしまうかもしれません。
いい日本人が採用できないからいい外国人を採用して欲しいと思っている企業が多いと思います。どんな日本人でもいい、どんな外国人でもいい は誰も望んでいないと思います。

介護実習生だけでなく、今も今後も多くの外国人が日本で働くことになりますが、そういった根本的なところからの組み立てが必要なのでは と強く感じたセミナーでした。

フジクラ社の奨学金セレモニーをご手配させて頂きました。

携帯電話・デジタルカメラ等に使われるフレキシブルプリント基板で世界2位。光ファイバーで世界3位。電線では国内3位。海外でも特にタイに主力工場を置き、タイで一番多く雇用している日系企業。1910年創業、今年で108年目を迎える企業の深みを感じ勉強になるプロジェクトでした。

弊社では一昨年前の企画段階から、政府及び大学との調整、セレモニー会場手配からマスコミてないなど関わらせて頂きました。
地元テレビは全局にあたる4局、そしてジャーナル各誌にも掲載され広く告知でき、また何より、生活が厳しい優秀な学生に奨学金が渡り、食事会でもそれぞれのご両親が本当に感謝されていたのが印象的でした。

ミャンマーの大学進学率は8%前後、さらに工科大学といえば難関大学ですので、裕福な学生が通っていると思っている方が多いと思います。ところが、家計調査をすれば、ざっくり半分の学生は厳しい家計状況だとわかりました。

2日間かけて食事会に参加したご両親もおられた中、こういったプロジェクトは今後もぜひ関わらせて頂ければと思います。

以下、プレスリリース内容です。

ミャンマーの理工系大学4校に奨学金授与セレモニーを実施

株式会社フジクラは、ミャンマー連邦共和国(以下、ミャンマー)の次代を担う理工系人材育成支援を目的とした「フジクラ奨学金制度」を昨年から開始しております。

当奨学金制度開始に当たり、2月8日(水)にマンダレー、2月10日(金)にヤンゴンにて、奨学生およびそのご親族、大学関係者、関係省庁の皆様を招待し、奨学金授与セレモニーを執り行いました。

ヤンゴン工科大学、西ヤンゴン工科大学、マンダレー工科大学、工科大学マンダレー校
計4校から応募があった学生のうち、選考を経て選ばれた計20名に奨学金を授与し、あわせて、最新技術情報の提供を目的としてフジクラの発行する「フジクラ技報(Fujikura Technical Journal)」を各校に寄贈いたしました。

今後も、毎年奨学金の授与およびフジクラ技報の提供を継続的に行っていく予定です。

 

J-SAT ACADEMY 受験した全生徒の合格率は83%を達成!

昨年2017年12月に行われた日本語検定試験が発表されました。

今回は過去最高、受験した全生徒の合格率は83%を達成。

日本語勉強開始して9か月目のエンジニアクラス(工科大卒)はN3を19名受験し17名合格。

日本語勉強開始して6ヶ月目のエンジニアクラス(工科大卒)はN4を17名受験し17名合格。

日本語勉強開始して9ヶ月目の介護クラスはN3を16名受験し13名合格。

日本語勉強開始して6ヶ月目の介護クラスはN4を5名受験し5名合格。

日本語検定試験を合格するために勉強しても上記成績は至難の業ですが、うちの学校は日本で働くことを中心にした学校。

実はこれには伏線があります。
この7月に日本語検定試験を受けたのですが、日本語N3レベルぐらい話せるのにN4に多くが落ちるなど、散々な成績でした。
日本語検定試験の過去問も含め、ほとんど何もしてこなかった結果でした。
ということで、月曜日から金曜日 9-15時まで行われる授業はそのままに、15時以降に日本語検定試験対策を、交流会の練習とあわせて行うことになりました。
その結果がこの好成績です。

日本語検定試験N3取ることが目的ではなく、あくまでも日本で問題なく働けることが重視することに変わりはありませんが、こういった目に見える結果も大切とあらためて感じました。

先生方、生徒のみなさん、本当にありがとうございます!

第6回 J-SAT ACADEMY 交流会

昨年、J-SAT Language Shool から J-SAT ACADEMY に登記を変更させました。

内容は、日本語学校ではなく、ビジネスマナーや働く心構えなど、授業内容が職業訓練学校になってきたのが大きな理由です。

恒例のJ-SAT ACADEMY の交流会が先月盛大に行われました。
今回はこれまでで過去最高の8クラス生徒数160名の参加で盛り上がりました。

この交流会のために、生徒や先生方は授業後、各クラスの出し物の練習を1ヶ月以上行ってきました。歌を歌うクラス、踊るくらす、AKBの振り付けを行うクラスなど。

クラス紹介では全8クラスが紹介。日本語勉強し始めて3か月でも3分以上の日本語スピーチする記憶力はほんといつも驚かされます。

スピーチコンテストでは、日本語勉強スタートして6ヶ月目や9か月目で5分間のスピーチをすべて暗記して話します。話せるだけでなく、内容も圧巻です。
一人の生徒は、「親を裏切った」という話。何かと思えば、親にウソをついて学校をさぼったという内容でした。さぼって、親の畑仕事を手伝ってしまい、一緒に働く父親の姿を見て、ウソをついたことを今も後悔しているという内容でした。

最後は、全員で盆踊り。

シニアボランティアとして非常勤講師として来緬して頂いた先生が踊りの専門家で、先生のおかげで実現した盆踊りでした。
21世紀音頭で幕を閉じました。

 

この交流会の意味はたくさんあるのですが、こちらの期待するものは一つは、クラスの結束。うちのクラスはすべて全日制で10ヶ月日本語を同じメンバーで勉強します。このイベントを通してクラスが結束します。そしてリーダーが出てきます。
全員、日本で働くことを目座す生徒らは、日本で働き始めてもクラスでお互い励ましあって、リーダーを中心に解決して欲しいことを期待しています。

また、エンジニアクラス、介護クラス、技能実習生クラス、どのクラスも同じJ-SATの学生で卒業生。日本での生活を同じ学校の卒業生ということでチームワークでの乗り切って欲しいと願っています。

日本で働く卒業生らも皆、この交流会が懐かしく、励みになっていると聞きます。

 

一人でも多くの日本の人々に見て頂きたいイベントでした。
先生方、生徒の皆さん、本当にありがとうございました。