J-SATは25年間ミャンマーにて事業を行う実績と経験からミャンマー進出における

人材支援、市場調査、会社登記等、会社運営をトータルサポートします。

ミャンマーのつぼ~ミャンマーから西垣がお届けするブログ

今のミャンマーに日本は何ができるのか?

7月2日に全世界で実施された日本語能力試験(JLPT)。
ここミャンマーでも、ヤンゴンとマンダレーで実施され、試験会場付近が大渋滞になるほど受験者は多く、後日発表された応募者数は10万人を超えていました。

コロナ前の2019年12月の各国応募者数は下記の通り。
中国 158474人
ベトナム 48,669人
ミャンマー 38,558人
インドネシア 19,570人
フィリピン 13,744人
ネパール 3,847人
モンゴル 2,891人
カンボジア 1,856人

ベトナム人が最も技能実習生として来日していた時の2倍の数字が今回のミャンマーの受験者数ということになります。
ベトナムの人口はミャンマーの人口の約2倍ということを考えると、対ベトナム比、約4倍の割合で日本語勉強している人がいる計算となります。

ただ、ここまで日本熱が高まっているにも関わらず、来日ミャンマー人は比例して増えていません。日本国内を出張し聞いていると、その大きな原因が2つあることに気づきました。

1.ミャンマー国内が内戦状態であり、ミャンマー人が来日するのは難しい。
2.ミャンマー人を受け入れると軍事支援になる。

1.については、クーデター以降、パスポート新規発給が約2週間止まりましたが、それ以外は大きな支障はなく、日本の水際対策によって来日できない期間はありましたが
それ以外は問題ありませんでした。

2.についてですが、ミャンマーの人々が被害を受けていることは事実ですが、では
日本は何ができるのか?が、まだまだ具体的に示せていないように感じています。
そんな中の答えの一つが、このJETROの記事になるかと思っています。

【日本語能力試験応募者が10万人超え、日本での就労に高い関心】
https://www.jetro.go.jp/biznews/2023/07/1d05cf88c57ee741.html

「国軍の権力掌握以降、ミャンマーでは多くの高校や大学の教員が辞職したこともあり、高等教育を受けられない若者が急増している。雇用状況も悪化し、職場で技術を習得する機会も減っている。このままでは教育・訓練を受けなかった若者世代が誕生してしまう。このような苦境に立つミャンマーの若者を日本に留学・研修・就労などさまざまなかたちで受け入れ、人材育成を図ることは将来のミャンマーの発展にとって重要だ。もちろん、人不足の日本にとってもありがたい。国軍は関与しない分野で、日本企業・学校としても受け入れやすいのではないか」

工藤氏の言葉、ぜひ多くの日本の経営者に届いて欲しいと願っています。

ゲンキーの視覚障害者スタッフは今?

コロナ前ゲンキーの2店舗で働いていた視覚障害者のマッサージ師は27名。

2020年3月のコロナ拡大により、マッサージ店の営業が禁止され、政変もあり厳しい状況が続いていました。

ミャンマー国内経済は今でも厳しい状況にあるも、手に職を持つ視覚障害者マッサージ師らは逞しく、現在は、うち7名が自ら独立店舗を経営しています。
ゲンキー直営店の目的は店舗運営ではなく、自立を促すための施設でしたので、この状況下が自立を促す結果となりました。

ゲンキー直営店から機材や家具を支援、今回は販促の力になればと、日本で制作した「うちわ」を皆さんにお配りしました。日本で制作された「うちわ」は、ミャンマーで制作するものに比べ、風量が多いと人気商品なのです。

皆さんはとても喜んでくれ、近々私自身も皆のところを周り、新たな視覚障害者支援プロジェクトを立ち上げる予定でいます。
一般の方々も厳しい生活を強いられる中、視覚障害者スタッフからは、生活支援をして欲しいなど一つも打診なく、逆に仕事を見つけており、逞しく誇らしくもあります。
晴眼者のジェイサット社員らも負けてられません!!!

マッサージ師27名の現状は下記の通りです。

1.自立してマッサージ師 7名
2.自宅でお客受けているマッサージ師 4名
3.ほかの店で働いているマッサージ師 11名
4.マッサージの仕事をせず、ボランティア活動をしているマッサージ師 3名
5.働いていないマッサージ師 2名

令和5年度も複数の公的機関の業務を受託させて頂いてます。

令和5年度も複数の公的機関の業務を受託させて頂いています。

ぜひご活用ださいませ!!!

●JETRO 中小企業海外展開現地支援 ヤンゴン・プラットフォーム


https://www.jetro.go.jp/jetro/overseas/mm_yangon/platform.html
「ジェトロ・ヤンゴン事務所では、当地の官民協力機関等と連携した支援プラットフォームを整備・構築し   、ミャンマーにおける中小企業のビジネス展開をサポートします。
プラットフォーム・コーディネーターを配置し、各種情報提供、個別相談への対応を一層強化するとともに、現地の官民協力機関とのネットワークを活用し、ビジネスパートナーの紹介・取次ぎなど、現地日系企業の皆様からご要望の高かった各種サービスを一元的に提供します。」

●中小企業基盤整備機構 中小企業アドバイザー(経営支援)


https://www.smrj.go.jp/index.html
中小機構が行うハンズオン支援(専門家継続派遣事業、戦略的CIO育成支援事業)、事業再構築ハンズオン支援、生産工程スマート化診断、経営相談事業等における専門家として、中小企業及び小規模事業者の抱える様々な経営課題又は新事業展開等に関する助言及びこれに関連する業務

●大阪産業局 ビジネスサポートデスク


https://www.obda.or.jp/jigyo/ibo/overseas.html
大阪産業局では、タイ・ベトナム・インドネシア・インド・ミャンマーに「ビジネスサポートデスク」を設置し、市場調査・取引先候補企業のリストアップ・現地出張支援・オンライン商談支援等のサービスを低価格で提供しています。また、「現地出張支援」や「オンライン商談支援」では、現地企業とのアポイント調整から通訳等の手配まで、ワンストップでサポートします。

●福岡ビジネスサポートデスク


https://www.f-abc.org/
福岡県内中小企業が積極的に海外展開できるよう、情報提供から現地サポートに至るまでワンストップで支援を行う、福岡県が設置した機関です。海外ビジネスに関する全般的な情報提供や相談対応に加え、海外ビジネスの経験豊富な日本国内外の登録アドバイザーによる現地法規制・商習慣に関する情報提供、現地パートナーの調査、商談設定など、きめ細かく支援を行います。

新年明けましておめでとうございます!

10日間の正月休暇を経て4月18日から新年度がスタート!
今年は久しぶりにヤンゴンに滞在。
停電も多いので、ホテルでゆっくり読書の正月休暇。
ある社長に教えて頂いた「あきない世傳 金と銀」全13巻を購入。

前半体調崩したこともあり、まだ途中ですが、
「天秤の先に信用と誠実がある商い」
「商いは、お金に命を吹き込むことができる」
等々、正月に相応しい金言の数々と、
真似をされても堂々とした対応と対策。

いい正月を過ごさせて頂きました。

J-SATとしての今年度の目標は「希望を見せる」
商いで得た利益を生かす新たな事業、楽しみです!
本年もご支援ご指導の程どうぞよろしくお願い致します。

オンラインセミナーに登壇させて頂きました!

3月13日には鹿児島県庁主催の外国人オンラインセミナー、3月15日には大阪産業局主催のWEBセミナー「クーデター下での会社経営」についてご説明させて頂きました。

鹿児島県庁主催のオンラインセミナーは、久しぶりのライブ配信。
編集できないので(苦笑)ちょっとビビりながらのオンラインセミナー。
鹿児島県下で働くミャンマー人がここ1年急増しているそうで、ポストベトナム人材として、インドネシア、フィリピンとともにミャンマーもお声掛けして頂きました。

セミナーはNHKにも取材され、ミャンマー人材のことを説明して頂きました!

大阪産業局主催WEBセミナーでは講演2として、株式会社キャピタルナレッジ 代表取締役社長 新谷 和敬 氏が「クーデター下での会社経営」について解説。2013年9月にミャンマーに進出し、現在120名体制のミャンマー現地法人を経営、コロナ~クーデター後も含め、具体的でわかりやすい解説でした。

270名を超える参加者の内、新規進出を検討する企業は30社以上、セミナー後も500回近く動画が再生され、厳しい状況下でもミャンマーへの注目の高さが伺え、今後に繋がるありがたいセミナーとなりました。

次は半年後のセミナー。何か話すネタあるかなぁ・・・

 

 

NHK「おはよう日本」7時台の特集

今朝のNHK「おはよう日本」7時台の特集

【クーデターから2年・今後の見通しは?】

として、ミャンマーの若者たちについて取り上げて頂きました。

2022年3月の日本政府による入国規制緩和を受けてミャンマーからの入国者数は21,370人

内訳はこちら

最近のJ-SATアカデミーの生徒はほとんどが大学中退です。

彼女はあと一か月で法学部卒業でしたが・・・

オンライン面接。。。

(余談)ダイエット前でした。。。

ミャンマーに来た経緯とは…

ミャンマーに来たきっかけは、最も聞かれる質問されるかもしれません。
ヤンゴンのフリーペーパーで5年程前に3回に分けて掲載して頂いて、その記事を「ヤンゴンナウ」にリンク先をしていたのですが、その「ヤンゴンナウ」が変更になってしまい、行方不明になっていました。

ということで、ここにあらためて記載しておきます。

第一回

第二回

第三回

 

新年明けましておめでとうございます。(2023年)

新年明けましておめでとうございます。
2021年2月1日のクーデターからもうすぐ2年。
2021年1月の年初で話した社内セミナーでは、

「2020年3月からはじまったコロナ禍。コロナ禍の中、皆さんが頑張って業務のオンライン化に成功。コロナが落ち着いてきて、いよいよ新しいジェイサットのスタートです!」
とジェイサットツリーのイラストと共にに社員らに語りかけました。

残念ながら、1か月後にクーデターで再スタートできず、逆に大変な時期に入ってしまいました。

日本を代表する実業家である稲盛和夫氏の言葉「冬の寒さが厳しいほど、桜が美しい花を咲かせるように、人は悩みや苦しみを体験しなければ、人は多く伸びないし本当の幸福はできない」

2023年最初の社内セミナーでは、まずジェイサットの経営理念を共有。

そして、いよいよ「再スタートです!」と社員らに話すことができました。

厳しい時代を乗り越えて、一人ひとりが考え自発的に動くことができる社員だけが残りました。苦労した分、知らないうちに、皆が成長していると、イラストを交えお話させて頂きました。

2023年は、成長した成果を実行に移す時。
2023年の世界経済は落ち込むと予想されています。

常にそれらに備えて 目の前のことをやっていくだけ。

多くの方々にあらためて感謝を申し上げるとともに、本年もどうぞよろしくお願い致します。

本日仕事納め。今年も大変お世話になり、ありがとうございました。

本日12月28日は2022年の仕事納めとなります。

今年も無事ヤンゴンで仕事納めを終えることができました。多くの関係者の方にあらためてお礼申し上げます。

昨年の仕事納めのときは、ミャンマー人の日本への入国緩和時期は未定。さらに、コロナとクーデターの影響でミャンマー国内経済が疲弊していく中、厳しい経営状況が続いていました。ミャンマーで起業して24年目。これまでアジア通貨危機にはじまり、米国制裁強化や僧侶デモ、サイクロン等々幾度となく厳しい試練はやってきましたが、今回も厳しいものでした。(あえて過去形!)

今年3月には日本の入国制限緩和がはじまり、ここまで雇用調整を行わず会社存続ができ、さらに新たな成長軌道の下地を作ることができました。
ミャンマーの経済は、ご存じの通り、日系企業など外資系企業だけでなくミャンマー企業も企業活動の継続が厳しく、企業の縮小、撤退などが相次いでいます。

この流れは止まりそうにはありません。

多くの企業、国民が厳しい状況にある中、我々ジェイサットは、生かせてもらっています。このことに感謝するとともに、その使命と役割を受け入れ、一日一日、今やるべきこと、今できることを来年も引き続き一つ一つ実行していくだけです。

仕事始めは2023年1月5日。
皆様、よいお年をお迎えくださいますことヤンゴンより祈念申し上げます。
来年もどうぞよろしくお願い致します。

ミャタンさんが急逝されました

8月15日のNHKスペシャルで放送されたものを再編集し10月16日にBS1-NHKで放送された 「完全版 ビルマ 絶望の戦場」で貴重な戦時中の様子を語ってくださったミャタンさんが急逝されました。

ギリギリのタイミングで取材ができたこと、番組として広く事実をお伝えする事ができ、そして後世に残すことができたことに、あらためて感謝します。

実はミャタンさんは弊社社員の祖父で、日本軍占領下における一般庶民の日本軍に対しての感情、実際体験した敗走中の日本軍の実態、そして反日抗争の前夜からその後等々、当時の目撃者として貴重な証言を多くを語ってくれました。

取材中に戦時中のことを様々思い出したこともあり、取材後に生まれ育ち戦時中生活していた場所を訪れ、昔お世話になった方々や仲間を一人ひとり訪ねて挨拶されたそうです。
以前、コロナに感染したこともあり、それが原因のようで、突然息を引き取ったとのことでした。
ご家族からは、取材があったことにより、昔の友人らに挨拶でき、そして映像にも残り感謝しているとのことでした。

弊社から御香典をお渡ししたところ、祖父が生前寄付したいと思っていた場所に全額寄付させて頂きます、と連絡頂きました。

ご逝去を悼み、ご冥福をお祈り申し上げます。