J-SATは25年間ミャンマーにて事業を行う実績と経験からミャンマー進出における

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ミャンマーのつぼ~ミャンマーから西垣がお届けするブログ

日本語が話せるミャンマー人が日本へ流出する現実

ヤンゴンダウンタウンでこんなチラシを配っていました。

「日本で勉強しながらアルバイトしよう!」

今年に入りミャンマー進出済み日系企業から日本語が話せるミャンマー人スタッフが日本に行くため退職する。代わりの人材を紹介して欲しい。という依頼が増えています。
時期的に日本語学校入学も重なってるからかもしれませんが、技能実習生が本格化しはじめ、各学校とも生徒集めに必死でミャンマー市場を強化しているからかもしれません。

以前に比べ日本語学校への留学のハードルも下がってて、ミャンマーの人も大変興味を持っています。特に地方の日本語学校では生徒数が昨年の2倍になっているところも少ないようです。
日本語に興味を持ってもらえることはうれしいことですが、あまり喜べない事情があります。

いくつか日本語学校を訪れましたが、生徒や先生らの話を聞いていると日本語学校へ留学を考えているミャンマー人の期待があまりにも現実離れしているように感じます。

「日本語学校に留学したら仕事ができお金が稼げる。」

留学ビザでの労働は週28時間などはこのパンフレットにも書かれておらず、どうみても、日本に行けて稼げる!ということがメインのちらしです。
外国語大学日本語課出身の弊社スタッフに聞いても、在学中にもこういった話はよくあって、それで日本へ行った友達も多いとのこと。
実際手元にいくら残るのか という現実はほとんど伝わっていないようです。

バブル期に多くのミャンマー人が日本へ出稼ぎに行っていたこともあり、帰ってきて車を買った話などを聞いているからかもしれません。またミャンマーにある日本語学校の多くは、ミャンマー国内では格安な授業料なので、日本にある日本語学校や大学に紹介した紹介料(一人当たり10~15万円ほど?)が運営する重要な収入になっているところも多く、あまり伝えていないからかもしれません。
(ミャンマーではミャンマーの日本語学校やブローカーが手数料を加える学校もあるようで、留学の個人負担額は100万円を超えることも少なくありません。)

日本語学校だけでなく、受験者が少ない地方大学や短期大学へ行く場合、ホテル・観光専門学校などへ行く子もいます。

高卒の子が行くならわかりますが、大卒で、しかも外国語大学日本語課卒業であったり、すでに日本語検定試験でN2やN3を取得済みである程度日本語が話せる子など、日本語学校に行く必要のないのではと思われるような子も行っているようです。
直接有名大などに行けばと思うのですが、少し働いてから・・・なんて考える子がいて困っていると、ミャンマーの外大日本語課の先生は嘆いていました。

今月末には、日本に留学・滞在中のミャンマー人対象にした就職フェアというイベントがあります。昨年も弊社はブースを出し、今年も出すのですが、昨年の例でいうと、企業に紹介できるミャンマー人材が少ない。という現実がありました。

日本語学校やホテル・観光専門学校を2年通っただけで日本語はまあまあ話せるも、仕事経験はコンビニなどだけ。給料は日本人同様。ミャンマーには帰りたくないし、帰っても10万円以下では帰らない。(かなりのお金を使ってしまい、でも手元には残っていないので帰るに帰れない)

しかも年齢は20歳半ば。日本語学校の後、地方大学に通ってたりすると、ほとんど30歳近くで仕事経験なし・・・
正直、紹介できる企業があるか厳しい状況です。

今は数年前と違い、ヤンゴンでも日本語が話せれば就職が容易な状況です。給料は日本ほどではないにしても、仕事のキャリアは確実につきますし、手元に残るお金としては、数年後にはミャンマーの方が高いことも予想されます。

今、多くのミャンマー人が日本に留学しています。

日本語学校へ留学した場合の予想図
大学へ留学した場合の予想図
ヤンゴンの日系企業で働いた場合の予想図
実習生で日本へ行った場合の予想図
在留資格証明書を取得して日本へ行った場合の予想図

日・緬双方の日本語学校経営者や大学関係者、組合や企業など、日本でミャンマー人を受け入れる方々には、それぞれの情報をきちんと伝えて欲しい。

と切に願う今日この頃です。

東京・静岡・大阪 など全国5ヶ所で話します~。

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今月末~来月始めにかけて、東京・静岡・大阪など全国5ヶ所で開催されるセミナーに登壇予定です。

写真はミャンマーの大学でのものですが・・・

途中、東北や福岡にも行く、「しぶ~い」スケジュールであります。

さて、セミナーでお話する内容ですが・・・見事なまでにすべて異なる、

製造業、ミャンマー人就職、アセアン経済共同体後のミャンマー、ミャンマー高度人材・介護技能実習生送り出し、そして最後は農業!!!

いずれも人材の観点からで説明できそうで、やはりキーは「人材

あとはそのレジメ作り。。。(涙)

いずれも興味深いセミナーになるよう頑張ります!

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2015年2月26日(木) 13:00~15:30(受付12:30~)
大阪商工会議所

素形材産業海外展開セミナー
主催:経済産業省

http://www.nikkan.co.jp/html/sokeizai/

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2015年2月28日(土) 10:00~15:30
東京都立産業貿易センター浜松町館2階

ミャンマー就職・転職フェア
主催:共同通信社

http://www.kyodo.co.jp/myanmar/jobfair-2015-feb/

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2015年3月2日(月)13時30分~16時00分(13時00分開場)
静岡県産業経済会館3階第1会議室(静岡市葵区追手町44-1)

ASEAN経済共同体の本格化に向けて~これからの生産戦略にミャンマーをいかに活用するか~
主催:静岡県 企画:株式会社共同通信社

http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-530/sannkoku/seminar2.html

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2015年3月3日(火)13:00~17:00(12:30開場)
東京国際フォーラム 会議室G401

ベトナム&ミャンマー『東南アジア人材活用セミナー』
技能実習生、法改正! 人材不足時代の成長レールに乗り遅れるな!?
主催:Digima?出島? (株式会社Resorz)

https://www.digima-japan.com/seminar_inspection/seminar/25028/digima_funai.html

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2015年3月6日(金)17:00~18:30
MOBIO 第1会議室(クリエイション・コア東大阪 南館2階)

ミャンマー研究会「ミャンマーにおける農業関連ビジネスの現状」
~ミャンマー・大阪ビジネスサポートデスクからの現地報告~(3/6)
主催:大阪府立地・成長支援課

http://www.m-osaka.com/jp/mobio-cafe/detail.php?id=1810

日本人が知らない日本で働く外国人労働者の現状

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昨日付け、読売新聞での報道。
「難民認定の偽装申請問題で、茨城県内の水産加工会社などで働いていたミャンマー人の技能実習生33人が昨年6~12月に相次いで実習先から姿を消し、その後全員が入国管理局に難民申請していたことが分かった。」

http://www.yomiuri.co.jp/national/20150207-OYT1T50001.html

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逃げたという事実とともに、送り出し機関に支払った金額、そして彼ら日本で受け取れる給料や待遇などをぜひとも検証して頂きたいものです。

弊社にも数カ所から実習生を送り出せないかという依頼はあります。いつも私は、最低限、韓国と比べてよい条件でないと逃げます。ということをお伝えしています。残念ながら、韓国に比べて給料や待遇が低い場合が多いです。

そもそも日本人正社員の給料が低下しているという、根本的、構造的な問題なのかもしれないですが。

そもそも日本での給料や待遇が悪くても行くという人は、到着後明らかに逃げる、難民申請する、それらを行うことを前提に来日するということは容易に予想でできます。

それ以外にも様々な誘惑があります。

例えば、先日日本に出張に行った弊社ミャンマー人スタッフ。
滞在3日間の間に、見知らぬミャンマーの人から、「難民申請しませんか」「このままミャンマーに戻ったらせっかく日本に来たのにもったいない。助けますよ」などなど、多くのメッセージがフェイスブックに入っていたとのこと。

実習生で働いていると、「難民申請もXX万円で取得できますよ。」「日本の就労ビザもXX万円で取得できるから、サポートします。」などなど悪魔のささやきは頻繁にあるそうです。
女性の場合だと、あからさまではなくとも、一旦不法滞在にさせてしまい、そして夜の世界に誘う。というようなこともあるらしい。

一昨年から再開し始めたミャンマー人の実習生制度。
昨日、地方の日本語学校に行ったら、実習生で日本行きたい子や日本語学校へ留学したい子が多かったので、理由を尋ねたら、非現実的な夢物語を語っていました。
すべて、日本から訪ねてきた日本人が話していたそうで、現実の話をしたら、教師も含め皆ショックを受けていました。

昨今は、日本語がかなり話せると、日本に行かなくともヤンゴンの方がお金を貯めれる場合も多く、日本語学校経由ではなく、奨学金を得て大学に直接留学するなど、彼らに多くの道を示して、きちんとした情報を伝えることが大切なのかと思います。

せっかく日本語を勉強しようと考えてくれたのだから、彼ら、彼女らを大切にして欲しいものです。

実習生受け入れの組合はなぁ・・・

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弊社ではこれまで技能実習生制度での日本への送り出しは積極的ではありませんでした。
理由は受け入れ条件が納得できないから。条件さえ整えば今後は送り出していきますが、組合経由でしか送れない現状制度では受け入れ企業負担が大きく、それがミャンマー人の賃金に跳ね返ってきますので難しいのが現状です。

弊社ではミャンマー人派遣において組合をなるべく通さないようにしている一つの理由は、悪しき慣例が残っていること。
例えば、ミャンマー(送りし国)での滞在費用はすべて送り出し機関持ち。食事や飲酒代はもちろん、女性の紹介や接待費も送り出しが出すのが当たり前のようです。
その費用は回り回って、日本に働きに行くミャンマー人が持たされるのですが・・・。
当地にある送り出し機関のいくつかは、日本への飛行機代(渡航費)もミャンマー人から取っているところもあります。(普通は日本の受け入れ側が負担しているはずなのですが)

先日行われたミャンマー送り出し機関の会合では、日本の受け入れ企業や組合はミャンマーでは一切お金を払わず、我々(ミャンマー人)が日本へいったら自分たちで食事代は出さされた。など不平不満が出ていました。

(弊社が送り出す場合は、組合の方がミャンマーに来られてもそんな接待一切しませんので悪しからず。)

その時会合で一緒にあがった議題は、日本へは公益財団法人である国際研修協力機構JITCOを通さず、ミャンマー協会を使いましょう。と。民間団体であるミャンマー協会が数千人規模の実習生を欲しいといいう話は当地ではいたるところで聞こえてくる話で、なぜかそうなっています。
ただ、その実習生の受入条件だと大半が不法滞在になり逃げるだろうなぁ・・・というような感じですので、弊社は一線を引いています。
その受け入れ条件でも行くといっているミャンマーの人は逃げること前提である場合も少なくありません。

また、実習生の場合、日当での給料支払いが多いです。ミャンマー人を安く雇用したいところが多いからなのか、その条件をよくみます。その意味を送り出し側もきちんと説明していないのかもしれないです。つまり、雨が降ったりしたら給料ゼロってことを。

私も送り出しをやりだしてから知りましたが、ほんとひどいシステムだなぁーーと。

平均賃金が安い国だから安い賃金で日本に来てくれる、日本は給料がいいので喜んできてくれる。なんて過去の話。日本よりも外国人に給料を払う国はたくさんあります。
そういった世界の現状をを早く認識して頂きたいものです。

「日本人は他国に比べ給料が安くて良質な人材」

東南アジアの国々で、そんなことが囁かれている時代です・・・。

バンコクでの時事放談会に参加させて頂きました。

タイにおける昨年の総括、今年の見通しなどを特派員の方々が解説するという会に参加させて頂きました。
参加者はバンコクに駐在されている企業の方。
タイ暫定政権のプラユット首相の話などに加え、ミャンマーはどうなるのか。という質問も出てくるなど、タイに駐在している方からのミャンマーに対する見方がみえ興味深かったです。

ミャンマー経済状況は過剰報道ではないか。ミャンマーに安心して投資できるのはいつなのか。みたいな質問もありました。

私なりの答えを考えてみました。

「アジア開発銀行が昨年発表した調査では、2010年のタイのGDPに達するのが2030年。これは年平均9.5%成長した最善のシナリオをたどった場合であって、あたかも来年にタイを想像する方が多く、そう想像されている方が過剰報道と思われているのかと思っています。ヤンゴン日本人商工会議所が200社を超えたといっていますが、バンコク日本人商工会議所が200社を超えたのは45年前の1970年。とはいえ時間軸は明らかに早くなっているので一概には比較できませんが・・・。実際、IT関連などミャンマーへ進出してくる企業が多く弊社もご支援している企業がありますが、進出済みの多くの経営者が、ぎりぎりのタイミングだった。と話しているのも現実で、あくまでも事業分野によりますが、弊社に人材の相談に来られている現状からみても過剰報道ではないと思っています。」
「また、安心して投資できる日は来ないだろう・・・と思います。一部の地域だったとはいえ、今から8年前に国民に向けて銃を向けてきた現実を見ていますし、つい最近まで悪の枢軸4ヶ国として北朝鮮、シリア、キューバと一緒にされていた国ですので、完全には信用できないです。とはいえ、そのリスクは規模は違えど東南アジアどの国も同じような状況と思われ、それは各企業がどうとらえるかだけかと思います」

タイで第一線で働かれる人が注目するのは、カンボジア、ラオスではなく ミャンマーのみ登場するという、皆が注目しているが、隣国であってもイマイチよくわからないミャンマーということを再認識しました。

謹賀新年2015年。本日仕事始めですー。

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新年あけましておめでとうございます。

本年も宜しくお願いいたします。

新年は18年間で初めてヤンゴン以外のチャウンタで過ごし、燃える太陽の初日の出を拝んでヤンゴンに戻ってきました。

本日2015年1月2日 仕事始め&新事務所への引っ越し開始!

昨年2014年の最初のブログを見てみました。

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2006年からの初日のブログを読み返してみました。
2013年最初のブログでは、寝袋使用の日でした。
2012年最初のブログでは、米国制裁解除の可能性を期待していました。
2011年最初のブログでは、動き出しそうなミャンマーに期待していました。
2010年最初のブログでは、何が変わるかわからないが動くよう期待していました。
2009年最初のブログでは、国内に大きな事件がないことを祈願してスタッフ写真は9名でした。
2008年最初のブログでは、国内で起きた大きな事件について大丈夫ですと伝えていました。
2007年最初のブログでは、・・・最初は3月でした・・・。
2006年最初のブログでは、特に大きな動きはなく、例年通りがんばります。と伝えています。
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2014年最初のブログでは「不易流行」。
2014年はその2013年に動き出したものを本格始動に移行させていきます。
ミャンマーの本格化は2015年と2009年から言い続けてきました。今年はその準備の最後年。と。

まさにその通り、準備の最後が終わり、今年からついに始動します!
今年は「システム作り」の年。
始動し始めまずはそのシステム作りから。
ベースは、J-SATの意味でもある
S=成長、A=安心、T=楽しい。
これらを取り入れながら、社員や関わる皆がSATでいられるシステムを作っていければと思います。

本年もご指導よろしくお願い申し上げます。

うーーん、しかし、2年前は寝袋だったとは・・・。

こちらは2014年12月31日最後の夕日ですー!

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本日12月30日、仕事納めです。

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これまで旅行手配を始めた1999年12月31日以来、12月30日仕事納め。大晦日と正月は会社休み。
31日と元旦で強硬のチャウンダ旅行にいきます。
元旦をヤンゴン以外で過ごすのは、96年にヤンゴンに来て以来初めて。実に18年ぶり!

2015年度はこれまで16年間作り上げてきたものを整理、管理、そしてシステム化、恒常化することを目標とします。
15年以上拠点にしていたNyaunpinayzayからついに移転。あらゆる意味で卒業する年となるであろう2014年。

旅行部門はヤンゴンナウが14年ぶりに全面リニューアル。
コンサル部門は顧問契約企業も増え、日本の金融機関からもセミナーに呼ばれることが多くなりました。
取材部門は老舗コーディネーターとして安定的に通年コーディネート実績。
国内人材派遣部門は最も飛躍した部署で、狭い事務所から1年でサクラタワー2階という好立地に移転することができました。
そして2015年に力が注がれる日本向け人材派遣部門。昨年からはじめた日本語訓練センターの評判もよく、既存の送り出し機関とは明らかに違いを出すことに成功し、それを軌道に乗せるのが大きな来年度の課題となります。
最後に、マッサージ店ゲンキー。日本人が関わっているマッサージ店ができ始めるなど競争が激化するも、売上の80%がリピーターという安定飛行で、2015年度は国の視覚障害者支援にも積極的に関わっていくことになります。

大きく注目されてきたミャンマー。
そんな中でも従来通り活動ができ、さらに目標に一歩一歩近づいていくことができるのも、多くの皆様方のご支援、ご指導のたまものです。

先日の幹部会では、サネイ・ジェイサットが社員皆に重視すべきは、『成長』。との意見が大半でした。ミャンマー社会の成長、会社の成長、そして何より、自分自身の成長。

サネイ・ジェイサットグループは2015年度新しい領域に突入していくことになります。

2015年も更なる成長ができるよう、引き続きご支援、ご指導宜しくお願い申し上げます。

それでは皆さまよいお年をお迎えくださいませ。

年明けは1月2日から営業となります。。。

 

新事務所移転のお知らせ

サネイトラベル社は2015年1月4日より下記住所に事務所移転します。

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Room No.15, 4F, No.190/194, Pansodan Street (middle),Kyauktada Township, Yangon

*電話番号はそのままです。

*パンソーダン・ストリート、KMDの近く、HOTEL Kのある建物です。HOTEL Kの受付のある側の4階(日本的には5階)。エレベーターはセキュリティ上、カードが必要になりますので、HOTEL Kのスタッフにサネイトラベルに行くと伝え、セイキュリティ外してもらってください。

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【追加開催】ミャンマー人材セミナーのご案内

J-SATコンサルティング

拝啓皆様には益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。

先日 12月4日にセミナーを開催させていただきましたが、多くの方からの問い合わせを
いただき、前回は案内から丸一日で定員に達してしまい、ご迷惑をおかけ致しました。
よって、この度 追加開催をさせていただきますのでご確認ください。
※内容は大きくは前回開催のものと同じになります。

人材の採用や継続勤務に向けた工夫につき、日系企業の皆様に情報を共有させていただきたく、セミナーを開催させていただきます。
ビジネスを展開していく上での鍵となる「人材」につき、市場の最新動向をお伝えしつつ、日系企業の皆様方から頂いたアンケート結果の分析を踏まえた情報を提供させていただきます。またミャンマーならではの人材採用時・活用時の留意点等についても、広く情報提供をさせていただきます。
皆さまのご参加をお待ちしております。
敬具

【主催】 J-SAT Consulting
【日時】 2014年1月13日(火) 14:00 ~ 16:00(受付13:30~)
【場所】 JETROヤンゴン会議室
【内容】 ①市場の最新動向
②各社取り組み、人材採用・活用時の留意点
③質疑応答
【定員】 先着30名(各社1名様まで)
【参加費】 無料
【申込】1月12日(月)までに下記より申込ください
http://kokucheese.com/event/index/242385/

隣国バングラデシュ ダッカの衝撃。

なかなか行く機会がなった隣国バングラデシュ。
3年前にダッカに赴任した大学時代からの友人の帰国が近づきそうなので、その前にと社員研修を兼ねてダッカへ行ってきました。

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私が社員、特にミャンマー人スタッフを連れて行くのは、私が見て感じたことを彼女らに理解してもらい、そして落とし込んで欲しいからです。自国のことは他国から見ないと見れないですし、ミャンマーでの経営の主役はあくまでもミャンマー人。というのがサネイ・ジェイサットのスタイルです。

で、ダッカ。

いやー、いろんな意味で衝撃でした。

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○ダッカの可能性

1億6千万人という人口と英語を母国語としない国としてはTOEFL1位という英語力。
また電気もネットもミャンマーと比べれば雲泥の差でほとんど問題ない状況、家賃も外国人用であっても物価相応に安い。
大学進学率も18%とのことで、大卒人口はミャンマーの6倍いるってことです。
ハングリー精神も旺盛でちょっとミャンマー人とは違うなあと感じました。

世界No.2の縫製工場があるので、本物ブランド品のアウトレットも豊富で格安!
海外旅行で食糧以外で初めてたくさん買い物しました!

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そうそう、こんなにおしゃれな雑貨店があるとは。しかも安いっ。

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女性は今も縫製工場以外ではほとんど働いていないとのことで、ただ女性の進出が最近少しづつ出てきたようで、街中には2時間離れても人だらけですがほとんど男性ですので、これに女性が加わればすごい状況です。

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○想定外な回答

・休みは金・土。土曜日は半日。
・コンピュータ大学は9割が男性。(ミャンマーの真逆)
・ホテルもレストランもバスの中も男性ばかり
・人材採用でもどことも困っていなく、ネットで公募すれば英語人材でも大卒でも500人ぐらいすぐ集まる。
・とにかく英語が皆話せて、発音が聞き取りやすい。しかも人件費が安い。
・停電はほとんどなし。
・日本語検定受験者、N2以上は毎年一桁人数。。。

○あらためて気づいたこと

バングラデシュでできることはミャンマーでやっては勝ち目はない。つまり、バングラデシュでできないことをやること。
英語が抜群のバングラデシュの人は日本を見ないで欧米や中東に向かい、日本へのプライオリティが上がることはあまりないと思われます。
日本語人材や日本への実習生などなど。この辺りはミャンマーに勝ち目があるのかなぁ。と。いずれにしても、今後は人材に合わせた企業がそれぞれの国に進出、分業される流であることをあらためて確信したダッカ視察でした。

○そんな中で一番の気づき。

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日本の最高学府を卒業されダッカに住みつき8年目になる日本人の方へ間抜けな質問しました。
何でバングラデシュで一生暮らそうと思うのですか?
何がいいんですか?大変じゃないですか?

あれっ、思い起こせば いつも私が 何でミャンマー20年近くも住んでいるですか?って 聞かれてる言葉でした。
ミャンマーに住んでる張本人はそんなに違和感もなく・・・。

タイ在住20年の人にとってはミャンマーもダッカも同じみたいです。
当の本人にとっては全然違うんですが・・・。

ダッカの最新スーパーに行って感動したけど、ダッカに住んでいる人にとっては何ともないことで。それはヤンゴンのスーパーで感動されている日本人みたい。ヤンゴン在住者にとっては何でもないことで。

ああ、なるほどなーーーーと これまで感じたことのない感動した ダッカ視察旅行でした。